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「超級…?」
「そ。超級。君たち中級を探しに来て、さっきまで戦ってたのに…。かわいそうだね、さっきのあいつよりも2つ階級が上の僕と出くわして。」
「なぁ、こいつって祓わないといけない……?」
「何いってんだ加蔵、こんな腹立つクソ野郎いねぇだろ。私はやる。」
「上上ぇ……」
「わかった、もう良い。やろう、」
「三鈴まで…!」
あーもう完全に終わった。詰んだわ
「わかったよ…。やろう…!」
「そうと決まれば……「隕拳!!」」
ズドォォォォン…
「はは、効かないよ!僕のこの霊体はね、鉄くらい硬いんだよ。そんな拳じゃあ到底ダメージが入らない!」
外側からの攻撃がほぼ効かないのか…こいつどうしたらいいんだよ、
「ならこれは耐えれるかな…。「白乱 爆」」
【白乱 爆は、敵に一気に近づき、霊の体内で白乱を生成する。白乱は霊に触れると破裂する性質を持つため、それを生かして体内に生成し、半強制的に白乱が食らうようになっている。】
「ぐふぅぉ…っ……ちょっとは、やるようだね…。でも、そんなにダメージは入ってないねぇ!」
「嘘を付くな。霊体が消えかかっているのは、祓える直前の合図。相当なダメージを負ってるんだろ。」
「ふふ……ばれてた…か、たしかにいい攻撃だったけど、君たちは僕が一掃してやるよ。「頭窯(ずがま)ぁ!」」
「っ!?、これは一体、」
「ははは、滑稽だな!お前らの頭にはいま、すっぽり収まるサイズの窯がかぶさっている。地味だけど、視界を奪うクソ強え技だぜ!」
「神ニ告グ、我ラノ窯ヲ破壊セヨ…。」
あれ、窯が割れない…
「…、…あれ、君もしかして三鈴家?神との交信だよねぇ、、…あはは!!運が悪いねぇ!僕はね、三鈴家…何代目だったかな、まぁ人間の頃は三鈴って苗字でやってたよ!!」
「は…?じゃ、じゃあなんで神と話せてないんだよ、」
「そりゃ僕は物心つく前に捨てられちゃったからなぁ…神と交信できるなんて知らずに死んだんだよぉ!!なぁ末裔!!てめぇは絶対に殺す!!!……そう思って…俺は神との接触を完全に遮断した。故に、てめぇの攻撃は一切効かねぇ!!」
「ま、まじか…」
「おい三鈴、どうすれば…」
「私がいるだろ?何日和ってんだ。私がいれば何の問題もねぇんだよ」
「そう言ってられるのも今のうちだよぉ?いまからお前らに体験してもらうのは、地獄よりも地獄だからね。」
「何いってんだてめぇ。巨しゅ……
「「監獄 業火窯地獄(ごうかがまじごく)」」
「あつ…!なんだこれぇ…!!」
「死ぬ…死んじまう……」
「あははっ…どう??この監獄の中の最初の温度は70度。1分ごとに、10度ずつ上がっていくんだ。でも、その窯がかぶさってあるから、永遠に僕を倒せずに時間が経ってしまって、焼け死ぬのが現実だよ!」
「君は君で、いまから祓われるのが現実なんだけどね(๑•̀ㅂ•́)و✧」
「っ!?なんだお前は!?」
「白乱 玉!!」
【白乱 玉
この技は、白乱の中心を先端に配置し、直接ぶつける技であるため、狙いを定めるのは非常に難しいかわりに、攻撃力は凄まじいものとなる。物理監獄の破壊にも役立つ。】
「お、おい!監獄を壊すな!!」
あ、あれは、川原先生!!
「はぁ、ごめんねぇ君たち、まさか先生も超級が出るなんて思いもしなかったよ。まぁ、あとは任せて!」
相手の監獄を一瞬にして破壊した…?
「白乱 光!!」
ビカッッ
今度はめっちゃ光った…!
「っうぅ……てめぇ!何しやがる!」
「ん?別に、ちょっとまぶしくしただけ〜。そんなこと言ってる君も何やってんの?」
霊の口調がめちゃくちゃ変わった、本気で怒らせてしまったみたいだ…。
「……「窯隠し」」
…?消えた、霊が見えなくなった!
「はぁ…無駄だよん「 霊化 レベル1 」」
先生も見えなくなった…?なんだ、何が起こった!??
「ば〜か、君の居場所は見えてるよ。」
「は!?何だてめぇ!?何者だ!」
「何者、かぁ…、そうだなぁ
化け者、とでも言っておこうかな!!
白乱 霊!!」
白乱、霊…?そんなの教わってない、
「いくよ!白乱、ダブル爆!!」
「グァァァァァ!!!!……」
凄まじい爆発と共に、霊が消えた…。
多分だけど、白乱で出したもう一人の自分を出して二人で白乱を放った。
祓えた、正真正銘、終わった…
「っと、どう?みんな、うごける??」
「先生……」
「「「ありがとうございました!!!」」」
「あ〜、いいよいいよ、僕がここに超霊がいることを把握していなかったから、なんなら僕の方こそごめんって言いたい。まぁ、本当にみんな無事でよかった。」
〜数日後〜
「私だ。今日からお前らにはとある霊の歴史を語ろうと思う。」
無神無人先生の授業は本当に久しぶりだ。呪霊史は実はあんまりやらなくてもいい教科らしく、興味のある者だけ無神無人先生に個人で聞きに行っていたらしい。しかし、全体にこうやって授業として呪霊史をすると言うことは、何か重大なことがあるのだろう。
「霊とは、人間が死んで魂だけになってしまうということ。当たり前だが、我々が祓っているのは霊だ。」
「先生、ずっと思ってたんですけど、霊は霊でも良い霊がいると思うんですけど、先生みたいな、」
「あぁ、もちろん良い霊も存在する。だが、現世に降りてくるのは悪霊、怨霊だけだ。こいつらは、人間界で死ぬ前に何か心残りや、誰かに対する強い怨みがあると悪霊や怨霊と化してしまう。よくあるのは死刑囚や、自殺をしたものがそういった霊になりやすい。」
「じゃあ、生まれながら霊ってのはどうなるんですか?」
「生まれながら霊というのはとても例外でな。私も元はそうだった。だがそれは、数万年前は普通だったんだ。霊として生まれたというのも。しかし、「人間」という存在ができてしまってから、霊として出現する者はだんだんと少なくなってきた。」
「なんでなんですか?」
「「人間」とは「器」。人間が生まれると、冥界にいた霊たちは器である人間に乗り移る。これは憑依とは少し違うもの。つまり、君たち人間は人間という外見をもつ、元霊ということになる。そして、死ぬというのはその器が壊れるということ。器が壊れたら当然、残った霊は空を彷徨うことになる。………」
……こっから先はあんまり聞いてない……
いや、聞いてたけど難しすぎてよくわからなかった。死についてをやけに語っていた。
先生の弟と、いつやることになってしまうんだ…。