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地雷さんさようなら😚

























大森side.


おかしい 。何時もはもうメールがくる

時間だ 。残業 ?なことは無い 。残業があったら若井からメールが来るはずだ 。

これは迎えに行った方が良いのだろうか 。

分からない 。たまたまメールを送るのを忘れていただけかもしれない 。もう少し待ってみよう 。



忘れていた、なんて今まで無かったのに、なんで俺は若井が帰ってくるのを待ったんだろ

う  。俺は若井が帰ってくる道を歩いた 。

信号に人だかりができている 。ここはそこまで人が集まる場所ではないのに 。

あの群れの中に若井が居るのだろうと思って探したが、居ない 。人だかりの中心に、人が倒れていた 。

あの髪色、あの服装、あの鞄、あの携帯 。

若井だ 。嫌な予感はしていた 。


m「…ッえ、わ、若井… ?」



その予感が当たってしまった 。俺は急いで119番に連絡をした 。全力で心臓マッサージをした 。周りの人から変な目で見られている気がする 。そんな事を気にかけれないくらい若井の事が心配だった 。


m「ねぇ、若井…?返事してよ… 。」


MOB「何あの人、急に入ってきて」


MOB「それな、必死で心臓マッサージして。笑もう死んでるっつーの 。笑」


人の声が煩い 。俺は当分若井以外の声を聞いていなかったから、余計に煩く聞こえる 。


救急車の音がした 。俺もそこで倒れた 。



救急車の中で俺は起きた 。医師によると、

ショックから来ている失神、及び気絶との事。

俺の前には、若井が頭から血を出している状態で担架の上で寝ている様だった 。何人もの看護師が若井に応急処置をしている 。


若井は、轢き逃げに会ったらしい 。最初は、俺にあれだけ酷いことをしていたから当然だ、と思っていたが、それでもやはり“恋人を失った”という事実が大きく、俺も相当傷ついた。

傷ついた所では無い 。俺は1年程家から出れなかった 。若井の葬式にも、お見舞いにも行っていないし、りょうちゃんとかスタッフさんにも会ってない 。だから、TVにも出れてないし、今年のライブも来年に延期された 。

周りはもう若井が居ないことが当たり前になってきている 。一方俺は、若井がいない事にまだ違和感を覚えている 。若井がいた頃に戻りたい 。何故もっと若井に尽くさなかったのだろう 。若井がいた時はあれだけいなくなって欲しかったのに、いざ居なくなると俺は若井を求めてしまう 。若井、帰ってきてよ… 。



END

こんな僕だけど 。

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