『 …いつ出れるんですか 』
警察 「 猶予が決まっていない。 」
『 … 』
警察 「 お前がさっさと認めたらいいんだけどな 」
『 …やってないです。 』
警察 「 はぁ、 」
『 …お金でも払われたんですか。 』
警察 「 何を言っている 」
『 不自然です。 』
『 麻薬なんて吸ってないし、指紋検査もしない 』
警察 「 … 」
『 あのスタッフにお金、盛られましたか? 』
警察 「 さっさと吐け。 」
警察 「 めんどくせぇんだよ。 」
『 …捕まえるべきはあの人ですよね。 』
警察 「 ここの署はな 」
警察 「 金が足りないんだよ。笑 」
『 それでも警察ですか 』
『 日本を取り締まるべきの人が、! 』
警察 「 黙れ! 」
『 訴えます 』
『 絶対、絶対に訴えます、! 』
警察 「 あの人の金には勝てないよ 」
『 そんなの知らない 』
『 私は絶対に負けません 』
警察 「 はっ、笑 」
警察 「 精々騒いどけ 」
私が捕まって何日経ったのかも、何日でこの地獄から抜け出せるのかも教えて貰えない。
だけど、助けてくれるって言ったから。
九人を信じてる。
警察 「 村上歩 」
警察 「 面会だ 」
『 …舘さん、泣 』
『 しょ、たく、泣 』
何かある度に、私のことを撫でてくれた舘さんと、抱きしめてくれていた翔太くん。
久々に見た彼らは、少しだけ痩せていた。
宮舘 「 歩…、 」
渡辺 「 お前、飯食ってんの? 」
『 …、泣 』
ガラスの向こう側から尋ねられた。
正直言うと、全くとは言わないけど、全然食べていない。
美味しくないし、毒を盛られていたらと考えたら怖くて食べれない。
だけどやっぱりお腹は減るし、食べないと死ぬから、一口だけ食べて終わりの日が続いていた。
渡辺 「 今の歩、抱き心地悪そう。 」
『 何それっ…、泣 』
宮舘 「 このガラスが無かったら、触れられるのに、 」
宮舘 「 数ミリのガラスが苦しいよ、 」
『 抱きしめて欲しいっ、泣 』
『 早く出たいよ、泣 』
渡辺 「 後ちょっと、 」
渡辺 「 後ちょっとな、 」
『 もう、ずっと待ってる、泣 』
『 しんどい、泣 』
宮舘 「 あと数日、 」
宮舘 「 出たら皆で話そう 」
宮舘 「 いっぱい話そう 」
渡辺 「 お前のこと早く抱きしめたい 」
『 歩、頑張るからっ、泣 』
『 頑張るからさ、 』
『 出れたら抱きしめて、?泣 』
渡辺 「 おう 」
渡辺 「 潰れるぐらい抱きしめてやるよ 」
宮舘 「 ご飯は食べて 」
『 うん、泣 』
宮舘 「 しっかり寝て、休んで 」
『 うんっ、泣』
宮舘 「 出た時は元気に活動しよう 」
『 … 』
渡辺 「 な? 」
『 出来ないよ、泣 』
『 もう、出来ない、泣 』
ここまで迷惑をかけたんだ。
いや、違う、私はもう傷つきたくないだけなのかもしれない。
宮舘 「 大丈夫 」
宮舘 「 俺らがついてる 」
全てを悟ったかのように、舘さんがそう言った。
そうじゃないの
そう言おうとしたけど、
警察 「 時間です 」
淡白に告げられた。
『 … 』
渡辺 「 歩! 」
渡辺 「 待ってろよ! 」
渡辺 「 絶対助けるから! 」
宮舘 「 歩、元気で 」
宮舘 「 明日もメンバー来るからね 」
『 …、泣 』
話すことは許されなかった。
あの警察官が終わりを知らせたら、話してはいけなかったから。
早く出たい。
もう、認めてしまおうか。
私がやりましたって。
そしたら、こんな地獄から抜け出せる。
next … 500
コメント
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ゆり組の言葉響く 💧💧 まじで切なすぎて好き