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なむたろー。
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なむたろー。
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#かごめかごめ
桜城
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「ただいまぁ」低く太く、しかし確かな安心感の持った声が、ドアの施錠音と重なる。
「おかえり、父さん」
「きょうね、お店にね日本一周してるって人が来たのよー。」
母は、微笑んでいった。
「それはすごいなぁ、日本一周とは違うけど俺も昔はよく、あちこちいって釣りしたなぁ」
僕の釣りキッカケは紛れもなくこの父親であった。偶然見つけた若い頃の父の写真に写っていた釣り姿に惹かれて、ワガママをいって埃だらけの倉庫から引っ張り出してもらった。
もう3年前の話である。
「父さん」
「ん?なんだ?」
父はネクタイを解きながら、僕に答えた。
「他のところに行ったら、知らな魚とかと会えるのかな。」
父は、スーツに手をかけて止めた。
「昔の俺を思い出すよ。」
「え?」
「俺も昔同じ場所でだけ釣りをしてたんだよ、そしたらそんなクソつまんねー釣りやめちまえーって、親父に連れ出されてさ」
「日曜空いてる?」
あの名も知らない旅人達は、知らない出会いを楽しんでいるような、そんな感じがした、盗み聞きした食事中の会話からのフィーリングだから確証はないが、そんな気がする。
旅人二人は、純粋な笑顔であったと思う。
「どこに行きたい?」
父さんの口角は上がっていたと思う。
「ほら、ご飯冷めないうちに食べちゃいなさい二人とも」
母親の一声で、一連の流れに一旦のピリオドが打たれた。
「お前も釣りバカになりそうだな」
「なんだよバカって」
「褒め言葉」
いただきます、と僕と父の声が重なった。
コメント
1件
わー、めっちゃあったかいエピソードだった…!「釣りバカ」ってタイトルからほっこりする内容来ると思ってなかったけど、父さんがネクタイ解く手を止めるところでグッときたわ。「褒め言葉」って返すのもカッコよすぎるし。食卓の空気感がいいよね、家族の会話の温かみがしっかり伝わってきた。続きで親子でどこ行くのか気になる!