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プレーリードッグのジル

第3話 - ジルとキャロライン

2025年08月14日

#プレーリードッグ

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くろみつ＠フォロバ

ピータと出会って二度目の春を迎えようとしていました。ジルはピータと子を宿すのに必要なことをすませると、巣作りに取り掛かります。危険なタウンの端まで行って、草を集めてくるのです。ピータのもう一匹の妻、ベルは自分を仕事を取り組んでいますが、ジルは別をことをはじめました。ピータのライバル、チャーリーの妻、キャロラインに嫌がらせをはじめたのです。ひどいと思うかもしれませんが、これにはちゃんとした訳があります。子供を産んだら、乳をあげます。乳をあげるためには草をたくさん食べねばなりません。キャロラインが子供を産んだら、ジルの量が減ってしまいます。

ジルはキャロラインに歯をむき出しにして、威嚇したり、噛んだり、追いかけたりして邪魔をします。巣穴から一歩出れば無謀地帯。なんでもありです。ルールや、容赦、手加減は存在しません。ジルは、キャロラインを巣穴に逃げ込ませます。そして、巣穴の盛り土を破壊し、崩れた土を巣穴の中へ入れます。プレーリードッグは時に相手を生き埋めにします。しかし、キャロラインは、幸い、非常口を用意していたので、そこから脱出できました。さあ一安心。キャロラインは草を運びにかかります。出産に備えての寝床作りです。ギュムッ突然口にくわえた草を引っ張られるような感覚に、キャロラインは驚き、横を見ました。横にはジルが、キャロラインの草を強く噛んで引き抜こうとしています。嫌がらせ発動です。それに、奪い取れれば、わざわざ危険な場所までいかなくとも草が手に入るわけです。ジルはキャロラインに、様々な嫌がらせをし続けました。