注意
死ネタです。
この注意事項を読まなかった方は”自己責任”でお願いします。
結構難しい…?表現を使っているのでわかりにくいですが、分解力をつけるのにいいとおもいます(?)
noside
みなさんはあの時自分がこうしていればもっとああしていれば。”時が戻れば””あんな風に動いていたらどうなっていたか”
ということは考えたことがおありでしょう。人間は後悔することがほとんどなのですから。
でも、手遅れなんです。それは小さな失敗であっても。でも大きな失敗は許されも致しませんし、自分も許せるものじゃ
ございません。自分で自分を恨むことなど誰にだってあるんです。
なぜわかるのか。それは皆様もお判りでしょう?今日はそのお話を少しだけご紹介いたします。
これはある日の探偵社。何も変わらず変えることもしない。変わらないことを幸せというのでしょうか。
今日もあの人は遅刻をしています。
ある人に聞けば「あの唐変木はいつくるのか」と。
またある人に聞けば「いつものことなんですから」と。
そしてある人に聞けば「嫌な予感がする」とも。
予感は予感なんです。予感だけで色々なことを決めつけてはいけません。もちろんどんなに勘がよろしい方でも、
予知ができる方でも。ですが何の特技がない人でもあたったりするんです。
今日も雑音が世界に響いております。否、これは”嫌なことの予兆”でしたりするのでしょうか。
いつものように変わらず、変えもせず、考えもせず皆過ごしているでしょう。
そのときは一本の電話だけでも。たかが電話音でも周りの世界が一変するのです。例えばこのように。
”太宰治様が務めてらっしゃる武装探偵社で間違いございませんでしょうか”
でたとたんにどこか焦っているような。そう聞こえるだけなのか。荒々しく聞いているのは病院の先生でした。
「はい。たしかに。」
”只今こちらの方で太宰様をお預かりしております”
「嗚呼ご迷惑をおかけして申し訳ありません。でその…なぜそちらに?」
”はい。そのことなのですが…太宰様がこちらに緊急で運ばれまして”
「…太宰が…そうですか…では社員一同見舞いに。」
”はい。お願いいたします。それと後もう一つ言っておきたいのです。太宰様は…。なんと申し上げたらよろしいのか…
ですのでその…運ばれたのち、息をお引き取りになられました。心の準備をされた方がよろしいかと”
あまりに慌てたので誰もあまり記憶がないそう。
風通しもよく、日当たりもいい。どこか儚く消えてしまいそうな病室の中、恐ろしいくらいに一定のリズムで
機械音が鳴り響いていました。
あまりにも静か。先ほどまでの雑音など嘘だったかのように。本当は最初からなかったのかと疑うほどに
誰もしゃべらずただ茫然と。目の前の唐変木を見つめています。
先生がいうには、”自殺だろう。屋上から飛び降りたのだ”と。
「嘘ですよね…太宰さん…太宰さんが死ぬなんて…あり得ませんよね…」
日当たりがいいはずなのにどこか暗く感じてしまうのは明るくしてくれていた太陽そのものが隠れてしまったからなのでしょうか。やがて雲が晴れ、同時にぽつりぽつりと小さな水が空から落ちてきました。
天気雨でしょう。まるで死に急ぐ彼を。ようやく死ねた彼を、祝福するかのように。
遺書
武装探偵社の皆様へ
ご迷惑を大層おかけしたと考えます 。
私がポートマフィアだと知ってもなお、御変わりになられずに優しく接してくださったのはここが光だからでしょうか 。
私はさきに逝ってきます。どうか。
お幸せに 。
今日も変わらない一日です。
雑音が鳴りひびき、変わらず、かえもせず考えもしない。これを幸せというのでしょうか。
これはある唐変木のお話。
陽気で何かと勇気をもらえ、たくさんの人を救い、たくさんの人を殺してきた_太宰治のお話です。
それではまたどこかで御会いいたしましょう。それまでどうか。ご無事で。
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