もう少しで長編の続きに戻りますので、お楽しみに!
それでは、どうぞ!
水族館 不破視点
fw『………』
たった今、俺は人生最大の耐久をしている
hr「見てください不破さん!ペンギンですよ!ペンギン!」
晴゙が可゙愛゙ずぎる゙…!!()
hr「あ、こっち来た!」
hr「ふふっ、かわい〜ねぇ〜?」
お前だよ案外すぎるわ、ていうかなんならお前の方が可愛いわ
hr「不破さんも可愛いと思いません?」
fw『あぁ、ホンマに可愛ええなぁ…』
晴がな
数十分後 甲斐田視点
fw『………』
…不破さん、さっきからずっとボーッとしてるけど楽しくないのかな…?
ていうか、そもそも動物見てないし……
そう、だよね…もう好きじゃなくなった奴とのお出かけなんて楽しくないよね…
楽しくないのなら、別れたいのなら、無理しないで本音を晒け出しちゃって良いのに…
なのにそうしてまで悲しませたくないだなんて、本当に優しくてお人好しな人なんだね
hr「………」
この日が終わりに近づけば、きっとあなたは僕との恋人という関係性から開放される
そして誰にも嫉妬なんかされずに済み、ホストの仕事にも集中出来る
仕事なのだから仕方ないというのに、女の人の距離が近いと嫉妬する奴なんか……
hr「……っ」
???《__あれ?もしかして…湊?》
fw『ん…?ぁ、姫!』
hr「えッ…?」
ひ、姫……?今、不破さん…姫って言った…?
それに不破さん、急に表情が明るくなって……
fw『~~~~~~~~~~!』
姫《~?~~~~~~!!》
fw『~~~~~~~~~~……』
折角のお出かけというのに、僕との会話はそっちのけで女の人とばっか話して…
本当に僕は__嫌われたんだ
hr「…っッ」
姫《それじゃ、またね〜!》
fw『またね〜!』
fw『あ、ごめん晴、次はどこに……』
hr「っッッ…ポロポロ」
fw『!?!?!?』
fw『なっ、え?ちょっ、は、晴?』
ダメだ…泣くな……泣いたら、もっと不破さんを困らせるだろ…っ
hr「ぅ゙ッ、ふッッ゙…ポロポロ」
fw『ごめん、ごめんなぁ?晴』
hr「ぅ゙ゔ〜ッ…ポロポロ」
hr「不破゙さッッの゙ッ、ばかぁ゙…っ!ポロポロ」
fw『えっ…?』
hr「ばかばかッ!もぅ゙ッ…不゙破さん゙な゙んで知らない゙!ポロポロ」
ダダダダダダ!!
fw『ちょ、は…晴!!』
ッぁあ、なんて情けない奴なんだ…僕は
やっぱり僕なんかが不破さんの隣に居ていい奴なんかじゃないんだ
僕と別れれば、不破さんにはもっとお似合いな人がきっと見つかる…だから……
__僕なんかなんて見捨ててしまえばいいのに
数十分後 家
ッ見捨てれば、いいのに…ッッ
fw『はぁッ、はぁッ、はぁッ……っ』
hr「…っッッ」
あなたは……あなたと言う人は、どうしてそこまで僕を見捨てようとしないの…?
fw『ッ晴…ごめん…』
fw『記念日なんに……晴を泣かせてッごめん…』
hr「いぇッ…僕が、悪い……です…」
hr「僕が……僕なんかが…不破さんと釣り合うだなんて、思ってませんから…ッッ」
fw『……は…?』
hr「…っッ!?ビクッ」
その時、なぜか不破さんは少し怒ったような顔をして……
いや…めちゃくちゃ怒った顔をしていた
なんで…なんで……もう僕のことなんか好きじゃないくせに…どうしてそんな顔をするの…っ?
fw『晴、さっきのはどういうことや』
hr「さっきのッ、って…?」
fw『晴が俺と釣り合わんって言った事や』
hr「…そのままの意味です」
hr「僕と不破さんは…不釣り合いなんですよ」
hr「不破さんも、そう思わn……」
fw『__思わん』
hr「……!」
fw『俺は、誰がなんと言おうと不釣り合いだなんて思ったことはないし』
fw『なにより、晴を好きだと思わなかった日なんてない』
hr「えっ…?」
て…ことは、今までずっと僕の事が好きだったってこと!?
fw『俺はいつだって晴のことを愛しとる』
hr「あ、愛ッし…っ!?」
え、ちょ、待って…僕が思ってたのと真反対すぎるんだけど!?
fw『あぁ……もしかして、今までのじゃ、足りんかった…?』
hr「え、ぇ…?」
fw『……でも、そういや最近、晴と一緒にいる時間が減ってたよな…』
hr「あ…」
fw『…ごめん、晴……俺、晴の気持ち、ちゃんと分かってやれへんかった…』
fw『ッごめん…っッ』
hr「…っッ!そ、そんなッ謝らないでください!」
hr「ッそのっ、僕…ッッ」
fw『……なぁ、晴』
hr「なッッん、ですか…ッ?」
fw『俺が姫と出かけてる時、なにしてたか気になる…?』
hr「…ッ!!はい!」
fw『にゃははっ、即答やな』
hr「教えてくれるんですか?教えてくれないんですか?」
fw『はは、教えるに決まっとるやろ』
hr「…!本当ですか?」
fw『本当や、それにこれ以上、晴を不安にさせたくないからな』
fw『…じゃ、着いてきて』
hr「…はい」
リビング
hr「………」
不破さんに連れられてリビングに来て、ソファで待っててと言い、そのまま不破さんはどこかへ行ってしまった
さっきの話的に、不破さんは本当に僕の事が好きなのかもしれない…
けれど、それが本当だったとしても僕の不安は消えることはない
僕は、不破さんが姫さんと出かけてる時になにをしていたのかを聞かされていない
その人となにをしていたのか…どういう場所にいたのか、どういう会話をしたのかなど……
正直、普通の人ではこういうのは面倒くさいと思われるかもしれないけれど気になってしまうのだから仕方ない
今の僕には、それが分からないと不安になるぐらい不破さんからの愛情が不足しているのだ
…僕、いつかメンヘラになったんだっけ……?
ガチャッ
fw『__お待たせ、晴』
hr「あ…不破さん…」
fw『早速だけど…はい、これ』
hr「…?小さい箱、ですか…?」
fw『うん……開けてみてくれん?』
hr「ぇ?あ、はい……」
…ッなんだろう……この箱の中…気になる……
けれど、それと同時に”怖い”という気持ちがふつふつと湧いてくる
怖い…怖いッ、これを開けてしまったら、本当に終わってしまうようで怖い…っ
…でも、本当に終わったとしても不破さんが幸せになってくれれば僕はもう、それでいい
もし本当にそうするつもりなら
僕の不幸なんて無視して、最っ高なくらいに幸せになってくれないと許さないからな
hr「…っッ」
そんな、ちょっとした呪いを心の底で吐き出しながら僕らにとって大きな分岐点となる小さな箱を開けた
hr「ッ……えっ…?」
fw『…どう?これで俺の気持ち、しっかりと分かってくれた?』
hr「…っ!!」
そこには、僕の予想を100倍も余裕で超えるような物がリビングの電気に照らされキラリと綺麗な光を放っていた__
リクエストしてくださった物語になると、嬉しさが舞に舞って長くなってしまうんです…()
それでは、次回!
コメント
2件
ア゛ッッッッッッ………(絶命)最゛高゛て゛す゛!!!!!!いだはるのメンヘラかわいいし、彼氏思いのぷわもかわいい…!本ッッッッッッ当にありがとうございました!!!!!!長くていいんですよ!?養分しかない!