コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠︎iris
※🩵×❤️
※妊娠パロ
※nmmn
※なんでもありな方だけどうぞ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
子供→〇〇
赤ちゃん→△△
自分で好きな名前入れてください。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
約2年後
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「……あれ?」
朝。少し早めに目覚めたりうらが、キッチンで洗い物をしていたときだった。ふわっと、急に目の前が暗くなって、思わずシンクの縁に手をつく。
「りうちゃん!?大丈夫!?お水?タオル!?それとも…なでる?ハグ?」
「いむ、落ち着いて……ただ、ちょっとクラクラしただけ……」
でも、実はここ最近、こんなふうに“ちょっと変だな”って思う瞬間が何度かあった。
疲れが取れない。胸の張り。ごはんのにおいで気分が悪くなる。
「……これって、まさか」
その日の午後、りうらはひとり、ドラッグストアへ向かっていた。
***
数時間後──
部屋に戻ると、いむが〇〇(2歳)と床にごろごろしながらお絵描きしていた。
「りうちゃ〜ん!おかえり〜!お腹の赤ちゃんとママのおえかきしてたの〜〜♡」
「ただいま…、!」
「……」
りうらは、震える手で検査薬を取り出す。
その“陽性”の線は、はっきりと、そこにあった。
「いむ、」
「うん?」
「……妊娠してた。また、赤ちゃん、来てくれた」
いむの瞳がぱあっと光って、抱きしめてくる──かと思ったら。
「うわぁぁぁああああ!!マジで!?!?すごい!!やったあぁぁぁ!!!りうちゃんすごいぃぃぃ!!」
飛び上がって、床を転がって、子どもを抱き上げてぐるぐる回して大はしゃぎ。
「おにいちゃんになるよ~~~!!だっこできるよ~~!!ハグできるよ~~!!うれしい~~!!」
「ちょ、ちょっと落ち着け!」
「あっごめん!でもさ、ねえ、りうちゃん、すっごく嬉しい!もうほんと、うれしすぎてハグ100回したい気分!!」
「…ばか。でも、ありがとう」
りうらはいむの手をそっと握って、指を絡めた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
妊娠初期──やってきたのは、つらい悪阻。
「うっ……ん、気持ち悪……」
朝起きるのもつらくて、においにも敏感になって、ご飯も食べられない。
キッチンに立とうとすると、途端に胃がひっくり返るような吐き気。
そのとき。
「まま、ここでねんね?おふとんぽふぽふしたよ!」
〇〇が、自分のお気に入りの毛布を広げて差し出してきた。
「これ、◯◯とママの秘密のふとん!ねんねしてたら、ゲンキなる!」
「……ありがと。すごく、うれしい」
「それでね、これが、ママのおくすり!(ラムネ) のんで?」
「ふふ……優しいね、」
それを後ろから見ていたいむが、そっとりうらの肩に手を置いた。
「りうちゃん、今日は僕が全部やるからね。朝ごはん、お弁当、お風呂、お洗濯、おんぶも抱っこも……あと、ハグも♡」
「……いむ、最後いらないってば」
「いるでしょ?今、元気のおまじないハグタイムだもん。りうちゃん、目つぶって?」
ぎゅうっ
「りうちゃん、だいすきだよ。ママ、がんばってて、ほんとすごいよ。いつもありがとう」
あたたかい。体だけじゃなくて、心の奥まで、包まれていく。
「りうちゃん、」
「ん?」
「僕……りうちゃんが、いちばん頑張ってると思う」
「……やっぱ、泣いていい?」
「いいよ。僕のTシャツ、今日泣く用だから」
「泣く用ってなにそれ……ばか……」
けど、ほんとは。
この“ばか”と、〇〇と一緒にいられるりうらは、今すごくしあわせなんだと思う。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「いむ……っ、また……きた……!!」
妊娠後期、予定日より少し早い朝。
下腹に響く痛みに、りうらは思わず声を漏らす。
「えっ!?今!?もう!?ねえ、大丈夫!?タクシー呼ぶ!?いや、僕が走る!?抱っこ!?おんぶ!?どうする!?」
「うるさいってば……落ち着いて、いつも通りに……」
「わかった、いつも通りパニックになるね!!」
「……だめじゃん。」
それでも、いむはちゃんと動いてくれた。荷物を持って、〇〇を近所に預けて、病院へ。
──陣痛が始まってからは、記憶がところどころしかない。痛くて、苦しくて、息もできなくて。
「ひっ、ううっ……っ、いむ……!」
「ここにいるよ……ずっといる!りうちゃん、深呼吸して、大丈夫、もうすぐ、もうすぐ会えるよ……!」
りつらの手を、いむが必死に握っている。
あのときと同じように。
いや、それ以上に強く、あたたかく、頼もしく。
「いむ……ごめん、……」
「ううん、謝らないで。りうちゃんががんばってるの、僕知ってる。何もできないけど、僕、信じてるから……!一緒に、会いに行こう。赤ちゃんに……!」
そして──
「……おめでとうございます、元気な女の子ですよ」
産声が、空気を震わせる。
その瞬間、りうらはすべてを忘れて泣いた。
「……会えた、ね……」
「うん、うんっ……ほんとに……!ありがとう、りうちゃん……!!」
いむの手が震えてる。顔は涙でくしゃくしゃ。
でも、それがとってもあったかくて、愛おしくて。
りうらはまた、この人のそばにいられてよかったと、心から思った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
退院後、わが家に新しい命が加わった。
小さな女の子。ふにゃふにゃで、あたたかくて、よく泣いて、よく眠る。
〇〇は最初、どう接していいかわからない様子だったけど──
「これ、あかちゃんのタオル!やわらかいやつ!ボクがもってきたの!」
「ありがとう、お兄ちゃん!やさしいね」
「えへへっ!」
少しずつ、「お兄ちゃん」の顔になってきた。
そして、変わらないのがいむ。
「りうちゃん、今からハグの時間です〜〜〜!まずは△△をやさしくハグ〜〜♡」
「次、〇〇もぎゅ〜〜!」
「そして最後に……はい、主役のママ!!りうちゃん、今日もかわいい〜〜♡ぎゅうぅぅ〜〜!!」
「ちょっと、テンションおかしいってば……!ほら、△△が起きちゃう!」
「大丈夫、僕の声はね、安心成分が入ってるから!」
「うそつけ」
「りうちゃんも毎日頑張ってるんだから、ぎゅってされる権利あるよ。がんばりママに、愛をこめて、はい、ハグ!」
ふわっと包まれる。
どんなに忙しくても、イライラしても、こうしていむの腕の中に入ると、体と一緒に心まで緩む。
「ほんと、ばか」
「うん、愛さればかでいきます」
りうらたちは今日も、ぎゅうっと抱きしめ合いながら、4人のぬくもりを感じている。