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萩原side
5歳だった俺は自分で言うのもなんだがこの時から既にモテていた。
「研二くん!一緒に遊ぼ!」
「やだー、研二くんは私と遊ぶのー!」
「俺はみんなで遊びたいな!!」
女の子には優しく、丁寧に接する。なんとなく、姉の千速に教わっていた。俺にとって女の子はただの友達だったし、好きとかそういうのは特になかった。あの時までは。
ピーンポーン
「はい。」
幼稚園が休みの日、家のインターホンがなった。どうやら母親が出たらしい。玄関で来客と話す母親の声が聞こえる。
「研二ー、ちょっとおいでー。」
母さんが俺を呼ぶ。なんだろう。
「あらー、可愛い子ねえ。」
見たことないお姉さんが俺を見て微笑む。子供の俺からしても綺麗な人だった。
「研二、お隣に引越してきた神楽さんよー」
「初めまして、神楽です。私の後ろに隠れてるのは娘のセラフィーナよ。ほら、セラフィ、挨拶しなさい。」
「初めまして。セラフィーナ・エイミー・神楽です」
初めてだった。こんなに目を奪われたのは。
透き通るような白い肌。綺麗な青い瞳に煌めく金髪の髪の毛。
「てんし?」
「まあ!」
神楽と名乗ったお姉さんはクスクスと笑う。
「お姉さんも?」
お姉さんは目を大きく明け驚いていた。
「私がお姉さん?」
「うん」
「嬉しいこと言ってくれるのね、研二くん。私はお姉さんなんて歳じゃないわ。」
「でも、綺麗だよ?」
「ありがとう。」
「こら研二!セラフィーナちゃんに挨拶しなさい。」
「…は、初め、ま、して…お、俺!萩原研二…です…よ、よろしくね!!」
「よろしく。」
「うん!」
俺、萩原研二の初恋だった。
夢主の名前変更しました。なので、第1話確認お願いします!!