5周年

思い出話は尽きない。人にしたら、短いかもしれない5年、でも、渡辺たちには長いし濃い5年だった。目黒が渡辺を想ってた時間を入れると、目黒には長いと思うだろう。

渡辺が目黒を見つめる。目黒の目から涙が出てくる。

そっと渡辺が指でなぞる。

渡辺ー何で？

目黒ー翔太を好きになって良かった。

渡辺ーふふふ、呼び捨て。

目黒ーん、もう今日から、6年目だし、可愛い翔太っていつも思ってる。

渡辺ー蓮くん。

目黒ーだめ、弟と一緒だから。

渡辺ーやだ、可愛いからいいの。

目黒ーむ〜。

渡辺ー嘘、やっぱり目黒。

目黒ーふふふ、だね。

渡辺をゆっくりソファに押し倒す。

首筋を舐める。甘い吐息。

元気になってきた目黒。だけど渡辺は痩せた目黒が見れない。

渡辺ー目隠しして？

目黒ー翔太くん。

渡辺ーごめん、まだ見れない。

目黒ーんっと、このリボンでいい？

渡辺ー見えなかったら何でもいい。

目黒ーあっ、このプレゼント何か見ていい？

渡辺ーんっ。

FENDIのセーターと厚手のジャケット。薄くなってしまった目黒の身体を隠すように買ってきた。

目黒ーごめんね、頑張って戻すから。

渡辺ーんっ・・。

目黒ーリボン巻くよ？

渡辺ーん。

目黒的には元気だから、いけないプレイをしているみたいで、興奮する。白い肌に真っ赤なリボン。

焦ったように、急いで渡辺の服を脱がす。目黒も急いで服を脱ぐ。

渡辺ーきて・・。

目黒ー俺だけの翔太・・。

渡辺ーん、目黒だけの。

渡辺ーんっ・・いつもより感じる。

渡辺ーんっ・・ふっ・・っ・・。

目黒ー声聞きたい。

渡辺ーん〜ん。

目黒ーじゃあ、喋ったらだめね。

渡辺ーんっ・・はぁ・・んっ・・。

身体を舐めてかじって、渡辺は目隠しされてて、何があるか分からない。それが刺激になる。

渡辺ーゃ・・んっ・・あっ・・。

目黒ーもうトロトロ、簡単に入る。

渡辺ーんっ・・んっ・・いい・・おく・・。

目黒ーいけないことしてる気分。喋ったらだめでしょ？

渡辺ーがまん・・できない・・。

目黒が渡辺の片足を肩に乗せて身体を大きく開く。

奥へ奥へ、身体を突き上げる。

渡辺ーしびれる・・たまんない・・たすけて・・。

渡辺は腰を小刻みに動かし、目黒を誘う。

リボンの端が渡辺の口にかかる。

噛んで首を振る。ホントに、いけないプレイみたいで目黒は興奮する。

目黒ー翔太！

渡辺ーんっ・・もうだめ・・だめ・・。

身体を震わせ絶頂を迎える。強い締め付けで、目黒も。

渡辺ー目黒、写真撮っただろ？

目黒ー知らないよ。

渡辺ーシャッター音したわ！

目黒ー早く服着て晩ご飯作らなきゃ。

渡辺ーこら！目隠し取って？

目黒ーいやぁ、燃えるね。

渡辺ーバカだ。

目黒が渡辺がプレゼントした服を着ている。セーター姿を見て、渡辺は顔を赤くする。

目黒ーどうした？

渡辺ー・・かっこいい。

目黒ーもう一度脱ぐ？

渡辺ーばかば〜か。

渡辺は目黒がさっきまで着てた服を着る。

いけないプレイもどきにしろ、彼氏の服着てます、可愛いことしか浮かばない。

目黒はキッチンに向かう前に、渡辺を抱き上げ、くるりと回りキスをする。

渡辺ーわぁ！目黒、やめて。

目黒ーこれからも、よろしく。

渡辺ーん、よろしくお願いします。

目黒ー脱いでいい？

渡辺ーばか、晩ご飯！

晩ご飯は、目黒の膝の上から食べた。

何があっても離れない2人。

渡辺は、幸せを噛み締めている。

涙を滲ませ、目黒にキスをする。

完

作者の1番好きな曲「Grandeur」を聴きながら、1番思い入れのあるカップルを書かせていただきました。益々の活躍を楽しみにしています🥰