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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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ージイシキカジョウー

私は、完璧だから間違えない。

私は、ただ優しくしただけ、

私のせいじゃない。



今日も中学に登校する。朝の陽ざしがまぶしい。私は、いつもと同じように親友の梨香子と合流し、ともに学校へ向かう。

「おはよー 恵美!」

「おはよ! りか、今日の宿題できた?」

「できなかった… 恵美はできたの?」

できてるに決まってんじゃん。あなたと違ってね、私は優秀なの。

昔から、優等生だった。友達も多くて、スポーツもできる。だから私は人気者。それに私は、性格もいいの。

私は、優等生で人気者の、優しい 「田中恵美」だから。

「できたよー むずかったよねw 学校ついたら見せてあげるよ。」

「まじ? 恵美優しー やっぱ神!」

そうでしょ。もっと言ってくれてもいいけど。

「われは、神である!w」

「恵美サマーw」

「wははは、」


今日も学校についた。下駄箱で先生たちにはきはき挨拶をして、学級委員長だから日誌を取りに行く。

ドン! …誰かと、ぶつかった?

「うぇ、すいませn」

慌ててそう言いかけるが、相手は私の言葉をさえぎってまで謝罪してきた

「…ごめん 俺、前見てなかった。」

だいぶ焦っているみたい。ここは、私がどうにかしないと。

「いいえ、全然私も不注意だったのでごめんなさい。」

「ホントすいません。。」

どうやらとても内気な人みたい。そんなに謝らなくてもいいのに。ここでやっとどこの誰かなと思って、顔を見てみる。

顔は、及第点よりちょっと上。見覚えは全くないが、名札を見るに一年生。同じクラス…? 同クラに、こんなやついなかった気がする。あんまりじろじろ見すぎたのか、相手はうつむきながら足早に去ろうとした。私は、誰なのか気になったので止めようとしたが、ぎりぎりで触れなかった。

教室に入るともう大半の人が登校を終えていた。私は、結局誰かわからずじまいで悶々としながらいつもと同じように、1限から4限までを過ごした。

ちなみにだけど、3限目でやった数学のテストはもちろん学年一位! みんながはやし立ててきたから、わかりやすい謙遜をしてみると、先生からは好印象に見えるんじゃない?「いいなあ、恵美は… 私全然だった…」とか「私勉強しなかったから、これー もうさいあく!」とか「恵美は、勉強してるからすごーい!私なんて…」とか。みんな口々に言う。まあ、みんなからの賞賛に似せたひがみはぎゃくにうれしいんだけどね。

後編へ

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