〈翠side〉
黄 : 「お隣さん、よろしくな!」
翠 : 「うん…」
Domの転校生の中の一人に声を
かけられる。俺は、Domにトラウマ
があるから、多分この人とも、上手く
やっていけない。そんな気がする。
でも、なんでかな、この人には、薄ら
警戒を解いていい、と思えるなにか、
がある。
黈 : 「お名前、なんていうん?」
翠 : 「あっ、ぇと、翠乃須知…」
黈 : 「す.ち.くんな!よろしく ~ 」
ゞ : 「あっ、俺は御琴!黄瀬御琴!」
翠 : 「み.こ.ちゃん…宜しくね」
黈 : 「み.こ.ちゃん…?」
翠 : 「あっ、渾名!ごめんね、?」
黈 : 「あやまらんくてええんよ。
あんまそういう呼ばれ方して
こやんくてさ、ちょっと驚い
ただけやし!それでえぇよ!
俺はす.っ.ち. - かす.ち.くん、
って呼んでもええ? ( 微笑」
翠 : 「っ!うん!」
春の陽だまりのような微笑と、甘い
蜂蜜のような声。小さな小さな”欲”
が、俺の中で芽生えた気がした。
休み時間となり、ひ.ま.ちゃんに頼ま
れて描いていた絵を見せようとしたの
に、本人がいない。ら.ん.ら.ん.なら、
知っているかなと思って聞きに行く。
と言ってもまぁ、二席前に行けばいい
だけの話なんだけど。
翠 : 「…ら.ん.ら.ん、ひ.ま.ちゃん、
知らない?」
百 : 「ほんとだ、いないね…」
ら.ん.ら.ん.と喋っててどっか行ったの
かと思った…( ᐛ )
前々から二人はそういうの多かったし
と思っていると、後ろから低い、落ち
着いた声がかかる。
紫 : 「俺の隣の茶髪なら、さっき
猛ダッシュで教室出てった
ぞ。トイレじゃね?」
この転校生さん、確か_紫咲さん、
だったっけ?
百 : 「…あるかも、ありがとう、
えと…」
ら.ん.ら.ん.がお礼を言う。が、名前を
覚えていないようだ。後ろから教えよ
うとするが、本人の出だしの方が早か
った。
紫 : 「紫咲衣留魔。小鮫の隣のと
御琴の隣のだよな。」
…人の覚え方としてそれはどうなん?
とは思うが、まぁ名乗ってないから
ある意味どっちもどっちだ。
…い.る.ま.…い.る.ま.ちゃんでいいか、
とかぼんやり思っていると、ら.ん.ら.
んが先に話しかけた。
百 : 「桜橋蘭。宜しく、い.る.ま.」
同調するように挨拶する。
翠 : 「翠乃須知。宜しくね ~
い.る.ま.ちゃん。」
紫 : 「ら.ん.、す.ち.。よろしく。」
ゞ : 「…そういや、隣のやつの名前
聞くの忘れたな。」
…多分ひ.ま.ちゃんの事だよね。あの
人名乗らないでどっか行ったの?
何故?
百 : 「暇那突!な.つ.ね!」
代わりにら.ん.ら.ん.が紹介する。
紫 : 「ふ ~ ん、 な.つ.ね。」
聞いたならもうちょいなんかあるで
しょ…
瑞 : 「ま.に.き.また仏頂面してる!」
ゞ : 「そんなんだから怖がられるん
だよ??」
ら.ん.ら.ん.の隣の転校生_雨乃さん
が声をかける。どうやろこの無愛想
は天性のものらしい。
茈 : 「ぅ゛るっせぇなぁ!?」
百 : 「あれ、そこ関わりあるんだ」
瑞 : 「こ.さ.達幼馴染でさ!」
ゞ : 「三人でルームシェアしてるんだ
よね!み.こ.ちゃん家の別荘
借りて!」
え?み.こ.ちゃん金持ち???
百 : 「み.こ.ちゃんってす.ち.の隣の
席の…?」
瑞 : 「そ!黄瀬御琴くん!」
茈 : 「アイツ金持ちだからなぁ、w」
翠 : 「確かに…上品だよねぇ」
茈 : 「仕草だけだよwアホだしw」
黈 : 「ちょ!ま.に.き.!しかも俺
アホやない!!」
茈 : 「ごめんごめんwww」
翠 : 「俺達も幼馴染だよ?」
そう言って、ら.ん.ら.ん.の方を向く。
百 : 「俺、す.ち.、な.つ.で毎日一緒
に登下校してるし、家も近所
でさ、よく誰かの家泊まった
りしてんだよねw」
翠 : 「8割くらい俺の家じゃん!w」
百 : 「まぁまぁ…ww」
聞き慣れたチャイムの合図と共に、
休み時間は終わった。
けど…ひ.ま.ちゃんは戻って来ない儘
早退していた。
♡付けさせてください。
♡ → 100
コメント
8件
わぁ、 好き
2カ月くらい この作品放置 してた 。
ひまさん!!!ひまさん!!!!!(