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I’m Fine。

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I’m Fine。

1 - 第1話 🐰×🐣

♥

215

2025年02月20日

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” I’m Fine “



___________________

🐣side


🐣「もう···終わりにしよう。グカ、」

僕から告げたお別れの言葉。

君の顔はどんどん悲痛な物に変わる、

🐰『は、??え??···い、嫌だ···ッ!』

僕の腕を掴んで”まだ終わりたくない”と

目で訴えかける

🐣「やめて、グカ···分かるでしょ??お前にも、」

グカの腕を払い

キッと睨みつける。

🐰『···わかんないっ、わかんないよヒョン···!』

息を大きく吸って”僕の何がいけなかったの??“と付け足す

🐣「···グカがとかじゃない。」

🐣「···お前は気づかなかったんだね、周りからの目に。」

下を俯く。

あんまりにも勝手なのは分かってる

でも、もう耐えられないんだよ。

周りからの白い目には、

🐰『そんなの、!関係ないじゃん!!』

ヒョン!!と僕の肩を掴みブンブンと揺らす

🐣「···お前と僕は違うんだよ。それは分かって、」

何も目が捉えられない、

虚ろな瞳でお前を見つめる。

🐰『やだ、そんなのやだ!!納得できないよ!!』

グカの瞳が怒り失望悲しみで溢れている

僕の肩をまだ掴んでいるグカの手を掴み返し

🐣「···お願い、グカ。」

僕の前まで運んでぎゅっと握る。

🐰『···ヒョンは??···その選択肢でいいの、??もう僕のこと好きじゃないの??』

グカの大きな瞳が揺らぎ大きな雫が

ぽたぽたと床に零れた。

🐣「···」

僕は何も言えなかった

まだ好きだから。

これからもそれには変わりない。

でも····

と何も言わない僕に対して

🐰『···嫌い、になっちゃったんですねッ。』

と弱々しく言った

あぁ、僕はなんて馬鹿なのだろう。

直ぐに否定すればいいのに、

まだグカが好きって言えばいいのに

ここまできて

好きという2文字を言うのが怖くなった。

🐣「···こっちみて?」

と手を恋人繋ぎにして

グカの顔を覗き込む

🐰『へ、??』

こっちを見た隙に

触れるだけのキスをお見舞いした。

僕は目を瞑ってたけど多分グカは開けてたのであろう

目をゆっくりと開けると目が合う

大きな瞳をさらに大きくして驚いている

ごめんね····こんなヒョンで。

🐰『ひょ、え···??なんっ、』

グカの涙を袖で拭う

🐣「ごめんね···こんなヒョンで、」

頬に暖かい何かが伝う

それが涙だと気づくのに数秒は掛かった。

僕は泣いてるんだ···

別れが悲しくて泣いてるんだ···

🐰『···意味わかんないよ、ヒョン···もう僕はヒョンの隣に立てないの??』

🐣「···ごめん、」

もうここには居れない

そういい残して出ていこうと玄関のドアノブに手を掛けた瞬間

🐰『もう、ヒョンなんて大っ嫌い!!!』

とグカの叫び声がリビングから聞こえた

胸がギシギシと痛む

大粒の涙が頬を撫でる

🐣「っ、···グスッ、」

普段人に嫌いなんて言わないぐかに

嫌いと言わせてしまった自分が憎かった。

ドアノブを引き

外に出る。

冷たい風が僕を迎え入れる。

ああ、終わったんだ僕···。

🐣「まだ、大好きだよ···。」

と小さく呟いて家まで帰った。











__________________

あれから5年の月日が流れた。

最初は目を合わせることすら出来なかったけど

もう5年も経つと別れた事すら忘れていった

そしてグカは変わった。

僕と別れて1年がちょうどたったころ

タトューとピアスに手を出した。

···僕はやっぱり自意識過剰なのかもな、

どれも僕が好きって言った奴なんだ···

でも、そんな訳ないと言い聞かせた。

🐯【あれ?お前そのキャラ好きだっけ?】

🐰『はい。ずっと前から好きですよ。』

2人で仲良くソファに座りながら

スマホゲームをしている。

呆れるよな、本当。

ほんのちょっとテヒョナが羨ましく感じてしまう、

僕はゲーム類に疎いから昔グカに誘われても

やってやれなかった。

はぁ···好きになってればまたちょっと違ったのかな···

🐱[おい、ジミナ。]

と隣の椅子に座った。

🐣「ん、はい??どうしました??」

グカ達の方に向けてた椅子を

ユンギヒョンと向かい合わせにする。

🐱[···ホソグが心配してたぞ。お前、ダンスがまた身に入ってないって、]

と水を1口飲んだ

🐣「···」

グカ達とは離れているため

声が聞こえてこない。

沈黙が走る。

🐱[···ジミナ、これは俺のただの予測だけど、]

と口を開いたかと思えば

僕の耳に近付いて

🐱[お前···グカと何かあった?]

と小さく呟いた。

分かりやすく体が反応してしまう、

🐣「···っ”!《ビクッ》」

🐱[やっぱり···お前ほんと馬鹿だよな。]

🐣「え、??」

🐱[···自分に害があるくらいなら自分から問題を起こすべきじゃないんだよ。]

さすがユンギヒョン

僕とグカに何かあっただけで、

もう全て分かってるのだろう。

🐣「···分かってます。でも、あの時の僕の選択肢にはそれしか残されてなかったんです。」

真面目にヒョンを見詰めてると

🐱[···で?今も好きって??はっ···馬鹿みてぇㅋ]

と馬鹿にしながら鼻で笑われた。

少しムカついたが正論なので何も言えない。

🐣「···もうなんとでも言ってくださいぃ···」

デロンと机に項垂れる。

🐱[じゃあ、この際はっきり言うけど。その気持ちちゃんと言った方がいいぞ。]

と僕の頭を撫でる。

久しぶりの感覚に暫くスリスリしていると

ユンギヒョンの言葉が今更耳に入ってきた

🐣「はっ、!?!?!?無理です···よ!?!?!?!」

ガタガタ!と椅子から立つと

そのまま椅子に引っかかって

転んだ。

ユンギヒョンは声にならない笑いをしていて

遠くにいたテヒョナが

🐯【ジミナ!?大丈夫!?】

と起き上がらせてくれた。

🐣「あ、ありがとう···」

恥ずかしくてユンギヒョンに直ぐに抱きつきに行った

🐣「ううぅ···」

🐱[ㅋㅋ、よしよーし。]

と頭を撫でれらる。

🐰『···』

🐯【···】

後ろからものすごい殺意を感じる···

まぁ気のせいか。

🐣「ユンギヒョンのばかぁ···!」

と頭をぐりぐりと押し付ける

🐱[すまんㅎㅎ]






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