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牡丹
桃「あにき〜〜今度の配信なんだけどさ〜、、、」
なんて、いつものなんでもない会話。今はそんな些細なことにでさえ嫉妬して。
メンバーが、あにき!って呼ぶ度にビクリと反応してしまう。けれどやっぱりバレたくなくて。今のこの関係にヒビが入ってしまうことが何よりも怖くて。
「まろ、最近なんかあったやろ」
面と向かって言われたあの日。胸の奥でうごめくこの感情に気づかれまいと必死に言葉を紡いだ。
「そ、そんなことないやろ!!w なに、心配してくれとん???w」
「、、、そう、やな、、、心配しとんねん。」
「、、、は?」
思わずこぼれ落ちたそれは、あまりに掠れていた。
こんな俺を心配してくれているんだ、という喜びと、それはやっぱり恋愛感情のない心配なんだろうという悲しみ。ぐちゃぐちゃに混ざり合った感情の中、何かを言葉にすることなんてできなくて。
「やっぱしんどいやん。」
なんて言いながら近づいてくる彼。溢れる涙には気づかないふりをする。
「だいじょぶやから、、、」
こんな説得力のない大丈夫なんて誰が信用するのだろうと心の中で笑いながら立ち上がる。
これ以上近づかれる前に。これ以上気持ちが大きくなってしまう前に。
もう、この苦しみなんて無くなってしまえばいい。