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rikg 目標
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現パロ
付き合ってます
同棲はしてないです
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※ご本人さま、及びその関係者さまとは、全く関係のない捏造のお話です。
拡散/スクショ保存などはご遠慮ください。
※約4500字もあります。長いです。お時間のある時にどうぞ。
ri「」
kg『』
《kg side》
今日の目標。
それは……
自分から、ライにキスすること。
朝起きてから、何度も頭の中で唱えている。
目を覚まして、まだ少しぼんやりした頭でスマホを手に取ったときも。
顔を洗っているときも。
朝ご飯を食べているときでさえ、ふとした瞬間にその言葉が頭の中に浮かんでくる。
『……よし』
スマホのメモ帳に書いた「今日の目標」を見つめて、そっと画面を閉じる。
閉じた画面に一瞬だけ映った自分の顔が、なんとなく気恥ずかしくて、すぐにスマホを伏せた。
いつもライからしてくれる。
ソファーで隣に座れば肩を寄せてくるし、帰り際には玄関で「またね」の代わりみたいに軽く口付けてくれる。
それはもちろん嬉しい。
嬉しいんやけど、
たまには僕からしてみたい。
いつもしてもらってばかりなのも、なんとなく悔しいし…
それに、
自分からしたら、ライはどんな顔をするんやろう。
驚くのか。
それとも、いつもみたいに笑うのか。
そんなことを考えるだけで、少しだけ胸が弾んだ。
つまりはライの反応が見てみたい。
……ただ、それだけなんやけど。
『今日こそ……』
小さく呟いて、拳を握る。
今日は休日。
いつものようにライの家へ向かう。
外は休日らしい穏やかな空気で、歩く人や通る自転車の数もどこか少なく感じる。
いつも通っている道なのに、今日だけは妙に足取りが軽かった。
……というより、
少し早く着きすぎてしまったかも。
インターホンを鳴らすも、家主の返事なんかは待たずに貰ってある合鍵でいつも通りドアを開ける。
ガチャ
自分の家ではないのに、どこか落ち着く。
そのまま靴を脱ごうとしたところで、廊下の角からライが顔を覗かせる。
「お、カゲツじゃん!いらっしゃい」
いつも通りの明るい声。
その声を聞いただけで、朝から少しだけ張りつめていた気持ちが緩み、自然と笑顔になる。
『お邪魔しますぅー』
「今日はいつもよりちょっと早いんじゃない、来るの」
『まぁ別にええやろ、早めに来ても』
そんなくだらないやり取りをしながら、ライが少し笑う。
その表情を見ていると、さっきまで頭の中で何度も練習していたことが、一瞬だけ遠くなる。
……あかん。
今日は、あれをしに来たんや。
靴を揃えて、顔を上げる。
と、すぐ近くにいるライと目が合う。
……近い。
もしかして今か? いや早すぎるかも
一瞬だけ、そんなことを思う。
けれど、何食わぬ顔をして視線を逸らした。
「手洗いしてからリビングおいで」
『ん』
自分からライにキスをする。
もう一度頭の中で復唱して覚悟を決める。
今日こそ。
……絶対、自分からする。
胸の奥でそっと言い聞かせる。
それだけで、心臓が少しだけ速くなった。
そんな決意を胸に、いつもと変わらない顔でリビングへ向かった。
「カゲツ、何飲む?」
『んー……お茶!』
「はい」
『ありがと』
いつものように二人でゆっくりとした時間を過ごす。
テレビから流れる音が部屋を満たしていて、時々ライが笑ったり、飲み物を口にする音が聞こえたり。
何も特別なことはない。
いつもと同じ休日。
いつもと同じ時間。
……なのに。
今日は、自分だけが少し違う。
映画を見ているふりをしながら、隣に座るライの横顔を盗み見る。
画面に集中しているらしく、こちらには気づいていない。
横顔。
伏せられたまつ毛。
時々、何かに反応して少しだけ動く口元。
……今やない?
そう思った瞬間、鼓動が一つ大きく跳ねる。
いや、でも急にしたらびっくりするか。
そもそも、なんて顔してすればええんや。
普通に近づくしかないよな、、
普通に……自然に少しずつ距離を詰める。
「………?」
肩が触れそうなくらいまで近づいたところで
ライがこっちを見る。
思ったより早く気づかれてしまって、思わず身体が固まる。
『……なんでもない』
「いや、今めっちゃ見てたじゃん」
『見てへんし』
「見てたって」
『……気のせいやろ』
視線をテレビへ戻す。
さっきまで普通に聞こえていたテレビの音が、妙に大きく感じる。
頬が熱い。
……あかん、難しい。
もっと自然にやらな。
その後も何度かチャンスはあった。
飲み物を渡すとき。
お互いの手が触れた瞬間、いけるかも!なんて思った。
スマホを見ながら雑談をしているとき。
隣り合って画面を覗き込んだら、顔の距離が近くなって。
今なら、なんて思っても意識しすぎて逆になんもできんかった。
ソファーで隣り合って映画をいるとき。
映画のそういうシーンで雰囲気に流された風に、なんかも考えた。
映画の中の二人が顔を近づけるたびに、隣にいるライを意識してしまう。
……今なら、映画のせいにできるんちゃうか。
そんなことまで考えて。
けれど、いざとなると恥ずかしくなってしまう。
『…………』
時計を見る。
いつの間にか、もうこんな時間。
時計の針は、ゆっくりと日付が変わる時間へ近づいている。
もうすぐ日付が変わる。
このままじゃ、今日の目標達成できへん、、
「カゲツ?」
『…ん?』
「なんかさ今日、ずっと変じゃない?」
『……そう?』
「うん。なんかね、そわそわしてる」
『別に……』
自分でも分かるくらい、声が少しだけ上ずった。
「なんかあった?俺で良いなら話聞かせて?」
ライが顔を覗き込んでくる。
近い。
さっきまでより、ずっと。
目が合う。
いつもなら何気なく見返せるはずなのに、今日はその瞳を見るだけで胸がいっぱいになる。
『……』
「?」
ライが不思議そうに首を傾げる。
その仕草さえ、今は妙に愛おしく見えた。
……今や。
今しかない。
これ以上考えたら、またできなくなる。
『……ライ』
「ん?」
名前を呼ぶ。
たったそれだけなのに、声が少し震えた。
ぎゅっと服の裾を握る。
指先に力が入る。
一度だけ、目を閉じて。
ちゅ
触れるだけの、短いキス。
唇が触れたのはほんの一瞬だった。
すぐに離れる。
『…………』
頭の中が真っ白になって、
心臓がうるさい。
耳の奥まで、自分の鼓動が響いているような気がする。
でも…
できた、
自分から。
ちゃんと。
朝からずっと頭の中にあった「今日の目標」が、今になってようやく現実になった。
『……できた!』
『やったぁ!』
嬉しさが先に出てしまって、思わず両手を握ってしまう。
口元まで緩んでいることに、自分では気づいていなかった。
「……え?」
ライの声で、ようやく我に返る。
『……あ』
やってもうた。
完全に忘れてた。
目の前にライがいることも。
今、自分が何をしたのかも。
「カゲツ」
『……はい』
「今の、何?//」
『……』
言葉が出てこない。
さっきまであれだけ覚悟していたのに、終わった途端に恥ずかしさが一気に押し寄せてくる。
『いや……』
「ねぇ、もしかして」
ライが少しだけ笑う。
その笑い方で、なんとなく分かってしまう。
「今日、ずっと俺に自分からキスしようとしてた?」
『…………』
図星。
何も言えず、視線を逸らす。
頬がどんどん熱くなっていく。
『……なんで分かるん』
「いや、分かるだろ」
『…………』
『……今日の目標やってん。僕からライに、その、キス?することってあんまりないやん?だから、その〜…僕からしてみたらライがどんな反応するんかなーって』
言葉にしてしまうと、余計に恥ずかしくなる。
自分でも何を言っているのか分からなくなって、最後の方はだんだん声が小さくなった。
「……っ」
ライが顔を伏せる。
『……?』
さっきまで笑っていたのに。
急に黙ったライを見て、今度はこっちが不思議になる。
「なにそれ……」
『だから、今日のもくひょうやって…』
「もぅ〜、ほんっと……可愛すぎるんだけど」
『は?』
思わず顔を上げる。
そんなことを言われると思っていなくて、目を丸くした。
「今朝からずっと、それ考えてたの?」
『……そうやけど』
「俺にバレないように?」
『……うん』
「タイミング探してた?」
『…………うん』
一つずつ答えるたびに、恥ずかしさが増していく。
もうこれ以上聞かんといてほしい。
そう思うのに、ライの声が嬉しそうなのも分かってしまって。
ライが黙る。
『……ライ?』
返事がない。
顔を上げると、ライは少しだけ困ったような、それでいて嬉しそうな顔をしていた。
「ごめん」
「今、めちゃくちゃ抱きしめたい」
『……え』
ぎゅっ
次の瞬間には、身体ごと引き寄せられていた。
突然近くなった体温に、肩が小さく跳ねる。
けれど、離れようとは思わなかった。
『ちょ、ライ……』
「無理」
『何が』
「そんなの聞いたら理性保つの無理なんだけど。可愛すぎて」
耳元でそう言われて、顔が一気に熱くなる。
首筋まで熱が広がっていくような感覚に、思わず顔を伏せる。今絶対首まで全部真っ赤や、、
『……知らんし//』
「ね、カゲツ」
『……なに』
「もう一回しよ」
『え』
「今度は俺から…ね」
そう言って、頬に手を添えられる。
触れた手が優しくて、そのまま目を閉じた。
『……ん』
今度はさっきより少し長いキス。
さっき自分からしたものとは違って、ゆっくりと唇が重なる。
離れたと思ったら、また一度。
それから、額にも、頬にも。
一つ触れるたびに、身体の奥までくすぐったくなる。
『……ライ、もうええって』
「よくない」
『なんでやねん』
「だってさ」
ライが嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ていると、こっちまでつられて笑いそうになる。
「今日の目標、達成したんでしょ?」
『……した』
「じゃあ、ご褒美あげなきゃ」
『ご褒美って……』
「俺がカゲツのこといっぱい甘やかす」
『……意味わからん』
口ではそう言いながらも、離れる気はない。
むしろ、腕の中に収まるように少しだけ身体を預ける。
さっきまであれだけ恥ずかしかったのに。
こうして抱きしめられていると、不思議と落ち着く。
「カゲツ」
『ん?』
「次の目標も決めとく?」
『……なんで?』
「また頑張ってるカゲツ見たいから」
『…………』
その言葉に、少しだけ考える。
今日みたいに朝からずっと緊張して。
何度もタイミング逃して失敗して。
最後には勢いで達成して。
……もう一回やるのは、ちょっと大変かも。
『……考えとく』
「うん」
『でも』
「ん?」
『次は、もうちょっと簡単なんにして』
「例えば?」
『……ライからキスしてもらう、とか』
「それ、目標にする必要ある?」
『……ないか』
「ないね」
そう笑って、また唇が重なる。
次の目標を決める前に、もう少しだけ、このご褒美をもらっていてもええかもしれない。
~ After talk ~
kgさんって根はすごく真面目だと思うんですよね。目標も立てたら達成のために一生懸命頑張りそうだなと。ただし天然な面もあるので達成出来た時の喜びも隠せないし、声に出して喜んでしまう…みたいな。あればいいな〜というお話でした。
インターホンを鳴らしてから、持ってる合鍵を使って自分で開けて家に入っていく…というのは、合鍵を貰ったので自分でドアは開けられるけど、開けた時にriに居て欲しいから、インターホンを鳴らして呼び寄せています。riもそれを分かっているので鍵の開ける音が聞こえても、自分で入っておいで〜ってするのではなく、玄関まで顔を出しに行ってます。
コメント
1件
ふわあ……読んだよ、もちこさん🥀🤍 kgが「今日の目標」って朝からずっとキスのタイミングを探してるところ、もうね、胸がぎゅってなった。 自分からしようって頑張って、でも恥ずかしくてタイミング逃しちゃうの、すごくわかる……一生懸命なkgが愛おしすぎるよ。 最後に「できた!」って声に出して喜ぶところ、本当に可愛くて、こっちまで頬が緩んじゃった。 riも全部見抜いてて、でも優しく受け止めてくれる感じが、すごくあたたかい関係だなあって思いました。 もちこさんの描く、日常の小さな幸せが詰まったお話、大好きです。素敵なエピソードをありがとうございました🤍🌙