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続きが見たいです!
『お願い!千壽のこと傷つけないで!』
「うるさい…」
『マイキーのこと助けてあげて!』
「黙れ…」
『なんで、三途は俺の大切なもの壊すの?』
「黙ってくれ…頼むから、な?明司」
「…」
オレが諦めた顔で頼んだあの日からアイツはオレを止めなくなった。
オレは闇でアイツは光オレも光になりたい。
ある日アイツは久々にオレに話しかけた
『三途はさ…』
「うるさい!黙れ!」
『俺は兄妹も…幼馴染みも…みんな大切だよ』
「善人ぶってんじゃねぇよ!!」
『ねぇ、三途、俺と三途はさ同じなんだ…』
「何言ってんだよ!!」
『分かってるんだろ?光とか闇とかで分けてるみたいだけど…俺達は』
「…知らないッ」
『一時期俺がでなくなったのはどうでもいいって思ってたから』
「…ッ」
『でも、今俺が出てきたってことは…もう分かるよね』
「……」
『あとは三途……ううん、春千夜が決めること』
「…」
『じゃあね…』
悲しそうな顔でそう言ったアイツ…いや…俺は消えてった
もう、遅いだろうか?気絶している千壽を俺は遠目で見た。
ゆっくり、ゆっくり…近づくんだ…千壽の前にそして…千壽の目の前に立った俺はしゃがんで千壽に顔を近づけて口を開ける。
「ごめん…」
って言ってみるんだ。
涙を流しながら…アイツ…違う、俺はこれを望んでいたんだ
今までのこと全部謝って仲直りすることを。
ギュッ
千壽のことを俺は抱きしめる。
千壽は目を少しずつ開けた…
「ハル…兄…?」
「ごめん…」
俺が泣きながら謝ると千壽も目に涙を浮かべた
「ジブンもごめん…いつも…ごめん…迷惑かけて」
「仲直り…してくれるか?」
こんな兄と仲直りしてくれるのだろうか?
「うんッ!ジブンもッずっとしたかった!!」
「痛くないか…?」
「大丈夫ッ!」
「良かった」
俺がやりたいもう一つのことは…あの人をマイキーを助けることだ
「俺、行ってくる」
「どこに…?」
「マイキーのとこ」
「なんで?」
「助けたいんだ…ずっとしたかったことに俺、気づけてなかった」
「…!そっかニコッ」
「なんで笑ってんだ?」
「なんか、昔のハル兄みたいだなって」
「そうかよ…そろそろ行く。」
「ジブンも行く!」
「駄目だ。」
「ハル兄!ジブン、手伝いたいんだ!」
「でも…」
「頼むッ!」
『良いんじゃない?』
「………わかった、行くぞ。さんざんこき使ってやるから覚悟しろよ!」
「パァッ!うんッ!」