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...最高
もとは僕はなんだったのか
もうわからないけど、
あの日からすべてが変わったんだろう
なにかだった僕は
神様に出会った
命を持たない僕に神様は楽しげに言った
命を与えてみたんだ、と
人の世に行く前に神様は教えてくれた
これは感情というのか
この痛みは愛というのか
そしてこの満たされない感覚を
“空腹”と呼ぶようだった
人の世に降りてからは色々なものや人を見た
お腹が空いたらご飯を食べるらしい
でも僕は普通の人間が食べているものがどうにも、おいしそうにみえなかった
でも、お腹はすく
ak)君、大丈夫?
初めて話した人だった
cl)誰?、なんのよう
警戒心をあらわにしている僕に彼は言った
ak)、最近孤児が多くてさ、死んじゃう子も多いの君にお家がないなら助けたいなって、
cl)、家?なにそれ、
初めて聞く言葉、なんだろう
ak)帰る場所の事だよお父さんとかお母さんがいる?
僕はそもそもここまで1人で来たし、帰るところなんて
cl)…ないし、いないよ
ak)、そっかぁ実は俺も両親がいないんだよね〜一緒だねっ
cl)一緒…?
ak)うん!一緒、ねぇ君さえよかったら俺と家族になろう?、一緒に帰ろうよ
家族、そんなのはよく知らないけど、
この人の事は大切にしたいと思った
cl)うん、!いいよ
この時、ついて行かなければ、
僕は…