関東卍會軸
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蘭「……」
ゴソゴソ
蘭が携帯を見つめる
蘭「……ふふ♡」
蘭「春千夜のメアドが俺のケータイにある〜♡」
あの後、お店に行く時に連絡取れないと困るからって、交換してもらえて良かったー。
蘭「なんて、送ろっかなー」
{ らん はるちゃん!お店、いつ行くー? }
蘭「そーしん!っと」
なんか、すっげぇ緊張する。
……大丈夫だよね?変なとこないよね?
待つか……
ピロン
蘭「!!」
返信きた!
ばっ!
{ 春千夜 蘭くんの行きやすい日で大丈夫ですよ。}
蘭「……、ま、じか、ぁ」
正直に言うと、え?なんのことですか?ってしらばっくれるかと思ってたんだけど……
行って、くれるんだ……♡
蘭「♪」
{ らん じゃあ、今週の土曜は? }
ピッ
蘭「……大丈夫かな」
ピロン
蘭「!」
{ 春千夜 今週の土曜日ですね。何時くらいですか? }
ぴぴ
{ らん 12時くらいは?}
{ 春千夜 分かりました。今週の土曜日の12時ですね。空けときます。}
蘭「……」
パタン
蘭が静かに携帯を閉じる。
蘭「はぁ、」
ボブ
蘭「やっば、ぁ……、♡」
土曜日
竜胆「ふぁー。ねみぃ」
竜胆「もう11時か……」
竜胆「兄ちゃん、は、まぁ、起きてないだろうな」
竜胆「……さっさと飯作るか……」
がちゃ
蘭「ん?、おー、竜胆、はよー」
蘭がご機嫌そうに靴を履いている。
竜胆「……?!?!?!」
竜胆「なっ、え?!、兄ちゃん、今日、なんでそんな起きるの早いの?!」
蘭「んー、昨日言ったじゃん、出かけんのー」
竜胆「え、あぁ、なんか言ってたな……」
竜胆「でも、集合12時くらいって言ってなかったっけ?1時間前に出るのはちょっと早くない?」
蘭「あぁ、ー、楽しみすぎて、早く行きたくて…」
竜胆「……ぇえ、ー……」
竜胆「……誰と行くんだっけ?」
蘭「……春千夜、」
竜胆「!、へぇ、ふーん、春千夜かー」ニヤニヤ
蘭「んだよ、急に、ニヤニヤして」
竜胆「いや、兄ちゃん、そんなに楽しみにするくらい、あいつのこと好きなんだなぁって思って笑」
蘭「はぁ?そんなんじゃねぇよ」
竜胆「えぇ、わかんないじゃん、兄ちゃんそういうの疎いしー」
竜胆「それに、こんなふうになってる兄ちゃん、俺今まで見たことないよ?」
蘭「……あいつ、は、そういうのじゃ……ない、」
竜胆「……ふーん、そっか」
竜胆「なら、俺が、春千夜のこと、狙ってもいい?あいつの顔結構好みなんだよなー」
蘭「!」
ドン
竜胆「……!」びく
蘭「はるちゃんは、俺のだよ?」
蘭「竜胆♡」
竜胆「…冗談だっての」
竜胆「そんな、怒んないでよ」
蘭「えー?別に怒ってないよ?」
竜胆「……嘘つき、めっちゃ怒ってんじゃん」
蘭「気の所為、気の所為」
蘭「あ!、俺そろそろ行かねーと」
蘭「じゃあなー、竜胆、ちゃんと1人で留守番してろよー」
竜胆「んー、行ってらっしゃい兄ちゃん、気をつけてねー」
がちゃん
竜胆「兄ちゃんって、」
竜胆「マジな相手には独占欲凄いんだな……」
蘭「……」
時計を見る
流石に30分前は早すぎたかな。
そわそわ
緊張してきた……。
え、俺おかしいとこないよね、大丈夫だよね
女「ねぇ!あの人ちょーかっこいい♡」
女「ほんとだ!やばっ!足長すぎ!モデルじゃん!」
大丈夫みたい……
蘭「……」
時計を見る
あと、25分か……
11:45
蘭「後、15分……」
そわそわ、そわそわ
髪の毛ちょっと直そうかな……
トイレ、どこだろ
春千夜「!、蘭くん!」
蘭「え?、春千夜?」
春千夜「良かった見つかって!、人多いから会えないと思ってました。」
蘭「あぁ、うん、ほんと、良かったぁ」
蘭「てか、春千夜」
蘭「なんか、集合時間より早くない?もうちょい遅くなると思ってたんだけど」
春千夜「それは、こっちのセリフですよ。」
春千夜「あなたの事だから多少遅れてくるのかと思ってたんですけど、まぁ、一応と、念の為、早めに来たら、俺より先にいるんですもん。すっごく驚きました。」
春千夜「一体何分頃に来たんですか?」
蘭「あ、あぁー、ついさっきだよ、ついさっき」
春千夜「……ほんとです?」
蘭「うん、ほんとほんと、」
蘭「てか、そんなことはどうでもいいから、早くお店に行こ!」
春千夜「……分かりました……。」
お店にて
蘭「ごめーん、春千夜、ここちょっと並ぶって」
蘭「いい?」
春千夜「全然大丈夫ですよ。」
蘭「ほんとごめんね、寒いよね?」
春千夜「いや、全然、気にしないでください。」
春千夜「それより、モンブラン、楽しみですね。」
蘭「……だね、」
蘭「あ、そういえばさ……」
「何名様でしょうか?」
蘭「二名で」
「了解しました。あちらの席へご案内致します。」
蘭「はーい」
蘭「なーんか、すっげぇ雰囲気いい店だね」
春千夜「ですね、料理が楽しみです」
蘭「だね♡」
蘭「何食べる?」
春千夜「そうですね、俺は……」
「てかさ、ゆうやのやつ、やっとゆかに告ったらしいよ?」
「え、マジ?やっと?」
「そーそー、なんか、やっとこの恋心に気づいたーみたいな?」
「えぇー、良かったジャーン、」
「ねー、ほんとー」
恋、ごころ
竜胆『あいつのこと好きなんだなぁって』
……
春千夜「……くん?、蘭くん?」
蘭「!、あ、ごめん、なになに?」
春千夜「あ、えっと、蘭くんは何食べるかなって」
蘭「あ、ぁー」
蘭「モンブラン、にしようかな」
春千夜「分かりました、」
ピンポーん
「こちら、チーズケーキと、モンブランになります。ごゆっくりどうぞ。」
蘭「はーい、」
春千夜「ありがとうございます。」
春千夜「……いただきます」
蘭「いただきます」
ぱく
春千夜「!!!、」
パクパク
蘭「ふはっ、おいし?」
春千夜「!、……はい、すっごく///」
きゅん
蘭「…っ、//」
蘭(あ、)
いや、いや、いや、これは、
違う、って
蘭「……そっか、よかった」
断じて、そんなんじゃ
カーカー
春千夜「あの、今日はホントありがとうございました。カフェも奢ってもらったし、なんなら、服まで買ってもらって……。。。」
蘭「いや、全然いいよ、俺が好きでやったことだし」
春千夜「ほんとに、すごく楽しかったです!」
きゅん
蘭「……っ」
あ、やばい、これはほんとにまずい
いや、ダメだよ、こんなの、絶対だめ
竜胆『こんなふうになってる兄ちゃん、俺今まで見たことないよ?』
そんな、まさか、俺、、
春千夜「蘭くん!あの……」
蘭「?、どしたの?」
春千夜「今日、ほんとに楽しかったです、」
春千夜「……その、また、一緒に、行ってくれますよね?//」
春千夜「……」
春千夜が蘭の目を見つめる。
ぎゅーーん
やめろ、そんな目で見るな、
そんな目で見られたら、
気づかないフリ、出来なくなる
蘭「……」
あ、だめ、だめだって、
そんなこと思っちゃ、
こいつとの関係崩しちまう
でも、でも
蘭(好きだ。)
大好きだ、春千夜。
ダメなのに、
好き、すっげぇ好き。
蘭「//////」
ぶわっ
春千夜「?、蘭、くん?」
蘭「いや、あの、えっと、その」
蘭「ちょ、ちょっと待ってね、ごめん……」
春千夜「?、いや、でしたか?」
蘭「!、いや!そんなんじゃない!すっごい嬉しい!そう、言って貰えて」
蘭「また、行こう!絶対。」
春千夜「!、はい!」
や、やばい、
心臓が飛び出しそう。
蘭(早く、この空気、変えなきゃ)
蘭「か、帰ろっか」
春千夜「はい、帰りましょう」
え、まって、まって、どうしよ、
春千夜、
すっごい可愛い……
自覚した瞬間、やば
恋舐めてたわ……。
え、ちょ、ほんとどうしよ
春千夜「……」
黙って歩いてるだけで可愛い……
春千夜「あ、そういえば蘭くん、次の集会なんですけど……」
蘭(え……ー、かわいー、俺の名前呼んだんだけど、えぇ、何もう、スキぃ)
春千夜「……くん?蘭くん!」
蘭「!、ご、ごめんなに?」
春千夜「……そんなに俺の顔見つめて、何かついてますか?」
蘭「あぁ、いや、そんなじゃないよ」
春千夜「?、そうですか?」
やっべー、無意識見てた……
気をつけなきゃ……ー、
いや、無理ぃ……
「見て、あのピンク髪の子ちょー美人♡」
「ほんとだカワイー」
蘭「……」
春千夜の、ことだよね
やっぱり、モテるんだ
蘭「……、」
春千夜「蘭くん、蘭くん!」
蘭「!、ん?」
春千夜「……さっきから、大丈夫ですか?体調、悪いんですか?」
蘭「あ、ごめん、全然大丈夫、気にしないで!」
春千夜「……ほんとですか?」
春千夜「ねつ、あるんじゃ」
春千夜が蘭の額を自身の額とくっつける。
蘭「……え、」
春千夜「ない、ですね、」
近っ!//
ばっ
蘭が咄嗟に離れる
蘭「え、ななな、なにこれ、え」
顔、近、やば、
春千夜「あ、ごめんなさい急に、」
蘭「いや、全然いい、けど、」
蘭「なに、したの?」
春千夜「熱がないか確認しただけですよ」
蘭「あ、え、そっか……」
春千夜「そんな、嫌でした……?」
蘭「いや、そういう訳じゃないよ、ちょっとびっくりしただけ」
春千夜「そうですか。」
ちょっとどころじゃないよ、すっげぇびっくりした……
めっちゃ、心臓なってんだけど……
蘭「……、//」ぷしゅー
え……ー、
チラ
春千夜「今日、夕日すごいですねー」
蘭「うん、そだね……」
あー、すっげー、ふつー……
そりゃそうだよね、何も思ってないよね
蘭「……」
なんか、ムカつくな……
この、六本木のカリスマがこんなに動揺してんのに
当のこいつは全然なんとも思ってないのかよ、俺の事
それって、なんか
すっげぇ嫌!
春千夜「あ、蘭くん見てください!、あっちのお店」
蘭「あのさ、春千夜」
春千夜「?、はい?」
蘭「俺……、本気だすから」
春千夜「……はい?」
蘭「……絶対、言わせるから」
春千夜「……え……ー、はぁ、」
春千夜「よく、わかんないですけど」
春千夜「喧嘩なら、受けてたちますよ、蘭くん」
蘭「……ちげーっつの」
春千夜「違うんですか」
絶対、俺の事意識させて、
『好き』って言わせてやるから。
春千夜「えー、なんだろ……」
蘭「……♡」
覚悟してろよ、
春千夜♡
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コメント
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うぎゃぁぁぁ!!! 主さんの作品私のどタイプ過ぎてやばいです…🤦🏻♀️💞 続き待ってます‼️