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タイトル:淫魔の契約
「これが“淫悦の刻印”…?」
見習い魔術師リオは、自身の手の甲に浮かび上がった紫紺の紋様に息を呑んだ。
それは古代魔術書の奥に封印されていた、禁忌の魔法。「対象の快楽感覚を増幅し、術者の意のままに操る」――淫悦の魔法。
「こんなの、実在したなんて……」
背後から、声がした。
「やっと見つけたのね。あなたの中に、その魔力の器があったなんて。」
立っていたのは、黒衣の魔女・セレナ。彼女の視線は、まるで獲物を狙う蛇のように鋭く、それでいて艶やかだった。
「この魔法はね、理性を溶かすの。触れただけで、相手は快楽に抗えなくなる。」
そう言って、彼女はリオの胸元に指を這わせた。その瞬間、リオの全身に電撃のような刺激が走る。
「くっ……な、なにを……」
「これが“淫乱な魔法”の一端。あなたはもう、この魔力から逃れられない。」
彼女の手が触れるたび、リオの身体は熱を帯び、心の奥の理性が次第に薄れていく。手の紋様が脈打ち、快感を増幅させる。
「なあ、セレナ……これは、本当に魔法なんだよな……?」
「ええ。だけどね、魔法に溺れた者が、もう自分の意思で動けると思わないことね。」
その言葉とともに、セレナの唇が近づいてきた。妖しく光る瞳が、リオの羞恥と興奮をすべて見透かしている。
「契約しなさい。あなたのすべてを、私の快楽の魔法に捧げるの。」
リオの意識は蕩けるような快感と共に、彼女の魔力にゆっくりと沈んでいった――。