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体調不良青桃
桃視点→白視点
朝起きたときからの小さな違和感は、時計の短針がてっぺんを越えた辺りから徐々に肥大していった。
最初は何となく体が重く感じただけだった。
それが段々と気道が狭くなったように喉に息苦しさを覚え、チクリと刺すような痛みを感じるようになる。
その日は仕事が山のように積み上がっていて、昼食をまともにとる時間もなかった。
ワンハンドで食べられるようなサンドイッチをスタッフに買って来てもらっていた。
だけどマウスを片手に口に運ぼうとしてから、自分がそれを全く欲していないことに今更ながらに気づく。
「……?」
眉を顰めて、手に持ったままのサンドイッチを一瞥する。
最近会社の近くにできた人気カフェのテイクアウトメニュー。
社員の間で噂になっていただけあって、見た目はおいしそうだと思えるのに…。
どうしても喉を通りそうになくて、俺は早々にそれを手放した。
それから数時間、時が経過するにつれて体の気怠さが増していく。
徐々に積み重ねられていくようなその感覚は、もう「違和感」なんてかわいいものじゃなくなった。
寒気がしてきて目の奥が熱くなる。
「あ、これ熱出るわ」と思ったけれど、きっともうその頃には発熱していたに違いない。
なんとか社員にはバレないように平静を装う。
夕方定時を迎えたときには即退勤した。
いつもならもっと遅くまで残って仕事をしているから、不審に思われないように「持ち帰って家で仕事するね」と周りには言い置いた。
何かがのしかかっているかのように重い体を、引きずるようにして家に帰る。
玄関のドアを開けてすぐにそこに倒れ込みたかったけれど、それすらも何とか堪えた。
壁づたいに足を引きずり、一番奥の寝室へ向かう。
手にしていた鞄は投げ捨てるように放り、アウターを脱ぐ手間すら惜しんでベッドになだれこんだ。
…あ、玄関の鍵閉め忘れた。
無用心だとは思ったけれど、もう一度あそこへ戻る元気は一切残されていない。
「……げほっ」
咳が出始め、全身は熱い。
なのに寒気がするという矛盾。
まだまだ熱が上がってきそうだななんて頭のどこか片隅で思考しながらも、身を縮め、震える手で毛布を掴むことしかできない。
薬、買ってあったっけ…。
飲みに行くことも確認しに行くことすらもできないくせに、漠然とそんなことを考える。
げほっともう一度繰り返し咳き込んだ。
水くらいは飲みたいのにもう起き上がる力はない。
ここまでの体調不良はいつぶりだろう。
数時間で急激に悪化したそれに、わずかとは言え危機感すら覚える。
一人暮らしがこれほど不安に感じることはない。
誰もいない部屋、誰にも気づかれないベッドで、ただ呼吸を荒く繰り返すだけ。
「…っ」
着込んだままだったアウターのポケットから、やっとの思いでスマホを取り出した。
唯一思い浮かんだ顔。その連絡先を開いたけれど、それでも通話アイコンを押すことはできなかった。
会いたいと思ってしまったのは、体調が悪すぎて看病してもらいたいなんて理由じゃなかった。
ただ…心細い、寂しい……いますぐ来てほしい。
誰でもいいわけじゃない。
それは「あいつ」じゃなきゃ意味がない。
多分、電話をすればきっと来てくれる。
俺じゃなくても…メンバーや社員、スタッフ…きっと誰が相手でも。
だけどやっぱり自分の勝手で、こんな状況の中呼び寄せることなんてできるわけがなかった。
伝染してしまうかもしれないから、気安く呼ぶことなんてできない。
ただでさえあいつだって歌い手活動と仕事の二足のわらじで忙殺されているのに。
「…まろ、たすけ…て…」
意図せずとも、その名がかさついた唇から零れ落ちる。
俺は手にしていたスマホをそのままに、朦朧としてきていた意識をついに手放した。
どれくらい時間が経ったんだろう。
やがて額にひやりとした感触を覚えて、俺はゆっくりと目を開いた。
覚醒しきらない瞳で天井を見上げ、それから横に視線を移す。
「あ、ごめん起こした」
虚ろな目に映ったのは、俺の額に手を伸ばしているまろの姿。
「…え…? まろ…?」
額に熱冷ましのシートを貼ってくれたらしいまろは、信じられない思いで呼びかけた俺に微かに笑いかけた。
「めっちゃ熱あるやん。しんどかったやろ」
「…なん…で…」
「電話くれたやん。あぁでも辛そうな咳しか聞こえてこんかったから、無意識やったんかもしれんけど」
寝落ちしたときに、開いたままの画面で通話アイコンをタップしてしまったのかもしれない。
そう気づいて、瞬時に顔が青ざめるのを感じる。
「…っごめん、俺…」
「何で謝るん。返事ないし咳しか聞こえてこんから体調悪いんかと思って来てみたけど、良かった。薬飲める?」
額のシートに触れる手が優しくて、思わず涙腺が緩みそうになった。
体調が悪いくらいで、親を求める小さな子どもみたいにこんなに心細くなるなんて情けない。
「ほんまはなんか食べてから薬飲んだ方がいいけど…」
「…むり……」
「やろな。ん」
体を支えるようにして、まろの腕が背中に回される。
ゆっくりと抱き起こされて、薬を手渡された。
まだ高熱があるらしく、ガタガタと震える手でそれを口に含む。
次に手渡された水が入ったコップは、こぼさないようにまろが手を添えてくれた。
刺すように痛む喉で、何とか錠剤を嚥下する。
普段より飲みこみにくく感じる喉が、ゴクンと大きな音を立てた。
コップを引き取ったまろは一旦それを近くの棚に置く。
「ないこ、着替えれる? 帰ってきたままの服やろ、それ」
「…む、り…」
震えから、ガチガチと歯が音を立てそうだった。
一言だけ何とか返すと、まろは小さく頷く。
「上着だけ脱ぎ。あっちにかけとくから」
着たままだったアウターを、こちらの返事を待たないまま優しく剥ぎ取られた。
そしてそのまま、再びそっと体を横たえられる。
「…まろ…」
上着とコップを手に行ってしまいそうなまろの服の裾に、思わず手を伸ばした。
力の入らないその手で、それでもクンと引っ張ってしまう。
「行かな…いで」
…何言ってるんだろ、俺。
普段なら絶対に言わないような本音を吐露してしまった自分に、朦朧とする意識の中でそれでも驚く。
まろは少し目を瞠ったようだった。
それからふふっと笑って、俺の髪を一撫でした。
「これ置いてくるだけやから」
すぐ戻ってくる、と言い残して、まろはキッチンの方へ消えていった。
…どうかしてる。
絶対にこの気持ちは知られてはいけないと思ってたのに。
俺にとって特別な存在であるまろが、俺だけに優しいわけじゃないことを知っているから。
だからずっと、この気持ちは胸にしまっておこうと決めていたのに。
でも弱っているせいか、本当の気持ちを全て吐き出してしまいそうになる。
「すき」
やっぱり、まろは来てくれた。
そんな心を震わすような喜びと安堵が、その一言を口から漏れ落とそうとする。
でも、それは絶対にできない。
無意識に零れそうな声を必死で押し殺した。
まろの優しさにつけ込んで今それを言うのは卑怯だと、こんなに頭が働かない状況でも理解している。
言葉通り寝室に戻ってきたまろは、まっすぐこちらへ歩み寄ってきた。
ベッド脇に膝をついて、俺の顔を覗き込む。
「体調悪いときのないこは甘えたやなぁ」
大きな手が、俺の髪を優しい手つきで撫でた。
その手に自分のそれを伸ばし、俺は震える指先をぎゅっと絡める。
「…まろ、まだいてくれる?」
好きだとは言えない代わりに、弱っていることを口実にそんな言葉を口にした。
普段なら手を握るなんて絶対できないのに、今ならこれくらいは許されるだろうか。
「…ん」
絡めた指先に、まろもぎゅっと力をこめて返した。
あったかいその感触に思わず胸が熱くなる。
「まだおるから、安心してえぇよ」
見つめ返したまろの優しい目が、少し赤く潤んでいる気がしたのは俺の気のせいかな…。
俺の方が高熱で視界が潤んでいるから、そう見えただけかもしれない。
「おやすみ、ないこ」
まろの穏やかな声音がまるで子守唄のように、俺を夢の世界へと誘うようだった。
その次に目を覚ましたときには、ほんの少しだけ熱が下がった気がした。
それでも喉の痛みは相変わらずで、体のだるさは残っている。
起き上がるのも簡単にはいかず、ただ顔を傾けて横を向く。
まろは、まだ俺の手を握ったままそこにいてくれた。
ただしベッドの脇に座った態勢のまま、突っ伏すようにして眠っている。
繋がれたままのその手に安堵の息を漏らして、俺は頭のすぐ近くに置かれたままだったスマホに反対側の手を伸ばした。
画面を見ると、時刻は22時を過ぎた頃。
そしてしょうちゃんからの連絡を知らせる通知が来ていた。
「…?」
まだぼーっとする頭で、そのメッセージを開く。
そう言えば今日は、子供組とまろはダンス練があったんだっけ…。
『ないちゃん、今から皆で遊びに行っていい?』
そんなメッセージが、まだ力ない目に映る。
まろは練習を終えてそのままここに来てくれたのだろうから、「皆」と言うのは子供組3人のことか。
『…ごめん、ちょっと体調わるくて。うつしたらやばいから今日はこないでくれるとたすかる』
できるだけソフトな表現になるように文章を作り、送り出す。
そうこうしているうちにまただるさが増した気がした。熱もやっぱり上がってきているかもしれない。
『え! 大丈夫!? 薬とかある!? 今から行こうか!?』
画面越しのそんな文字は、脳内では安易にしょうちゃんの声で再生される。
『まろがきてくれたから、だいじょうぶ。ありがと』
丁寧に変換する手間も惜しんで、俺はひらがなばかりになってしまったメッセージを送った。
そうしてそれっきり、また意識を失うように目を閉じる。
繋がれたままのまろの手のぬくもりだけが、ひどく安心できる気がした。
ダンス練を終えてそのままいむくん、りうちゃんと夕飯を食べに行き、後は帰るだけとなった頃。
りうちゃんがおもむろに「あ」と声を上げた。
「そう言えばりうら、この前皆でないくんちに集まったときに忘れ物してきたんだった」
急ぎの物ではないのか、まさに今思い出したかのように言う。
「え、じゃあ皆で取りに行く? ついでにないちゃんちで遊ぼうよ。さすがにしゃちょーももう帰ってるでしょ」
ゲーム機を操作するような仕草を見せて、いむくんはそう言って笑う。
「ないちゃんに聞いてみるわ」
言いながらスマホを取り出し、僕はないちゃん宛にメッセージを入力して送信した。
歩いて駅まで向かっている間に、返事が届く。
ピロンという音がして画面を開くと、どこかのぽえぽえお兄さんを彷彿とさせるような、ないちゃんにしては珍しくひらがなの多い文章。
「…え」
思わず出た声に、りうちゃんといむくんが同時にこちらを振り返った。
「ないちゃん体調悪いんやて」
2人に報告しながら、ないちゃんには看病に行こうかと追加でメッセージを送る。
一人暮らしのときの体調不良ほど心細いものはないと、僕も知っているから。
「薬とかあるのかな。様子見に行く?」
りうちゃんが同じように考えたのか、そんな提案をしたときにまたスマホが鳴った。
届いたメッセージに、僕はさっきより目を大きく見開く。
「まろちゃんが来てくれたから大丈夫……って…」
「え!?」
僕が読み上げた文章に、2人は同時に大きな声を上げた。
思わず3人で顔を見合わせる。
「それ…まずくない?」
「だよねぇ、だっていふくん…」
「やっぱり行こう! 今すぐ!」
互いに頷き合って、僕たちは地面を勢いよく蹴って走り出した。
まろちゃんが来てくれたから大丈夫ってないちゃんが言うってことは、恐らく食べ物や薬は彼が用意してくれていることだろう。
だから僕たちはそのままないちゃんの家へ向かう。
電車に飛び乗り数駅分揺られている間に、3人でもう一度互いの顔を見合わせた。
走ったせいで少しだけ上がりかけている息を整えながら呼吸する。
「風邪のときって食べ物と薬以外に何がいるっけ」
動き出した電車のドア付近に背を預け、いむくんが首を傾げてそう言った。
「あれじゃない、熱冷ましのシートとか氷嚢とか」
「氷嚢なんて今使う人おるんかなぁ?」
って言うかそんな言葉りうちゃん知っとるんや。
変なところで感心しながら僕は苦笑い気味に応じてしまった。
「とりあえず様子見に行って、足りない物あったらまた買いに出ればいいよね。2人分必要だし」
「そだね」
いむくんの提案に頷いたりうちゃん。
そうしてまた3人共が黙ってしまったけれど、頭の中では同じことを考えていたに違いない。
思い出したのは、ほんの数時間前ダンス練習を終えた時のこと。
そのままご飯を食べに行こうと提案したいむくんの言葉に、まろちゃんだけが断った。
『悪い、今日は帰るわ。これ絶対熱出る』
『え! いふくん体調悪いの!?』
『悪なる気がする、ってだけでまだ大丈夫。動けるうちに帰って寝るわ』
そう言っていたけれど、もう既にそのときまろちゃんの顔色は良くなかった。
多分僕たちに心配をかけまいとして明言はしなかったんだろう。
ダンス練もしんどい体で無理をしていたに違いない。
「同時に体調不良って、どんだけ仲良いのあの2人」
「しかも最近仕事でもバラバラで、直接会ってなかったのにね」
「確かに。うつしうつされたとかじゃなくて、お互いに別のとこから同時に風邪もらってきたんかぁ」
そんなことを呟き合いながら眉を下げて笑う。
そうこうしているうちに電車は目的の駅に着いた。
ないちゃんの家は駅からそう遠くはない。
通い慣れた道を足早に急ぎ、たどり着いたマンションで住人に紛れエントランス内に滑りこんだ。
インターホンを鳴らそうかと思ったけれど、寝ていたらかわいそうだと思い直す。
試しにドアに手をかけると、カチャンと音を立ててそれが開いた。
まろちゃんが来たときに鍵はかけずにそのままだったんだろう。
「お邪魔しまーす」
小声で一応の挨拶を口にしながら、そっとドアを開いた。
暗い室内を記憶を頼りに奥まで進む。
寝室の扉をそっと開くと、そこに広がる光景に僕たち3人はもう一度顔を見合わせた。
ベッドで辛そうに眉を寄せて眠るないちゃん。
そしてそのベッド脇に座り、ないちゃんの手を握ったまま突っ伏すようにして目を閉じているまろちゃん。
まろちゃんの顔を覗きこむと、呼吸が荒くて顔も別れ際に見たときより火照っているようだった。
そっとその額に触れると、明らかに熱が高い。ないちゃんの額には熱冷ましのシートが貼られていたから、まろちゃんが甲斐甲斐しくお世話をしたんだろうと思う。
「…これ、まろの方が熱高そうじゃない?」
りうちゃんの言葉に、僕は苦笑い気味に小さく頷く。
その時、キッチンに行っていたいむくんもこちらに戻ってきた。
「あっちに薬飲んだ後のゴミが残されてたけど、2回分あったからいふくんも一応自分で飲んだっぽいかも」
「じゃあ後は寝かせてあげるしかないか」
早く家に帰ろうとしていたまろちゃん。
恐らく帰り道の途中でないちゃんからの連絡を受けたんだろう。
自分だって体調が悪いんだから、ないちゃんの看病は他の人に任せることもできたはずなのに。
それでも自分が来てあげる辺り、まろちゃんは優しいと思う。
ていうか、優しすぎひん?
そう思って口にすると、いむくんは小さく首を左右に振ってからニヤリと笑った。
「優しいからじゃないでしょ。ないちゃんだからでしょ?」
「だよね、ほとけっちが具合悪いって言ったら、まろ『俺やって具合悪いねん! しょにだにでも頼めや』って言いそう」
「りうちゃん!? 僕をわざわざ例に出して貶すのやめてくれる!?」
いむくんが思わず大声を上げた。
それが聞こえたからか、すぐ傍のベッドでないちゃんが「…んー」とうなされるような声を出す。
しーっと人差し指を口元に当てて、僕とりうちゃんはいむくんをじろりと見据えた。
「それよりまろちゃんもちゃんと寝かせてあげた方がよくない?」
僕の提案に、りうちゃんは「うん」と頷く。
それからベッドの方へ身を乗り出し、ないちゃんの肩をぽんと優しく叩いた。
「ないくん、聞こえる? ちょっとだけ奥に詰めれる?」
ぽんぽんと続けて叩くと、ないちゃんは意識がないまま「うーん」ともう一度低く唸った。
それでもこちらが促すと、ベッドの奥へその身を寄せる。
「いふくんも、そのまま入れる?」
いむくんがその肩を揺すりながら言う。
3人がかりでその長身の男を引っ張ると、こちらも意識はほぼ朦朧としているようで、目は開かないまま導かれるようにベッドの中へと入った。
その間も二人の繋がれた手は離れないままで。
しかもベッドの中で向かい合うように並んでからは、高熱のせいで寒気がひどいのかまろちゃんがぎゅっとないちゃんを抱きしめた。
恐らく彼は暖を取りたくて一番近くの熱に引き寄せられただけなのだろうけれど、その光景に思わず3人で吹き出してしまう。
「信じられる? これでこの2人付き合ってないんだよ?」
「まぁまぁ、どうせ時間の問題やから」
だってこの2人の互いへの気持ちは、前から僕たちは知っている。気づいていないのは当人ばかり。僕らからしたらまだ付き合ってないことが不思議なくらいだ。
「とりあえず、足りなそうな物買い足してくるわ。あと僕らの明日の朝ごはんも必要やろうし」
「じゃあ僕しょうちゃんに付き合うよ」
「りうらはその辺片付けとくね」
役割分担を決め、ベッドの2人に毛布をかけ直してあげる。
そうして寝室を出ようとしたときにもう一度だけ振り返ってみると、ないちゃんが身じろぎしているのが見えた。
熱にうなされたまま、何かに縋るように手を伸ばしている。
そんなないちゃんを抱きしめているまろちゃんの背中に、その手が回された。
居場所を見つけたようにそこに落ち着いた手が、ぎゅうっとまろちゃんを抱きしめ返す。
そんな微笑ましくもある光景にもう一度笑みが零れたとき、いむくんが信じられないとでも言いたげに眉を顰めて「ホントに何でこれで付き合ってないの!? この2人!」と毒づいた。
「りうら後で写真撮っとこうっと」
楽しそうに笑うりうちゃんが最後に寝室を出る。
ベッドの二人を残し、後ろで扉がパタンと音を立てて閉まった。
コメント
2件
初コメ失礼しますっ🙇♂️ 最高すぎます…😭✨️ 本当に大好きです!! 神作…凄い…の言葉しか出てきませんッ (凄すぎて これからも、ゆっくりでいいので頑張ってくださいっ! フォロー失礼します…🙇♂️💕