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遅くなり大変申し訳ございませんm(_ _)m
第2話__頼ればいいのに
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自宅。
私達は同居している家に着き、先程路地裏で拾った4人を寝ていたためリビングに布団を敷き、毛布を被せた。
そして各々ゲームをしていたり夕飯の準備をしようとしている。そんな中、美亜は4人の寝顔を眺めていたがどこか腑に落ちない様子だった。
「ね〜星螺〜、この4人何か顔赤くない?」
「気のせい〜?」
そう、美亜が腑に落ちなかった理由は4人の顔が少し熱っぽく火照っていたというから。
星螺「気のせいでしょ….電気の当たり方とかじゃないの」
星螺が言うにはこの家の照明は暖色で少し赤っぽいためそのせいではないかと言った。
「ん〜、そっか〜!」
美亜はそれで納得した。すると、キッチンで色々冷蔵庫を漁っていたり洗い物をしていた舞冬と湊月が戻ってきた。
「そろそろ皆起きた〜?」
舞冬はそう言いながらソファに腰を掛け、美亜と同様、4人の寝顔を見ていた。湊月はというと、
「星螺ちゃん、これはどうしたらいいのかしら、」
「これは、ここ押したらできるから…..」
星螺にゲームのやり方を教えてもらっていた。
ん、ぁ….
数分後、4人の誰かが起きたようだった。
「おはよ〜、豹馬!」
起きたのは豹馬で寝起きだからか目をこすっていた。星螺も湊月もゲームを辞め、こちらに目を向けていた。すると豹馬はこっちに気づくと急に体が震えだした。まるで路地裏で出会った時のように。
「ひっ….ぃ、やっ、」
豹馬は今にも泣きそうで目には涙が溜まっていた。
「豹馬?、大丈夫よ〜、何もしないから」
「….ぁ、や、っ…」
湊月が近づくもやはり嫌がってしまうようで、私たちに近づこうとしない。
すると豹馬の隣で寝ていた玲王と誠士郎、凛も豹馬の声で起きてしまった。
「ぁ、にぃに….っう、」
「豹馬….?!」
豹馬は玲王達が起きたのを知ると真っ先に抱きつきに行き、泣き出してしまった。そして玲王は泣きついてきた豹馬の頭を撫でながら私達を睨みつけてきた。
「豹馬に何をしたんだよ…..!」
「あらら、笑」
まるで助けられたのを忘れたかのように近づいてこようとしなかった。
「何もしないよ〜?おいで〜?」
「….はぁっ、ぃやっ、!」
美亜は凛に触ろうとすれば手を弾かれた。だがその弾かれた手は少し定温にしては熱い気がした。半ば強引ではあったが凛の事を抱っこして額に手を当てた。
「…..凛ちゃん、ちょっとごめんね、」
「っ、!やめ…ぁ、はっ…!」
予想通り、凛は熱があった。それもかなりの高熱。凛も抵抗しようとしてはいるがもう体力もないのか、辛いのか美亜のされるがままだった。
その様子を横で見ていた3人。星螺もさっきから座っていて何も当たっていないのにふらふらとしている誠士郎がおかしいと思い、近くまで行くと、凛のように抵抗はしず、倒れ込んできたので頭を優しく撫でた。
「うん。よく我慢したね、大丈夫。」
「んっ、ぅ….はぁ」
誠士郎も凛も体力が尽きて2人に抱かれている状態の中、舞冬はずっと玲王をこっちに来させようとしたり、豹馬を離すようにも言っていたが1mmも聞くよしは玲王にはなかったらしい。
「玲王、あんたも体調悪いでしょ?、おいで、」
「….やだ、っ、いやっ!」
「……..」
玲王はその場からも動かないし、豹馬を離すこともしなかった。それだけ豹馬の事が大切なのは自分達だってさっき会ったばかりだけど充分わかる。だからこそ頼って欲しい。でもそんなことは子供のこの子達にはわかる訳ないと舞冬は思った。だからこの手は使いたくなかったがこうするしか玲王と豹馬を大人しく休ませる方法がなかった。
「ずーっと、そうしてるつもりなの?玲王。」
「….は、?」
「その状態だと、あんたも辛いし、抱きついてる豹馬も辛いよって言ってるの。」
「!!」
「けほっ、けほっ、ぅ、ひっく、」
この4人の中でも1番容態が酷いのはきっと豹馬だろう。なぜなら私達が説得している間もずっと咳をしているし段々と息も上がっていた。それに加えて豹馬は体が3人に比べたら1周り程小さい。きっともう限界。
玲王だってそれは分かってるはず。でもそれでも離したくない理由があるんだろうと考えてしまう。
それに玲王だってもう焦点が合わなくなってきているしふらふらしてきていた。今すぐにでも休ませてあげたいが強引に休ませても体調は良くならないだろう。
そう思い舞冬は湊月に視線を送ると湊月は分かったと言うように頷き、豹馬に近づいた。
「ごめんね。こうしないとずっと苦しいままになっちゃうから、」
湊月は豹馬に近づいたところで小さな体を抱き上げ背中を優しく、できるだけ呼吸に合うように摩った。
「ひっぅ、けほっ、ん、ぅ、」
豹馬も楽な体制になり少し落ち着いたのか段々と力が抜けていった。一方、玲王も舞冬の言葉で力が抜けたのかふらっと舞冬に倒れ込んでしまった。そのまま誠士郎と同じように寝てしまうと思えば泣き出してしまった。
「ごめ、なさっ、ひっ、ごめん、なさぃ、っ」
「大丈夫、大丈夫。今はゆっくり休もうね」
ごめんなさいと繰り返し嗚咽も混じりながら謝っていたがすぐにも体力が尽き眠ってしまった。4人が眠った今、私達は色々と準備しなければいけないと、4人を布団に寝かせた。
だが、
「ねぇ、流石に放っておくのはやばくない?これだけ高熱なのに、」
そう、4人は病院レベルの高熱。4人だけにすれば絶対に悪化する。誰かは残らなければいけなかった。
えぇっと、誰が残る?笑
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下手ですみません🙇♀️