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第3話
ゴ (パチッ
何時の間にか寝て居たのだろう
僕は朦朧としながら起き上がり、
周りを見渡してみる
見知らない場所
と分かったとき恐怖が襲ってきたと共に安心感も何故か有った
ド おや、起きたんですね
そう声がし、上を見上げると
あの暗い部屋で会った
フョードル・Dという人物だった
ゴ あのっ…
其れを思い出したと同時に
やってしまった事も思い出した
「有難う御座います」と御礼を言おうとしていたのに
言葉が詰まり、言えなくなっていた。
ゴ あッ…
よく見ると
僕が寝ている床
僕が着ている服
僕が居る部屋
総てかなり上等なものだった。
其処で、僕の中の恐怖心が大きくなった。
僕の頭の中は真っ白になった。
ゴ ごッごめ、なっ、さッ
何時の間にか僕は謝ろうとしていた
きっと慣れで咄嗟に出たのだろう
(スッ
すると
フョードル・Dという人物が手を伸ばして来た
きっと手を弾いた仕返しだろう
僕は叩かれると思い、
目を瞑り、歯を食いしばった。
(ワシャワシャ
髪が擦れる音がした。
だが、痛みはなかった。
そう、ただ単に撫でられたのだ
僕は不思議だった
何故「こんな」僕を撫でる?
何故「異民族」の僕を撫でる?
何故「役立たず」の僕を撫でる?
何故 _