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ゾディアークの過去

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ゾディアークの過去

3 - 第3話 さようなら

♥

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2025年06月29日

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裁判所

魅上 照 「…よって、被告人を無罪とする」

私    「は…?」

私は精神的に弱っていた。そこに追い討ちを掛けるように相手は無罪だった。

怒りや憎しみが溢れてくる。もうこの時から私は犯罪を犯してまで復讐をすると誓った。




俺(佐藤) 「烏丸!何やってんだ!?」

烏丸  「…」

烏丸の顔は血塗れだった。いつもの雰囲気では無く、冷たくて冷酷な目をしていた。

俺   「あはは…何やってるんだよ…?」

烏丸  「ゴミを捨てるだけだが…?」

俺には分かる。そのゴミ袋には人が入っている事を。

俺   「もう辞めろ!こんな事したってお前の両親は戻ってこないし、

喜ぶわけないだろ…」

ドンッ

俺の横に包丁を突き刺した。

烏丸 「黙れ…お前に何が分かる…?奪われた私の立場を否定するのか…?お前も!」

もう烏丸に…あの時の優しい笑顔は無い。自然と涙が溢れる。

烏丸 「じゃあな偽善者…二度と私に関わるな」

そう言って烏丸は去っていた。俺は声を掛けられなかった。

あの時約束したのに…



高校時代

高校生の時、烏丸はいじめを受けていた。

殴られて水を掛けられたり、無理矢理髪を切ろうとされた。

それで俺はそいつらから烏丸を護った。それから関わってくれるようになった。

烏丸 「ありがとう…優しいな」

俺  「良いってことよ!それよりリボンだいぶ汚れたなぁ」

烏丸 「あ…どうしよう…」

俺  「俺の家クリーニング店だから洗ってやるよ!」

烏丸 「いや…迷惑かけるだろ?」

俺  「良いんだよ!大事な物なんだから綺麗にしなくちゃな!」

烏丸 「ふふふ、佐藤は守護神みたいだな」

俺  「俺が?何でだよ?」

烏丸 「優しいし、私の大切な物を大事にしてくれるから?」

俺  「あはは!だったら俺は烏丸の守護神だな!」

烏丸 「これからもよろしくな」

俺  「おう!約束だ!」



何で護れなかったんだろう。何で抱きしめてやれなかったんだろう。

ごめん。俺は、ダメだな。

もう、これ以上あんな烏丸を見れない。この人生を捨てれば、忘れられる。

さようなら、烏丸、高橋。

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コメント

2

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いきなり両親を無くすってとても辛いですよね。しかも犯人は無罪判決で希望もない😭最後の佐藤さんもしかして・・・。

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