潔世一は優しい人間が好きである
それは今も、昔も
「いーさぎっ!」
「ひゃっ」
蜂楽が急に抱きつき、潔は体制を崩す
と共に潔は高い声を出す
「あ、ごめん!びっくりした?」
「だ、だいじょうぶ」
ここ数日で潔はチームZの人とだいぶ話せるようになった
「蜂楽くん、どうしたの?」
「いや〜?潔がいたから!」
(そういう…)
潔は心の中でそう思った
それにしても、蜂楽が急に抱きついてくるのは潔には心臓に悪いだろうに…
「潔だけトレーニングルームにいなかったからさ、呼んできて〜って久遠に言われたんだ♪」
「そうなんだ…」
(皆集まってるんだ。なんか申し訳ないな…)
「潔連れてきたよ〜!」
「あ、潔くん!次のチームXとの試合の作戦考えるよ!」
久遠の声に潔はコクリと頷く
「とりあえず、ポジションを考えよう」
「ハッ!そんなの決まってんだろ。
俺がFWだ!」
「え〜。俺もFWやりたーい!」
「俺も。」
「と、とりあえずジャンケンで決めよっか」
(久遠さんって大人っぽい…)
潔。お前もなかなか大人っぽいぞ…
「あ、僕は余ったところでいいよ…」
「俺も」
「OK。じゃ、ジャンケンしよっか」
久遠達が円になりジャンケンをはじめる
その間潔は端に移動する
そのとき、千切が潔の元に行く
「潔はどこでもいいのかよ?」
「へっ?」
「FW。やりたくねーのかよ?」
「ぼ、僕は別に。」
(押しが強いよ千切くん…)
「僕より上手い人がやった方がいいと思うし」
ニコリと潔は微笑む
それと同時に千切の胸がドキリと鳴った
「?千切くん。顔赤いよ?大丈夫?」
「だ、大丈夫だ」
素っ気なく潔に言葉を返す千切
「2人とも〜!ポジションは決まったよ!」
「だってよ潔。」
「ぁ、うん。」
「FWは結局___」
潔世一は自分で物ごとをはっきり出来ない
ポジションも。何もかも。
人に決められて育っていた
コメント
2件
可愛い‼️人見知りな世一君可愛い❗️
そうそう、学校では陽キャがすぐーに手挙げて決めてるしもう半分諦めかけてる