テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

創鈴高校の恋事情

一覧ページ

「創鈴高校の恋事情」のメインビジュアル

創鈴高校の恋事情

14 - レイ楽5 最終回 真っ直ぐ

♥

37

2024年08月13日

シェアするシェアする
報告する

久しぶりに、全速力で走った。

熱があったことなんて忘れるように。

レイへの想いが風化する前に、今すぐに言わなければならないと思った。

「はぁ、はあっ。レイ!!」

勢いよく教室のドアを開けた俺に、クラスメイト達は驚いた表情を見せた。

レイも例外ではなく、目を丸くしてこちらを見ている。

そりゃあ、そうだろう。

さっき倒れて運んだ人が、走って帰ってきたのだから。

「あ、あのさ。レイ 」

頭の中で浮かべていた、レイへの言葉はレイの前では消えてしまい、思い出すことも出来ない。

ただ、一つだけ。確実に伝えなければいけないことがある。

「今から言うこと、嘘なんてないから。」

レイは驚きながらも、こくりと頷いた。

「俺さ、鈍感だし子供っぽいし。レイに勝てるところなんて一つもない。なのに、レイが俺の事好きって言ってくれて、嬉しかった。 」

肝心な言いたいことが出てこない。

息を吸って、大きな声で言った。

「俺も、レイのことが好きだよ。かっこいい所も、優しい所も、友達思いな所も。全部、全部好き。こんな俺なんですけど、付き合ってくれませんか…!! 」

「…ふふっ、熱烈なラブコールだね。こちらこそ、不束者ですがお願いします」

教室から、ドッと歓声が上がる。

勢いに余りすぎてクラスだということを忘れていた。

これでは、公開処刑のようなものだ。

恥ずかしいながらも、感謝の言葉を伝えていると、後ろからレイの声が聞こえた。

「レイ、何か言った… 」

その時、レイが少しこちら側に屈んだ。

なんだろうな、とかしょうもないことばかり考えていると、ちゅっと音が鳴った。

レイの顔が近い。

近くで見るレイの顔は、驚くぐらい綺麗だった。

「これからよろしくね。」

人前でキスをした後でも、平然な顔で話すレイに、恐怖を覚えた今日この頃。

俺はレイと恋人になりました。

創鈴高校の恋事情

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

37

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚