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今日は朝からながーーい打ち合わせだった。
でもようやく、考えてた大きなプロジェクトの深い部分が決まった。
そろそろ終わりにして解散、という時に若井が口を開いた。
w「あのー…せっかくプロジェクトも一段落付いたし、!
もしみんなが良ければ今日飲みに行かないかなー、って!」
珍しい。珍しすぎる。
あの酒に弱い若井から飲みに誘ってくるなんて。
びっくりしてぼくが何も言えずにいると
r「若井から誘ってくるなんてめずらしい〜!僕は行けるよ!もときは?」
やっぱり涼ちゃんも同じこと思ってたよね。笑
特に断る理由もないし、なにより久しぶりにみんなと飲みたくて、
m「僕も大丈夫。」
と答えた。
すると若井の顔がぱっと明るくなり、
「ほんと!じゃあ今からいつものところで飲もう!」
と笑った。
ここ最近は本当に忙しくて、若井の笑顔なんて見れていなかった。
むしろ、色んな予定が立て続けにあって、疲れてそうなメンバーの顔しか見ていなかった。
久しぶりに見た 若井の笑顔は小さい時から変わってなくて、
今も昔も太陽くんだなー、と思って、1人で笑った。笑
r「じゃあみんな!今日はお疲れ様!かんぱ〜い」
「かんぱ〜い」
結局サポメンなどは来れず、涼ちゃん、若井、僕の3人だけで飲むことに。
w「うーん、やっぱ久しぶりだとおいしいね!」
r「そうだね〜、でも若井は飲みすぎないでよ?笑」
m「ほんとだよ。いつも潰れた若井を家まで送ってるのは誰だと思ってるの。笑」
w「う…ごめんって、笑でも今日はまだ飲める!」
と言い、店員さんにビールを頼む若井。
今日の若井のペースで行ったら確実にいつもの3倍は早く潰れる。
すぐ寝てしまってつまらないかな、なんて思っていたら、今日は若井のいつもの酔い方と違った。
w「ぅーーん……ねえもときー、」
と言ってすぐ隣に座ってくる。
m「な、なにどうしたの、ちかいんだけど笑」
今日の若井はおかしい。
なんか異常にベタベタしてくる。
w「もとき…手冷たいねー…、」
手を握られ若井の頬にすりつけられた。
酔っ払った若井のほっぺは熱く、赤くなっていた。
w「ぅ、もときの手、つめたくてきもちい。笑」
僕が困惑して何も言えずにいると、
r「ちょっとわかいー、笑今日はどうしたの笑」
「でも多分酔っ払ってんだね笑今日はお開きにしよっか!」
と涼ちゃんが。
m「そうだね。今日は解散にしようか、ここは僕が払っとくから。」
w「ぇ……や、まだ、おれまだ飲めるよ、!」
いやいや、そんなに顔赤くして何を言うか。
どう考えても完全に酔っている。
それに、今日の若井はなんかおかしくて、僕の気持ちが落ち着かない。
早く解散したかった。
m「いやいや、今日はもうやめとこうよ、僕も酔ってるし笑」
w「っう……わかった。じゃあもとき」
「いえ とまらせて。」
m「っえ?」
腑抜けた声が出た。
そう言いながら僕の手を掴む若井。
r「まあ確かにここから若井の家行くより元貴の家の方がちかいもんね!
泊めてあげたら〜?」
なんで余計なこと言うのりょうちゃん。
でももう何でも良くなって、
m「いいよ、泊まっても。」
と言った。
w「っえほんと?!やった〜ぁ笑」
とまた夕方の時の太陽のような笑顔。
と思ったけど。酒が入っているからか、
少し色っぽく見えた。って、
相手は若井だ、と正気に戻り、さっと会計を済ませ、タクシーを呼んだ。
タクシーが来て、後部座席に乗った。
僕は住所を素早く運転手に伝え、あまり運転手と話さなくてもいいようにした。
誰も話さないままの時間が流れていると、
w「ねえもとき、」
と若井が口を開いた。
m「ん どうしたの?」
w「きょう、たのしかったね」
と、急に寂しそうな顔で言い始める。
なんだ、こいつって酔うとこんなに弱々しかったっけ…なんて思っていたら
僕の家に着いていた。
僕は若井に答える間もなくすぐお金をはらって家に入った。
部屋に入って電気をつけて。
m「たのしかったね、またみんなで飲みたいね笑」
というと若井が
「ぅん、笑」
と気の抜けた返事をした。
僕は眠いのか、?と思い
m「先お風呂いいよ」
と言って、若井を先に風呂に入れた。
若井が風呂に入って少しだったあと、服を用意してなかったことに気づいた。
風呂場に行き、僕にはちょっとでかかったTシャツと、
誰でも着れそうなフリーサイズの短パンを置いた。
m「わかいー?棚に置いとくからね、着替え。」
……
返事がなかった、
え?風呂の中で寝た?
m「おーい!わかいっ!おきてるよね?」
w「っあ!うん!ごめん、!」
びっくりした。風呂で寝てたら死んでしまう。
m「なに、笑なんか考え事でもしてたの?」
ドア越しに話しかけてみる。
w「ぁー。うん、まあ、笑」
煮え切らない返事をされた。やっぱり今日の若井は変だ。
m「ふーん。まあ、着替え、置いとくからね。」
w「ぁ、ありがとう。」
w「もとき、お風呂ありがとう。つぎ、どうぞ。」
若井が風呂から上がった。やっぱり元気がなさそう。
なんかあったのか知りたくて、僕は風呂に入らず、
若井の隣に座った。
m「ねえ、わかい」
w「っえ、」
m「今日どうしたの、なんかあったの?」
酔っている時にこんなことは聞くもんじゃないかもしれないけど。
若井が困ってるなら助けたい。
w「ぇ、えっと、なんもない、よ。大丈夫。 」
作り笑い。嘘。いつもみたいな太陽くんじゃなかった。
m「それ、うそ。いつもの笑い方じゃない。笑」
作り笑顔で誤魔化そうとしてるのが若井らしくて可愛いと思った。
でもそれと同時に、隠されたことが悔しくて、話を聞こうと思った時、
w「…ぐすっ、うっ、」
え、なきだした、?
m「ちょ、どうしたのわかい、!なかないで、」
w「っうう…っん、っごめ、」
m「だいじょぶだから、どうしたのよほんとに」
w「ごめ、ん、っほんと、に、ぅ、ぐすっ…」
若井が泣き止まない。泣かせるつもりは無かったのに。
若井の泣き顔なんて何回も見てきた。でも今日はなんかちがう。
ほんとに、どうしたのだろう。
w「ごめんね、もときっ、」
m「うん、いいよ、大丈夫だから。」
w「ちが、っちがくて、っ…」
m「なに、どうしたの?」
w「もときが、すき、!なの、… 」
と言ってソファーに押し倒された。
m「っえ…」
w「いつも頑張ってるところも、ファン思いな所も、ミセスのことを 一番に考えてるところも、
声も、顔も、仕草も、表情も全部全部好き。」
若井の目から落ちた涙が僕の顔に落ちる。
w「ぜんぶ…すきなの、ごめんなさい。」
戸惑ってしまってなにも言えない。
w「迷惑で、ごめん。気持ちをぶつけてごめん。」
w「これからもまだ、ミセスで居させてほしい。」
つらつらと、僕の目をしっかりみて。涙を流しながら、気持ちを話していく若井。
w「ごめんね、ほんとに。今日はありがと。おれ、かえるか…」
m「まって。」
僕の上から降りようとした若井の腕を掴んだ。
僕は、気づいてしまった。いや、ずっと気づいていたけど。知らないふりをしていたんだ。
m「若井。僕も好きだよ。」
僕は起き上がって、若井と向かい合った。
w「っえ、」
m「若井の頑張り屋さんなところ、負けず嫌いなところ、すぐ泣いちゃう泣き虫ところ、笑
笑顔が昔からずーっと変わらない、太陽みたいなところ、
こんな僕に優しく してくれるところ、人に気を使えるところ、
僕の気持ちをいつも考えてくるところ、僕に…」
w「ぇっと、ちょっと、まって、」
はっと正気に戻って若井を見ると、顔が真っ赤だった。
m「あ、ごめん笑」
w「いいすぎ、!」
m「ははっ笑ごめんって、笑」
m「…もっと言えるけど、聞く?」
w「も、もういい、ってば、!笑」
笑ってくれた、笑
いつもみたいな、太陽のような笑顔で。
m「ねえ、若井、好きだよ。」
w「っ、」
m「泣かないでよ、笑
若井は僕の隣でずっと笑ってて。」
そしたら僕も笑っていられる。
月は太陽が居ないと輝けないから。
コメント
6件
うわぁ!なんか、すごい! 好き♡ タイトルと話がマッチしてる感じのやつ、私も書いてみたい、、尊敬✨✨
タイトルが後で関連してきてすごっ!と感心してしまいました🤭 お話の雰囲気、すごく好きです🫶🏻
おぉ…キュンとするお話✨ お酒って大事👍