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皆がそこで目にしたのは……




血まみれの敦だった


与謝野「敦!!」

敦「…………」

社長「どうだ」

与謝野「ギリギリ生きてるよ。すぐに治すから、離れて」


そう言われた皆は2・3歩離れて、敦と与謝野を見守っている


与謝野「異能力、君死給勿」


与謝野さんの異能で傷が治り、浅く荒れていた息も、深くゆっくりとしている。だが…………


1ヶ月経っても、敦は起きない

_________________________________________________________



「あんた気持ち悪い」


「近づかないで」


「何その頭、目立ちたいの?w」


「いい子ぶってんじゃねぇよ」


「あんたなんかいらないわ」


「産むんじゃなかった…」


「出ていけ穀潰し!!」


「人食い虎め」


「歩く厄災!」


あぁ…そうだ…僕はみんなを不幸にしてしまうんだ…


敦「起きたら……皆が不幸に……」

敦「なら、…もうこのまま……いやいっそのこと、…」

敦「死んでしまおう」


敦「そうすればみんな、幸せだよね…?」

敦「僕が居なくなれば…それで全部解決する…」

敦「さよなら……ごめんなさい」


___________________________________________________


ピー、ピー、ピー、


与謝野「!?」

与謝野「敦!!」

与謝野(急になんで…さっきまで平気だったはず…!)

与謝野(いや、考えるのは後だ。あたしは医者だよ)

与謝野(先ずは助けるのが先だろう!)

与謝野「ふぅ…なんとか大丈夫だね…」

太宰「与謝野さん」

与謝野「太宰か……敦なら大丈夫だよ、今はね」

太宰「敦くんは…起きることを拒んでいるのかもしれません」

与謝野「……だろうね、きっと敦は……ずっと我慢してたんだろう」

太宰「…………」


人を救う側になれ


孤児を守れ


太宰「与謝野さん、少し二人にしてください……」

与謝野「……何かあればすぐに呼びな」




太宰「ねぇ敦くん、君が血だらけで倒れてるのを見たとき、私思ったんだ」

太宰「『しゅっぱいだ』ってね」

太宰「君は……何をそんなに思い悩んでいるんだい?私には分からない」

太宰「だから敦くん、私は君を助けたい。これは友の最後の言葉に従うのではない」

太宰「私自身の意志で、敦くんを救いたいんだ」


ピカッ


太宰「ッ!?」





太宰「此処は……」

国木田「太宰!」

太宰「国木田くん?」

太宰「あれ、皆も」

乱歩「どうやら、僕たちは異空間に飛ばされたらしいね」

潤一郎「異空間……異能力ではないんですか?」

乱歩「おそらくね。太宰の異能が効かないのを見ると、そうなんだろう」

ナオミ「此処……何処何でしょうか」


ああああああああああ!!!


「!?」

パッ


鏡花「……また移動した…」


グスッグスッ……ポロポロッ


「泣き声…?」


ごめんなさい…ごめんなさい…ポロポロッ


社長「敦か……!?」

敦「ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい……ポロポロ」

敦「産まれてきてごめんなさい、すぐ居なくなるから…ポロッ」

敦「だから許してください……ポロポロッ」

敦「不幸にしてごめんなさい………」

国木田「おい敦……スカッ」国木田「!?」

太宰「私達は此処にあるもの、いるものに触れられないんだろう。何を言っても何をしても、見えないし聞こえないんだ」

国木田「……此処はなんなんだ…」

乱歩「此処は、敦の心の中だ。そこに居る敦には僕たちは見えない」


ピカッ


「?」


敦「ごめんなさい、ごめんなさい」

院長「ドゴッ」

敦「ッ……!」


「!!!?」


院長「バコッドゴッドゴッ」

敦「ボキッ((肋骨折れる」

敦「ああああああああああ!!!ポロポロッ」


鏡花「敦……!」

太宰「……敦くんの過去か」


院長「実の親が貴様にしたことに比べれば、この程度…」

院長「暴力のうちにも入らん!」


国木田「なんだと…?これが、暴力に入らないだと?((ワナワナ」

与謝野「…………」

鏡花「チャキッ」

賢治「ゴゴゴゴ…💢」

ナオミ「許せませんわ…」

潤一郎「敦くん…」

乱歩「これが、敦が起きようとしない理由の一つか…」

社長「…………」

太宰「…………」


敦「皆さん…」

鏡花「敦!」

敦「ごめんなさい、僕が太宰さんと出会わなければ…」

太宰「……」

敦「不幸にしてしまって、ごめんなさい」

敦「もう……居なくなるので、大丈夫です」

乱歩「やめろ敦。そんなこと誰も望んでない」

敦「望んでるんですよ、皆さんは」

敦「だって……僕が居なければ幸せなのに、僕が居るからみんな不幸になるんですから」

敦「皆さんはそっちに行ってください。そしたら僕は……」

敦「皆さんは僕を忘れることができます」

太宰「…………ダメだ」


孤児を守れ


太宰「…………」

太宰(敦くんも…織田作のようになる?嫌だ…嫌だ)


敦「さようなら」

国木田「敦!!!」

太宰「ダッ」

「!?」

太宰「行くな、敦!((パシッ」

敦「!?(誰も僕に触れないはずなのに…)」

皆「!?」

太宰「行くな…頼む…」

敦「太宰さん?」

太宰「……もう、いいから…」

敦「え?…」

太宰「もういい…何も頑張らなくていい…だから……」

行かないで








______続く

敦くんが大変なことになる話

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コメント

55

ユーザー

ほわァァァァァ

ユーザー

イヤッフゥ⤴⤴⤴⤴⤴⤴⤴⤴

ユーザー

あれ??なんで?目から汗が…

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