保健室の先生四季凪アキラ:セラフのことをよく気にかけていて心配している。セラフの事が好きということを自覚してない
生徒セラフ・ダズルガーデン:よく怪我をしてアキラに看病されている。アキラのことが好き
「失礼しまーす」
『またあなたですか…ここはサボり場じゃないんですよ』
「いいじゃんいいじゃん、先生と一緒にお話できるんだから」
『はあ…あなた成績は良いから先生方は何も言わないんでしょうけど単位危ないのでしょう?留年しますよ』
「凪ちゃんの授業なら喜んで受けるんだけどな〜」
『先生と呼びなさいよ…というかまたあの人たちのせいで怪我しましたね?』
「かすり傷だよ」
『雑菌入ったら大変ですよ…消毒するからこっち来てください』
「はーい」
『…よし、できた。ってもうこんな時間じゃないですか…』
「学校終わっちゃったね〜」
『もう…暗くなる前に早く帰りなさい…』
「はーい」
とある雨の日のこと
{失礼します}
『あなたはセラおの担任の…』
{今回はセラフくんについて質問がありまして…}
『あいつの…ですか…?』
{〇〇くんと□□くんと△△さんのことを暴行について何か知りませんか?}
『は…あいつが…暴行…?』
{知らない感じでしょうか…すいません、失礼します。}
『ま、待ってください!セラおはどうなるんですか!?』
{まあ…停学は免れないでしょうね…}
『停学…って…!』
{最悪の場合…退学も十分に有り得ます。}
『っ…!!』
『あ、あいつと1回話してきます…!』
{…わかりました。それでは失礼しました}
「…」
あいつは絶対に理由もなく人を殴ったりしない。私が1番分かってる。きっとどこかにキーがあるはず…!!
『せ、らお…!!』
「あぁ、凪ちゃん。どうしたの?そんな慌てて」
…誰もいない屋上。今は雨で…どちらも傘を差していなかった。
『どうしたもこうしたもないですよ…!なんですか、3人を暴行って…!貴方はそういうことする人では無いはずでしょう…!?』
「…あぁ、そうだよ。あの3人を殴ったのは俺。停学処分らしいよ」
『そんな…!』
信じられなかった。いや、信じたくなかった。彼が暴行なんて事…内心ではわかっていたんだ。だってあの3人は彼をいじめていて…いずれ反撃されてもおかしくなかったことを。
「ねえ、笑えるでしょ?俺の言い分なんか耳も傾けずにあの3人なんかの嘘にまみれた言葉を鵜呑みにしてさ。あいつらがいじめてたことだって隠蔽されてさ。…無様だよね。ほんと…情けないや。自分が」
『そんなこと…言わないでくださいよ…!!一体なんで…』
「だって凪ちゃんはあいつらが俺にしてきたことを知ってるでしょ?みんなあいつらの味方して…馬鹿みたいだね、本当に。くだらない。結局凪ちゃんもそうなんでしょ?」
『セラお。』
「…」
『…なんであなたはあの3人を殴ったんですか?』
「だから、あいつらがいじめてくるから反撃しただk」
『セラおのことだからそれは無いはずです。自分の私情で人を傷つけるような人間では無いですよ。貴方は』
「…」
『本当のこと、教えてください』
抱きしめて子供をあやす様にそう言うと、セラおは口を開いた
「…分かった。全部話すよ」
{キモイんだよこのクソ野郎、学校に来んなっつっただろ!}
{そうだそうだ!くせえんだよ!}
「…」
俺は自分自身のいじめには慣れており…こんなイジメ屁でもなかった。
{ねえ、あんた。四季凪先生のとこいっつも居るわよね}
{それもそうだな!お前四季凪先生のこと好きなのかよ〜w}
{え〜ゲイじゃん!キモーイ!}
{まああの先生なら頼めばヤらせてくれそうだけどな!}
「…は?」
その時は凪ちゃんのことを悪く言われて…腹が立った。悔しかった。本当に醜かった。腹の綿が煮えくりかえるってこのことなんだな。
{おいおいなんだよ、セラフの癖に!}
{それとも何?セフレのこと悪く言われて悔しいの?もうヤってるの?2人ってさ!w}
「黙れよ」
{おいおいお前が命令できる立場だと思ってんのk}
ガンッッ
{ぐはっ!!}
{〇〇!?}
{あんた〇〇に何を…!}
「…お前らは許さない…先生のことを悪く言うな。」
{調子に乗ってんじゃねえよ!}シュッ(振りかざす)
バッ(避ける)
…その後は殴り合いだった。その後凪ちゃんの保健室に行って手当してもらってたんだ。そのあと色々あって…停学処分にされた。
「これが今回の全容だよ」
『あなたはなんで…私なんかのために…!』
「…凪ちゃんのことが好きだからだよ」
『…私のことが…って、え!?』
「うん。凪ちゃんのことが好きだから…今回のことを起こした。凪ちゃんを悪く言われたから殴ったんだよ。俺は」
『…セラお…貴方は…どこまで…』
「凪ちゃん…?なんで泣いてるの?」
『どこまで…馬鹿なんですか…?』
「え…?」
『どこまで馬鹿でどこまで真っ直ぐなんですか?…気付いちゃいましたよ。もう』
「気付いたって…?」
グイッチュッ(セラフの手を引いてキスをする)
「凪…ちゃん…」
『私も…貴方のことが好きですよ。馬鹿野郎』
泣きながら笑う凪ちゃんの顔は…とても美しくてとても可愛かった
「…!」
『だから…お願いします!』
「…うん…!!」
その後、凪ちゃんの手厚いサポートにより停学は免れて、あの3人が退学処分を受けることになった。無論俺らの関係は秘密にすることに…
これからは、幸せにしていこうと思う。今度は俺の番だよ。凪ちゃん。
終わり
コメント
3件
なんか、、あの、好きです
ァァァァァ゙ありがとうございます、好きです
もう全てが好きすぎます…。 セラフが凪ちゃんのために手出すの解釈一致すぎて辛い…。