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読み終わりました!Tくんが「黒井」の姓をもらって本当の家族になる流れ、じんわり温かかったです。でも後半で毒島はじめの話が出てきて、空気が一変しましたね…。虐待の連鎖と「鏡写し」に気づくTくんの決意が重くて、続きが気になります。Tくんの過去も少しずつ明かされて、キャラの立体的な厚みが出てきたところだなと感じました。
第三章:Tの黒井家への適応T「ヨトゥンさん、ですよね?」
ヨトゥン「はい。そうです。」
T「あなたの見学してもいいですか?」
ヨトゥン「大丈夫ですよ。」と寡黙ながらもTを受け入れてくれた。
ヨトゥン「あなたがお土産として持ってきたウミヘビのスープやハブの肉を夕飯にしましょう。私はそれを料理するので。あなたへのお礼です」
T「ありがとうございます。」
と初対面ながら家族のようなやり取りをしていた。
木刀室にて
カラス「あなたがここで暮らすなら、家族を守るために強くならないと。いい?」
T「はい。」
カラス「ではこれを持って」と木刀を一本渡された。
T「ふぅ…」と真剣な眼差しでカラスを見た。
カラス「その構えはどこで覚えたの?」
T「時代劇やゲームですよ!それから私はフェンシングをしてたことがあるんですよ。」
カラス「そう、なら生き延びれそうね。始めるわよ。」
T「はい。」
とカラスとTの打ち込みが始まった。
トキは黒井家の執事、ピアニスト兼ボディガードを務めていた。カラスから武術を教わっていたため、習得済みである。
トキ「ねぇ、T。だいぶ慣れてきたみたいだね。」
T「ありがとうございます。あなたたちが案内してくれてたおかげですよ。」
カラス「もう、ここに住んでもいいわよ。あなたはここの住人だから。パパからお許しが出たの。今日からあなたは黒井Tと名乗ってもいいわよ。もうここの養子で、私はあなたの義理の妹。トキはあなたの義理の姉よ。」
T「本当に….嬉しいです。黒井Tと名乗れるなんて…実は私は両親がいなくて、変わり者でひとりぼっちだったんです。児童養護施設で育てられて、施設出身だということを隠して生きていたんです。相談する人もほとんどいなくて….介護施設で働く時もそうでした。でも、カラスさんやトキさんに出会えて本当によかったです。」と涙ながらに告白した。
トキがTを実の弟のように思ったのか抱きしめた
トキ「辛かったよね。でも、私たちは家族だから。困ったらいつでも聴いていいから」
その翌日
夕方
Tは一本の写真を見つけた。「誰だ?この写真の中にいる女の子は?」と。
カラス「その人は女の子じゃないわよ。ウィリアムズ症候群を患っていた毒島はじめよ。しかも外見は10歳のまま成長が止まってしまったの。エルフの血が入ったミュータントでもあるの。年は50歳を過ぎてるの。私の家で黒井愛という偽名で養子として過ごしていたの。」
Tの心の声「言っちゃいけなかったかな?まずいのかな?」と心配そうに言った。
T「それで、どうなったんですか?」
カラス「7年前に私と戦って負けて、逮捕されて、今は警察病院へ入院してるの。」
トキ「20年以上前になるんだけど、私が小学生の時は、彼女を双子のお姉ちゃんとして仲良くしてたけど、彼女が人を殺してることを見てて本当に怖かったの。そのせいで自分のパパが殺されたの。私が『きょうだい』が欲しいって言ったせいで!」と泣き出した。
Tもこの話を聞いて一緒に泣き出して、トキを抱きしめた。
「辛かったですよね。でも、あなたのせいではないですから。その毒島はじめという人は怖い人でしたよね。」
カラス「彼女は幼少期は母親から虐待を受けていたの。それで愛情を受けずに育ったの。自分の小さい見た目を活かして、年齢を偽って各地の家庭へ転々としてたの。父親を誘惑したけど、失敗して、殺して家を放火した危険人物なの。」
トキを抱きしめたTは「可哀想な人でしたよね。でも、彼女のやってることは同情することはできませんよね!」と複雑な表情で答えた。
Tの心の声「はじめが幼少期に親に虐待を受けていたなんて。それで理想の父親に恋をして結婚したい。けど、失敗しては殺して破滅の道を歩んでいる。毒島はじめと私はある意味鏡写しのような存在だ。もし警察病院を脱走したら、彼女の思いを受け止めて戦うしかない」
と複雑な気持ちだけど、大きな決断をするのであった。
TO BE CONTINUED.