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「あ、加蔵くん!!」川原先生が話しかけてきた。……あっちから話しかけてくるってことは……
「あ、加蔵くん任務だと思ってる?」
「え、違うんですか?」
「まぁ校外には出るんだけど、加蔵くんが戦うわけじゃあないから!」
「え、何をするんですか?」
「今日はね、見て学んでもらおうかなって思って!先輩達の任務に、こっそり加蔵くん連れてくからね、もちろんバレないように僕も一緒に行くよ!」
「は、はぁ、」
随分とテンションが高い…いや、いつものことだけど、なんか別の意味でテンションが高い。
「今日は石夢くんと、癪人くんの2人を見学しようか!」
「わかりました、お願いします。」
先輩達のバトルかぁ、どんな感じだろうなぁ
「なぁ癪人、緑見せてくれないか」
「………。」
「ありがとう。……光ってないな」
「………。」
「なんか察知する方法はないか?」
「………。」
「先生、あの2人一緒に行かせてよかったんですか?」
「ん?いいんだよぉ…まぁ、ちょっと釣り合ってないけどね」
「……いる」
「ほ、ほんとうか!」
「「消滅」」
【消滅と出現】
自身を霊媒力で隠したり出したりすることができる。物を消滅させたり出現させたりできる。武器などを消滅させた状態で敵を
攻撃したりできる。
「………これで相手からは見えない。霊でも、こっちが見えなくなる。」
「んなもんわかってるって、なんでそれ毎回言うんだよ」
「………言わないと効能忘れるから」
「そんなことあるかよ」
「………後ろ」
「え?」
「………いいから見て」
「おう、」
「………霊、見える?」
「見える…。」
「………んじゃ、祓って。」
「は??お前隠れるだけかよ!」
「………いや、仕事はする。いいから行って」
「わーったよ……」
「…先生、やっぱ仲悪いっすよね?あの2人」
「うん、なんか思ってたよりかも」
「っしゃあやるかぁぁ!!」
「「出現」」
「爆弾岩!!」
ゲボォッ……ボゴボゴボゴ……
よっしゃ見つけた!!
「まずはジャブ程度にぶち投げるぜ!!」
「先生、あの霊の階級っていくつなんですか?」
「超霊だよ、中級生からは普通に超霊とも戦ってもらうことになっちゃうからね…」
「まじか、」
「ふはは、どうだ霊!!」
「……なんか、あの自己紹介のときの真面目さとは思えない暴れっぷりですね、」
「彼はそういう人でさ、なんか闘霊してるときだけヒャッハーーってなるんだよね〜」
そ、そうなんだ…。
ゴボゴボゴボ……
シュッドバァァァン…
「あぐっ……くっそ、衝撃波系か…!」
「あ〜加蔵くんに言うの忘れてたんだけど、霊って基本的に光線、物理、衝撃波的な感じで属性みたいなんが分かれてんのよ。あいつは衝撃波ね。」
「な、なるほど……」
「まぁ正直こっから先あんま使うことないけどね!加蔵くんは」
「俺は…?ってどういうことですか」
「いやまぁ、君は入峠のこととか治癒の強化とかで忙しいからあんまり普通の霊は気にしなくてもいいかもねってことよ」
「わかりました、」
「衝撃波…ね、「流星群」!!!」
ゴゴゴボボボ……
「よ〜っし、結構行けたんじゃない?」
ゴゴボ……
「………後ろ。来る。」
「え、?」
ドゴォォォン……
「いっってぇ、…くっそ、なんだコイツは、」
「………衝撃波、変な飛ばし方できるっぽい」
「ガチかよ……わけわかんねぇ……」
「もういい、こうなったら、!「石化」!!」
「………使っちゃうのね…。それ、久々に出した。」
「痛かったのが腹立ってよぉ!んでこれ普通に強化もされっからさ、」
「………好きにして。」
「おらおらぁ!どうだ石化した俺の岩の弾丸はよぉ!!」
ゴボゴボゴォォォ…!
「………効いてる。」
「言われなくても分かってんぜ!おらおらおらぁ!!!」
ボゴ……
「っと、あとはとどめさせばいけるな」
「「出現」」
「あ、お前……」
「え上から岩降ってきてますけど!!先生!?」
「癪人くんの技だね。石夢くんが攻撃に岩を使って、その飛びちった岩の破片とかを全部消滅させて拾う。そんで、空中にぶん投げて出現させると、あら不思議!石の雨がふるってわけ!彼はこの戦法が大好きで、基本的にこういういいとこ取りをするんだよねぇ。だから、ある意味においてはこの2人相性バツグンなのよ」
「そういうことか……」
「おいてめぇ!おいしいとこ持っていきやがって!」
「………。」
「っておい!無視すんなよ!」
「やっぱ、仲悪いっすよね…?」
「あはは〜、まぁ…まぁ、大丈夫っしょ!!」
「んじゃ次、泰斗くんのね!」
「え、まだ行くんですか?」
「まぁ多分泰斗くんのはすぐ終わるから。さ、行くよ行くよ!」
泰斗……って躑躅森先輩のことだよな…?生徒の中で一番強い躑躅森先輩のバトルかぁ…まぁ見てみたい。すげぇ派手そう
「ちっ……はぁ…なんであんたがいんのかなぁ?、…祟さんよ…」
「フフフフフ………さて、…なんででしょうか?」
「しかも話せんのね?あ〜了解了解……こりゃあぁまぁ………やる気出てくるなぁ!!!」
【会話可能な霊】
前にも出現していたが、会話が可能な霊は普通の霊よりも頭脳が発達しており、この霊の出現条件は未だ不明である。簡単に言えば、意思疎通できる霊のほうが普通の霊よりも強いということ。
「え、先生、あれ大丈夫なんですか……?」
「いや〜、大丈夫じゃない、んだけど、あそこで割って僕が助けたらわんちゃん殺されるからね……彼の毒、一回食らったことあるけどさすがに二度と食らいたくないね、」
めちゃくちゃ強い川原先生でも怯えるくらいの躑躅森先輩の強さ…まじか……
「っしゃぁ!!「毒素散布 流」!!!」
「ん〜〜ん、んん……しんどいねぇこりゃあ?君強いねぇ…お名前は?」
「知ってどうする」
「僕は賭厭(とあ)。よろしくね」
「ちっ…毒素散布…」
「賭博、開始。」
は、なんだこれ、
「ん〜?君だけじゃないね、いるの。」
「は?何いってんだてめぇ、そもそもなぁ、俺はテメェを祓いに来たんじゃねぇんだよ!」
「またまた〜。多分2人、君以外にこの空間にいるっぽいけど〜〜、」
「は、?んだよそれ、何いってんだ!?」
「「君は、その二人を探す。」」
「なんだよ、その二人ってなんだよ、
どこだよ!!………うがっ……」
「ははは…!!これが僕の能力だよ。わかったかな?わかんないかなぁ…?ど〜っちでもいいけどさぁ??」
「風、雨、闇、展開…!黒嵐(ブラックストーム)!!!」
「は…」
バラバラバラ…
…え?
「……刺客か…」