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「連絡は以上だ。あ、角田は教室に残れ。以上、解散」「なんだ、目白警部からのお呼び出しなら、応接室のはずだし、なんだ。」数分後、急に教室の扉が開き、白いハチマキを巻いた先輩学生がぞろぞろと入ってきた。「君が角田君かな」「はい、そうですが。なんでしょうか」「そんな怖がらないでくれ。来週の土曜日に体育祭があるのは知っているね」「はい。最近、脳みそが脳の中に入っていないお猿さんの授業で行進などの練習をさせられているため、知ってはいます。」「わが校では、毎年数多くのテレビ局が撮影しをしに来る。そして、わが校の体育祭の名物と言ったら何か、知っているかい」「棒倒しですか」「そうだ。そして、棒倒しで一番重要なサルは毎年一年生が担ってる。そこで、君に選択肢を与える。これからの約一週間僕らと一緒に寮で生活し、朝練と放課後練に参加し、金一封程度の給料を受け取るか、放課後練のみの参加で、給料は、なし。申し訳ないが、どっちがいいか、この場で決断してほしい。」「そういうことですか。僕には拒否権はないのか。面白い、寮生活します。」「え、親御さんに相談しないでいいのか」「え、していいんですか」「構わないよ」「あ、もしもし。ということなんだけど。うん、うん、わかった。」「さあ、改めて答えを。急に泣き始めて、どうした。」「親に、帰ってくんな。今月生活費が圧迫してることも知ってるはずでしょ。そんな分かり切ったことを聞くな。と、言われただけです」「そうか。よし、そうと決まれば、さっさと寮に行こう」そう言うと、白団団長は角田の腕を強引に引っ張っていった。「はい、もしもし、こちら桜秀高校です。」「あ、もしもし。一年A組でお世話になっている里臣京介本人です。棒倒しの件、把握しました。明日から、寮を使わせていただきます。」「分かりました。紅団団長に伝えておきます。それでは、失礼します。」翌日、桜秀高校第5体育館「初めまして、今年のサルを担当します。里臣京介です。よろしくお願いします。」「来てくれてありがとう。早速だが、実戦練習を開始するぞ」「はい」元気な返事が体育館に響き渡った。同時刻、第2体育館「これより、棒倒しの実戦練習を開始する。総員配置につけ。よーい始め。」「二時の方向から、踏み台。弾き返せ。四時モグラ。十二時特攻警戒。」数分後「やめ。攻撃の勝利。放課後練習までにそれぞれ成功点と課題点をリストにし、俺のところまで持ってこい。あ、あと角田、サルの戦い方を動画とか先輩たちに聞くなりして戦い方を学べ。あの戦い方なら100パーセント負ける。」