テラーノベル
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狂乱、発情、相思相愛
愛情表現 hsrb→→→→→←(←←←)kyng ※大体のイメージ
左の溺愛表現有り。右の誘惑にちょっと情けない雰囲気も有り。これがびっくりなんとまだ付き合ってはいない。だがしかし相思相愛。
※※※R18※※※
rbru
友情出演 ri kg その他
♡/受け優位/攻め喘ぎ/濁点喘ぎ/中出し表現/妊娠を示唆するセリフ/ケモ化(耳と尻尾のがつく程度)
作者の夢と希望と性癖を詰め合わせた作品となっております。
ここから先は各自自衛の元、自己責任で進んで頂くよう心構えをよろしくお願いします。
以下本文
小柳はここ1ヶ月弱、頭を悩ませ続けるその紫頭をジとりと睨む。
任務前、拠点に集合するのが珍しく一番早かった小柳がソファに寝っ転がって仮眠していた所、拠点に着くや否や飛び込んで来た蛸に強制的に起こされる。ほぼ寝起きの状態で起き上がれば、意識も目覚めないまま、その両手で頬を揉みくちゃにされる次第。腹の上に座っていたオトモも飛び起きてそこらを浮遊する星導のオトモへと駆け寄って行ってしまった。あの猫もどきが起きた瞬間してくれるあのスキンシップの時間、好きなんだけどな、なんて名残惜しくも虚しく。
前回の事件…いや事故…いや事件。から約1ヶ月。あの事件があってからは、隠す気もなく繰り返される星導のアプローチに小柳は打つ手もなく為す術もなく、その度に翻弄されている。
今だって、やたら上機嫌で鼻歌まで歌いながら小柳の顔を楽しそうに弄るその顔を見上げれば、一寸の間もなくぶつかる視線。
「ん、どしたのそんな見て…あ、目覚めのキスでもしたいの?ん、…痛ァッ、!?」
「おい星導こら、リビングで盛んな。ごめんロウ、今日のやつ、これちょっと確認して欲しくてさ…」
「おおかみー、この暗器…うぉ、なんでタコ転がってんの?っあ、やべ」
「っあぶなぁ、!?何か落ちてきた!ちょっとカゲツ、このクナイ見た事ない色してますけど、!???」
任務前ですら一見こんな支離滅裂な状況だが、小柳の頭を悩ませるは常日頃の行動であり、こんなものは序の口であるのだ。
ーーー
とある合同演習の日
『あれ、ロウきゅん今日長袖?暑くないのー?…ちょっと、何それ、腰の包帯!怪我してるならいいなよ!え?るべは知ってんの?まぁ隠してないなら良いけどさぁ…何その顔、え、ロウきゅん、なんで僕るべしょーにこんなドヤ顔されてんの?』
『ん、小柳何か首、に…すまん、見なかったことにするわ。っえ、何どした、そんな焦る?そんな小柳初めて見たぞ俺、大丈夫か?』
『おつかれ〜、…何や、るべとロウ距離近ない?そんな引っ付いてて暑くないん?…ん、水?ロウが俺ので良いなら1口と言わんで好きなだけ…っあ、おい、るべ何してんねん!!ロウの分無くなってもうたやんけ!!』
『ね、っねぇ、ロウくん、ごめん今大丈夫?俺…今日るべくんに何かしちゃったかな、??いやぁ心当たりなんて…うん、そう、
やたら視線が鋭くてさ、怖くて仕方がないんですけど…!!!』
とある休日拠点にて
『…ロウー、入るよー?おはよー、まとめて朝ごはん作ったけ、ど…星導なんでこの部屋いんの?は、?お前もしかしてまた…』
『小柳、それもう食わんのなら僕に…あぁっ!?星導なんやお前っ、一口くらい分けろ!!このっ、はげたこぉー!!』
事務所収録日にて
『お、こやじゃん、お疲れ様ぁ〜。さっき外で星導くん待ってたよ?仲良いねぇ。ん?うん。休憩室いたけど?』
『お!ロウさん!お疲れ様っす!!…え?飯っすか?いやいや、嬉しいっすよ!!!けど、るべ先輩迎え来てたのに俺と行っちゃって良いんすか?』
『あれ?小柳?喫煙所来んの珍しいやん、お前吸うっけ?…あ、そういやさっき星導くんが探してたけど、…えぇ、逃げてきたマ?事務所で鬼ごっこでもしてんの?』
『おぉー、バンブーじゃん!っはは、ごめんて。お、後ろにいんの星導クンじゃね?…っうお、どしたどした、えぇ?そんなビビる?一応同期でヒーローなんだよね?』
ーーー
思い出したらキリがないほど浮かぶその情景。同期に懲りず、担当マネやその他ライバーへも変化が伝わるほどの行動力。唯一の安全な時間と言えば配信中くらいで、リスナーに伝わっていないのは不幸中の幸いと言った所か。拠点でする時は普通に後ろに居るけど。新衣装お披露目の時なんか、ベルトは俺が締めるだのなんだの駄々こねやがって。
今日も今日とて、バディに別れれば対妖魔任務は大抵前衛はこの2人に振り分けられる。とは言っても団体任務にしてはしょうもなく何事もなく完結。特に何も無く、横で歩幅を合わせて歩く、月明かりに照らされ調子の良い蛸を目隠しの下で見上げれば、程なくして重なる視線。
「…ん?あ、小柳くん、今俺の事見てるでしょ?目隠ししてるとわかんないんだけど」
「気のせいやね」
「俺の鑑定士審美眼があればお見通しですよそんなこと」
「お前片目ねぇだろ、適当言ってんなよ…。なぁ星導、もしかしてお前って100人くらいに分裂出来たりする?」
「何言ってんの、とうとうおかしくなっちゃった?」
「あ?それはこっちの台詞だよ、関係ないとこにでも湧いて出やがって」
「あー。小柳くんいる所に星導有り、ってことわざ知らない?」
「100年以上生きてるけど聞いた事ねぇな」
「でも小柳くん、正直満更でもないでしょ?」
「…おまえのそういとこ嫌いだわ」
「あはは、照れちゃって〜…え、嫌いじゃないよね?」
「急に不安になんなよ、ビビるわ」
「そんなの、そろそろ好きって言ってくれてもいいのに。小柳くんだって、ーーー」
今だって、ぐうたら言葉を並べつつ一見いつも通りに接してはいるが、その距離は前と比べて段違いに近い。
その後頭部に蠢く触手を見れば、あの時とは違い落ち着いた様子をしている事はあからさま。しかし、それがこちらに近付くとつい身構えてしまうようになった。その後咄嗟にそれで守られ肌に触れた瞬間小柳から小さな喘ぎが漏れ出るようになり、それで星導の集中が切れる。その一連の流れが、何度あったことか。そりゃこんな状況じゃあ残りの2人にもいくら叱られても叱られ足りないだろう。
今のところ大事には至らないが、正直いつどこで任務に支障が出たっておかしくない、そんなおかしな状況ではある。
「大体小柳くんてさぁ…?ね、聞いてる?」
…てか、なんだ、そもそも良く考えれば、今日こんなにこいつの事を考えていること自体がおかしい。いつもならそれとなく躱す事が出来る、意識しないで過ごせている筈だ。何だ、何かがおかしい。
「…おーい、?ほんとに聞いてなくない?小柳くーん、もしもーし?」
…何がおかしい。オトモは?肩に居る。剣は?しっかりと握っている。変身も?ソツがなく出来ている。気配も?異常なし。周囲は深夜の真っ暗なベールに包まれ、そこに浮かぶは…綺麗に輝く…っあ、満月、?あれ、そういや最後来たのって…、?
「ライ、今連絡取れますか、どうぞ」
『…ん?どした?』
「…小柳くんが応答しなくなりましたー、オーバー?」
『あ?何ふざけ…お前またなんかしたのか、どうぞ』
「いや冤罪です、普通に話してただけで急に動かなくなったんです、どうぞ」
『…あ、そういや外出る時聞かんかったけど今日満月やんな?おおかみそういうの大丈夫なん?』
「え」
『え、おい星導、今すぐ状況説明、』
「ねぇ、こ、小柳くん、もしかして…ねぇ、小柳くん!」
「…っ、っはぁ、」
…まずい、酷く輝くその光源から目が離せない。このままじゃ、堕ち、る…
「やばいこれカゲツ大当たりかも!?」
『…星導、何とか小柳を拠点まで連れてこい!!絶対まだ手ぇ出すなよ!!!…カゲツ、転移の準備…、ーーー』
「えぇ、!?そんなの、」
「…っは、♡ほ、しぅべ…っ、」
「ちょっと待ってよ小柳くん、!」
「…ひぁっ、♡、たすっ、けて…?♡」
「…嘘でしょ、ッオトモ!ワープ!!」
ーーー
いつも通りゆったりと余裕そうに現れやがったオトモに力を借りて拠点の例の部屋へ。
抱きあげようとしても肩を支えようとしても触れるだけで喘ぐその姿に耐えきれず、触手でその腕を一纏め。ベッドの上で苦しそうに腰を揺らすその彼から上着を取り除けば、現れるはフサフサで綺麗な毛束の耳と尻尾。変身状態あるがままの角に追加されたその耳は、まるで彼のオトモのようで可愛らしい。
その愛しの彼は我慢が効かないのか、あぐあぐと触手を甘噛みし始める。
「待って、小柳くん一旦落ち着いて、っ」
「なんでっ、…♡おれ、のことっ、すきなんだろ、!」
「それはそうなんですけど!!据え膳食わぬは男の恥って言うけど、!!そうじゃなくて!!!」
「…っう”ぅ~~っ、もっ、苦し…♡離せ、ってば、…!♡」
「あ”ーもうっ、いい加減にしてよ、!ライー!!カゲツー!!!俺持たないって!!」
情けなくも叫べば、ドタバタと騒がしい足音と共に勢いよく開かれる扉。いつの間にか見えなくなっていた小柳くんのオトモが傍に居る状況を見るに、離れていた2人をこの場に連れてきてくれたらしい。わたくもくんが近寄れば、ちょこんとキューブへと変わりその雲のような身体に沈み込む。オトモもご主人の体調に左右されるもの。それなりに疲れているのかもしれない。
焦った様子で入ってきてくれた2人の手には、それなりの大きさのビニール袋が提げられている。
「っ、間に合ったぁー…。お前ってやつは!!ちょっとは男の意地見せろよな!!小柳は大丈夫か!?」
「ったこ、!取り敢えず適当に色々買ってきたんだけど小柳はどうや、?」
「どうって、もぉ…ほら!」
「っ、ぐすっ…ぅ、?♡…っあ、ぅ、んむっ…♡」
目の前にはその目隠しをもしとしとと濡らし、ピコピコと動く耳、バサリと揺れる尾に、泣き声とともに拘束した触手を甘噛みする、見たこともなく甘い狼の姿。
「「…おぉ」」
「ちょっと、見ないでくださいよ!!」
感嘆の声を漏らす2人から小柳を隠すように、脱ぎかけていた星導自身の上着、ベストでは事足りず黒シャツまでを一気に脱ぎ捨て、ついでに掛け布団をも覆い被さるように掛ける。生憎寒がりな俺は中にまだ長袖のヒートテックを備えているため、彼を隠すためであればこの寒さは造差でも無い。下からまだ微かに喘ぎ声が聞こえることと、匂いを吸うように鼻をスンスンと鳴らす音には聞こえぬ振りを貫き通す。いや通せないかも。
「っあ、ねぇ小柳くん、任務後だからそれあんま嗅がないでよ」
「なんや、なんか、たこん時より気まずいな…」
「…なんだろ、甘いからかな、?てかお前なぁ、見んなっつったって無茶あるだろ、はい、」
「…っと、ありがとうございます。…ん、何これ」
ビニール袋を開けて中身を見れば、2本の水とスポーツ飲料、衣類、と、やたら輝く金色の液体の入ったボトルが一本。
「それはこやのオトモが持ってきてくれた薬。拠点来る途中で持ってきてくれたっぽい。あとは買ってきた飲み物と、一応下からタオル何枚か持ってきた」
「今日満月やろ。前回…おおかみも言ってたやん、満月やないから大丈夫、って。だからオトモも、僕ら見かねてそれ持ってきてくれたんやろうし」
「あぁ、なるほど」
「…で、ロウももう耐えられないだろうし、俺らもう退散するから。お前らのソレをまた見るなんてひとたまりもない。ま、何かあったら連絡して。んで、落ち着いたら絶対連絡して。また俺らで報告書だけ出してこっち戻ってくるから、絶対に連絡しろ。前回のがあったせいでこういうことに関してだけはあんま信用ないんだぞお前」
「え、酷い言い草じゃない?否定は出来ないけど」
「いいか?たこ、おおかみが何言っても流されるなよ!」
「が、がんばります」
「「じゃ!」」
「はぁ〜い、っえ、撤収早ぁ…」
言いたいこと必要な物だけ残し業者のように撤収してったその背中を見送り扉の鍵を閉めて、お楽しみのベッドの上に聳え立つその布の山へと手を伸ばす。
上着を脱ぐときに変身を解いた為、触手から解放された彼にいつ飛びかかられてもおかしくない筈が何故か大人しい。何となく検討は付くが、雑な期待は良くない。まぁほんの少しだけ期待しながらもそっと掛け布団を除け、その下の服も捲るが、掴まれているのか中々取り除けない。
「小柳くん、だいじょ…んっ、あ?小柳くん、あれ、?お待ちかねの星導くん、来ましたよ〜、?」
「…ゃだ」
「え”っ、な、小柳くん、辛いでしょ、?お薬も貰ったし…」
「…って、」
「ん?なんて?、…どうしました?」
「…っ、♡…っだって、お前、っおれのこと、無視、したぁっ…!」
そう言ってその布から現れるは、顔は火照り涙目、震える肩に擦り合わせられている膝、あまりにも食べ頃で甘美な姿の白狼がそこに居た。いつの間にか解かれた変身、そこから現れた赤く光るその瞳は見たことも無い輝きを放っている。
「っえ、目、赤…?なに、…っあ、あぁ〜、泣かないで、目溶けちゃうよ…ごめん、待たせちゃってごめんね、…ん、こっち向いて…♡」
「…んぅ、!♡」
ーーー
「なぁ伊波、たこに任せて良かったん?」
「んー?だって、逆に誰に任せんの?星導はともかく、ロウだって気付いてないだけで十分すぎるほど好意を寄せてるのは明らかだし。」
「まぁそれはそうやけど…」
「…心配?」
「…まぁ。もう見たくはないけど」
「…それなぁ。ねぇ、今回で付き合うかなぁ?」
「どやろな。もう付き合ってるみたいなもんやろあいつら」
「あはは、確かに。巻き込まれすぎか、俺ら。…パーッと飯食ってさ、あいつらに金請求する?」
「有りやな」
ーーー
「…んぅ、さ、むい…」
キスを交わしつつ彼を一糸まとわぬ姿にさせれば、今となっては星導の痕は1つ残らないその白く滑らかな、しかし戦闘の傷痕がそこかしこに残る彼らしい素肌に目が奪われる。前の俺の痕だらけだった彼もクるものがあったが、やはり彼は彼でいてこそ綺麗だ。自身も服を脱ぎながら彼を見下ろせば、未だ手放してはくれない仕事着であるその黒いシャツは彼がその素肌の上に着直し、余った袖元は相変わらず鼻元へ寄せられている。
額や首元に汗で張り付いた髪に、明らかに蕩けた表情。それは、あの日戻ってきた理性で見れた最後のあの一瞬、口付けを交わしながら意識を落とすその時の状態とまるで似ている。
「…ほし、ぅべ…、♡」
「はぁい…?…え、 彼シャツしてくれたの?可愛いね、それ汗臭くない?大丈夫?」
「…ん”、!…、しぅべ…は、やく…♡」
「…っえ、あぁ、それがいいの?…っは、♡あ”ー、可愛い”ぃ〜…♡…ん、ねぇ、ちゅーしよ、ちゅー、ん♡」
「…ん、!んぁ…ぅむ♡…はぁっ、ん”ぅ、♡ぁむ、ぅんぐ、…っほし、ぅべ…♡」
「ん、っは、♡…んふふ、美味しい?♡ん、♡」
両頬を手で挟み顔を近づければ、強請るように顎を上げて、鼻先を擦り合わせる。彼らしい愛情表現に胸を打たれつつ、控えめに空いたその唇に割り込むように舌を入れ込む。熱くなった口内に唾液を流し込むように舌を合わせ、喉仏に当てた親指で二、三回喉が動くのを確認してから、顔を離す。何度も呼ばれる自身の名のお陰で、彼が求めているのはただの男ではなく、『星導』であるのだ、と勝手に優越感に浸る。
星導の太腿に押し付けられた彼の綺麗な性器からは、とめどなく先走りが溢れ、星導を使って自慰行為でもするように揺れる腰は治まらない。脚を開いて自身の反り立ったソレとまとめて握れば、一際高く跳ねる腰。兜合わせの状態で、彼の動きに合わせて緩く腰を動かす。
「っ♡きゃぅっ…♡ぁっ♡」
「…っ♡なぁに、小柳くん…♡キスだけでこんなに気持ちよく…なっちゃったの、っ?腰…揺らして…こんなに下、濡らしちゃって、さっ…♡」
「…ん、ぅあ”っ…!!♡う”、ふっ、ッ…?ん”ぅ…っ♡ん”ぁっ!?♡♡」
「あははっ、良い声出てるね…♡…ん、綺麗な耳…ふっ、んちゅ、ん…かぁ〜わいい、♡」
「ん”っ、っ?…っ!?…や”ぁっ、!?♡それっ…だめ、や”っや”めっ…、ん”ぅっ♡♡♡」
「ん…♡わっ、!…っえ、え、もしかして、小柳くん…今のでイッ、た、…?」
ぴょこぴょこと動く耳が可愛くてつい顔を寄せれば、その息と声、軽く口付けをしただけで掴まれた腕に爪痕を残すほど力が入る身体。ギュッと瞑られた瞳と、トロトロと溢れ出てお腹の上にたまる白濁。
「…小柳くん、もしかして耳としっぽ…弱いの?」
「…っ?♡っはぁ、っ♡ん。ほし、るべぇっ、?…な、なに、?♡これ、っなに、…っ♡」
確かに目線は重なっているのに、溢れる涙と朦朧とした意識では自身に何が起こっているのかも分かりきっていなそう。はふはふ、と肩を揺らして必死に呼吸を続けるその小さな口も可愛いらしくて仕方がない。ただでさえ快楽に弱いのだから、初めの内はこの可愛らしい毛並みには触らない方が良さそうだ。
「…ん、…ちゅ、♡あははっ、…ううん、ごめんね、何でもないよ。小柳くん、可愛いね…♡ね、下触ってもいーい、?」
「…っん♡した…?…んぅ、わかった、…んっ♡」
「ん、…ん?えっ…!?え、ちょ、こやなぎく、何して…わぁっ!?」
「…?…だって、こっち、…んっ♡…さわ、るん、…だろっ、?」
「えっ、!?そ、そう、だけど…小柳くん、」
「…んっ♡じゅ、び…っは♡しな、きゃ…っ♡」
「…っえ、ちょっと待っ、小柳くん…、もしかして」
「…っん、っふ、…っ、ひぁ”っ♡あ”っ…、んぁ”っ、ほしぅべ、♡…っは、♡い、く…っ♡ん”ぅ~~~…ッ♡♡♡」
「…えぇっ、!?」
彼の震える性器から手を離し軽くその腰を摩れば、そのまま上体を起こした彼に押し倒され、あたかも騎乗位の状態へと移り変わる。咄嗟のことで星導が困惑していれば、後ろ手で自慰行為を始めた小柳に付け入る隙もなく。ただ目の前の光景に目を奪われている間に後ろの刺激だけで恐らく中イキを達成した愛しの彼。
星導の腹の上に跨るその姿は、窓から差し込む月光も相まって言葉では表現しきれない程煽情的で美しく、その後ろで騒がしく動く尻尾が星導のソレに当たることも相まって、余計頭の中の理性は脆く壊れていく。
「え、っは…?♡嘘、でしょ…?そんなこと…してくれるの、?♡やっ、…ばぁ。…っは♡えろすぎ、なんだけど…」
「…っはぁ、♡ん、もう…はいる、♡…、、、ほしるべ?♡」
「…はぁい?」
「…んっ、…?♡」
「…あぁ、ん、良い子だね…♡…はい、いれて良いよ♡」
「…ぅん♡」
腰を上げてその硬く破裂しそうなほど大きく膨らんだソレの先端を穴に宛てがい、焦らすように腰の動きを止めた彼を見上げれば、それは飼い主の許可を待つ、犬で言うところの『待て』をされた状態に他ならぬ状況で。軽く上体を起こして耳から撫でるように頭と腰に手を添えれば、嬉しそうに蕩け頷く顔。まさか彼自身から受け入れてもらえる日が来るなんて。
「…っん、っふ、ん”ぅ…♡」
「ん、上手…♡可愛いぃ、目もとろっとろ…、いつもお月様みたいなの、に…。あ、…お月、様…、?あ”ぁっ!?ごめ、小柳く、ちょっと待っ…っぁ、ん”、っ~~~…♡」
「…ん”、ふ、♡ん”、っぅ~~っ、んぇっ…?ぁにっ、!…?ッ♡♡♡」
ずる~~~っ、ぐッちゅ…っ、バッチゅんッッッ♡♡♡
酷く輝く外の月を見て思い出した星導の静止も虚しく、その剛直は熱く蕩けた胎内に勢い良くズッポリと奥まで入り、程なくしてその柔らかい臀部が星導の腰に着地する。彼の先端からはトロトロと既に薄い白濁が溢れ返り、必死にあげようとした腰も膝も力が入らないのか、へたり込んでガクガクと震えている。
「あ”ッ、…ん”ぅ、♡、っん”、ぁッ~~~~…♡♡♡♡♡」
「ん”、♡…っは、や、わらかっ…♡これ、…っふ、小柳、くんのっ…中っ、ヤッバぁい…っ!♡♡♡」
「んっふ、…っは、♡…っはぁ、♡あ”、ぅ”あ~~~…っ♡♡」
「んっ、は、♡…っごめ、っふ、…はぁ♡ん…ね、小柳くんって、お薬…飲まなきゃ、だよね、?」
「…っ~?♡♡♡、く、すり、?…ん、っはぁ♡…な、んで、ぇ…?♡」
「なんで、って…。このまま出したら、赤ちゃん、出来ちゃうでしょ?」
「…っ、?あか、ちゃ、?♡…おれ、っと、っは…♡ほし、ぅべ、の…あかちゃ、♡ここに、でき、っる…?♡」
「…っ!?…っそ、そう、でき、る、できちゃう、から…!」
頭をこてんと傾げながら、星導のものを咥え込んだそのお腹を摩る可愛らしい狼は、星導が頷くと嬉しそうに眉を下げ、にへらと笑う。その破壊力に星導も動けず硬直していると、ゆらゆらと前後に揺れ始める腰。浮かせない腰をただひたすら揺らすその下半身からは、ぐちゅぐちゅと粘着質の高い水音が、耐えず鳴る。
中はとろとろぐずぐずに解れている筈なのに、有り得ないくらい締め付けが強い。圧迫感と密着感が凄まじく、正直気持ち良すぎて堪らない。その壁に擦り付けられる自身も、前回と同じくらい硬く熱を持ち腫れ上がっている。つまり何時でもイける状況に近しいって訳で。
「んぁッ…♡ちょ、こやなぎ、っくん…っは、♡うごかっ、ないで…!♡」
「んっ♡ぁう、っ♡っふ、はぁ♡っほしるべ…っ、!♡き、もちぃ、、?♡」
「うんっ、うん♡…っ、気持ちぃ、からぁっ、…♡ね、一旦、!止まっ、て…?♡」
「ん”ぁッ♡…ぅ、なに、っ?♡」
「ん”…♡っは、♡やば、ぃ…っぅぐ、こやなぎっ、くんっ!♡」
何度声をかけても揺れ続けるその腰を咎めるように止めるように腰に腕を回し抱きつけば、体位は対面座位。しかしタイミングも良…悪く、更に奥へと入り込む姿勢へと意図せず変えてしまった状況へ。そうして、
ぐちゅ…♡ぐッぽぉ♡♡♡
先で叩きつけていたその壁の先、鳴ってはいけない音が聞こえた途端、身体を跳ねさせた小柳はしがみつくように星導に抱き着く。より一層強くなった中の締め付けに、段々と駆け上がり止められぬ射精感。
「ッぁ!?~~~~~~~~~♡♡♡」
「はぁっ、!?♡やべっ、…奥っ揺らさなっ、♡っん”ぅ、っは、!?♡やっっばぁ…い、ぁッ~~~~~♡♡♡♡」
「ん”ぁッ!♡お”ぐ、あ”っつ”い”の、でて、っ~~~♡♡♡♡」
「ん”んっ、…っあ”♡やっっばい、っ♡っは、っは、…っこゃ、なぎ…くんっ…んぐっ…♡」
双方の震える身体をお互いが抱き締め合う事で支える。星導の耐える努力が虚しくも弾け、小柳の胎内の奥底で溢れる熱い精液。自然と出し切るように押し付けられる腰にその度絶頂する小柳の身体。
ぼんやりとただ快楽に染められた意識に、熱く中で唸るその液体。これまでに無いほど幸福感を得られるその現状に、小柳の意識はより正気から遠ざかるように薄れていく。自身への愛を囁き続けるその優しい声が耳元で響き、鼻先から伝わる彼の匂いで血が沸騰するように興奮する。
「…ふっ、♡ん”♡…っはぁ、はぁ、はぁ、♡」
「あ”っ♡…~~ッ♡、っはふ、♡…ほし、るべ…♡」
「…ふっ♡…は、ごめん、!!中、出しちゃった…!!薬って今からでも……、っぇあ”!?♡…ち”ょっ、小柳くん…っ!?♡」
「ん”っ♡ん”ぅっ♡おぐっ、もっとぉ…っ♡」
危うく余韻に浸りかけた、焦りながら横の棚に置かれた薬に星導が目を向けたその一瞬の隙。自身に子種をも注ぐ愛しのその存在が少しでも自分から身体、目線が離れることに敏感になった狼は、その存在がまだここにいることを確かめるように肩へ顔を置き、首元にその鼻先を埋め、離れた両手は可愛らしくも恋人繋ぎへ。一息つく間もなくそのピッタリとくっついた腰を上下に揺らし始める。
あぐあぐと甘噛みされるその肩に、目の前に揺れ動く紺色の耳と尻尾。その刺激に顔を向ければ、その赤くもぼやけた瞳からはぽろぽろと涙が溢れ、少し口角の上がったその唇は肩にくっついたままその甘美な喘ぎ声を耐えず生成する。
射精して数分も経たないうちに追撃される快楽。もちろん絶倫とも言えるほど底の無い精力を持った星導が衰えている訳もなく。開いた結腸口に引っかかるその先は、小柳のお腹に小さくぽっこりと山が浮かぶほど入り込んでいく。
「ん”ぁ~~~っ♡♡♡ん”ぅっ、ん”ぁっ、あ”ぁっ♡」
「ちょっ、こやなぎっ、くんっ…!んぐっ♡…っは、♡とまっ…..てぇ、っ♡…っ、すとっぷ、!」
「あ”っ、?…ッあ”、!?♡…ぅ”、はぁ”っ、♡ぁに、っ♡」
「ん”っ、♡…っはぁ、んっ♡…っちょ、揺らさないで、1回っ、♡…落ちついて、っは、んっ♡」
「あぅ、♡ぅむ…ん、ん♡ぇあ、っむ…♡」
再び駆け上って来た絶頂感に何とか耐え、腹筋に力を入れ何とか押し倒すように姿勢を変える。自分が下になっても尚揺らし続けるその腰をぺちんと叩けば、ぐっと睨みを利かす狼。一瞬怯んだ瞬間、開いた口に合わせるように唇を、舌を合わせて添えた左手で後頭部を撫でる。
「…っ♡」
「っぅ、…ぐるる…、っは、ん♡」
「んっ…っは、♡…落ち着いた?」
撫でる度に喉の奥から甘えた唸り声とゴロゴロ音が流れ、その虚ろとした赤い瞳も少しずつ橙からいつもの黄色へと変化していく。そこに生えた耳と下で揺れ続ける尻尾は未だ健在だが、肩を揺らし息を整えるその姿を見るに、多少はマシになったようで胸を撫で下ろす。
「小柳くん、聞こえますか?」
「ん…、すま、だ、じょ…ぶか、?」
「良かったぁ…。大丈夫?はこっちのセリフだけど、今どう?」
「…ん、?はら、あつい、のと…かんかく、?が、やたら、びんかん、で」
「…っそ、っか、そう、だよね」
会話は通じるが口調は舌っ足らずのまま、頬に添えた手を掴まれ離す事は許されない。確かめるように手首にずらした鼻で数回匂いを嗅がれ、反対側の手でゆったりとお腹を摩るその仕草。出会った頃の一匹狼っぷりからは想像できないほどの甘え仕草。つい大きくなる愚息に息を詰めながらも整えると、つるりとした白くて綺麗な猫が目の前へ舞い降りる。
…にゃあ、
「…っわ、オトモちゃん、どしたの」
ご主人とそっくりなその瞳を星導に向けて2、3回瞬かせた後、棚上の薬のコルクの蓋を器用に口で開け、何らかの術でその液体を浮かせる。そのまま小柳の方へと身体の向きを変え、何やら星導には通じない意思疎通をし始める。
「…ん、お、とも…なに、?」
ぅにゃあ、ぅみゃ、…ぅグルルル
「んぁ、そ、うか。…っは、すまん、て…ん、んぁ、」
ぅむ、…みゃ
「んく、…っん、さんきゅ、」
フスッ…
その液体を小柳の口内へと移し、飲みきったことを確認して満足気に鼻を鳴らす。星導と小柳の間でその空を駆け回り、それぞにノーズキスを落として、これまたいつの間にか現れた星導のオトモと共にどこかへ飛んで行った。
「あいつまたいつの間に戻ってきて…ん、なに今の、可愛い」
「…んふ、おまえ、そうとう気に入られてんだな、?」
「っえ、ほんと、!?」
「だって、あいつ、普通なら…この状態の俺、に近付くやつ…全員に威嚇する、から…それもなしにコミュニケーション取ったってことは…そういうこと、だろ」
「…そっ、かぁ。んふふ、嬉しい」
「そ…っん、ね、なか、」
満足気嬉しそうに微笑む星導を見て、小柳も笑みを零す。そっとそのお腹を擦り星導の顔を伺うと、一瞬目がギラついたが、直ぐに正気に戻る。てかなんか正気に戻ったどころか一人で慌て始めた。
「…、あ”っ!そうだ、ごめん!中、出しちゃって…!!薬って今飲んでたけどそれで間に合うの、?何かどっか痛いとか…」
「…んっ、?何言って、?…ちょ、ちょっと落ち着け…っ!♡っあ♡…っ、あんま動、く、なぁ…っ♡」
「ん”、♡ごめ…!」
「…ん、なに、中って、んでそんな焦ってんの、?前だって…してたやん、」
「えっ、それはそう…いや、違くて、、だって、今日は、赤ちゃん…出来ちゃうんじゃ、ないの、?」
「…?赤ちゃん、?」
「…え、前のとき、言ってなかった?『満月じゃないから大丈夫』って。今日、満月だから…その、」
「…あぁ、そういうこと、?…別に、だいじょぶ、だぞ、?」
「えっ」
「まだ…その、身体…変わってない、から、…できない、けど」
「えっ、じゃあ、さっきの薬は…」
「あのまま、だと…っん、怪我、しかねない、から…よくせい、ざい…、?みたい、な、」
「抑制剤」
「…ん、ちょっと力、抜くやつ」
「…筋肉弛緩剤的なのも混ざってんのかな」
ぼんやりとした顔でパチクリと2、3回目を瞬かせる星導。まともな感じで小柳を看病している風に見えるが、その実、中の剛直はその硬さも熱さも健在のまま小柳の中に居座っている。
「そっか…良かった、まだ何も準備できてないのに、俺らの赤ちゃん、小柳くんに背負わすところだった」
「まだ…って、…んっ♡っは、きゅう、に、…んぅ♡」
「…っん、♡でも、て事はまだ発情期、収まってないんだよね?耳も尻尾も、出たまんただし…」
「…っ、♡…ん、そう。…なに、手伝ってくれんの?」
「逆に手伝わせて欲しい、です。…わかってると思うけど…中、あの、まだ元気、で」
「…ん。…も、お腹熱く、て…♡そろそろ、げんか、い、だから…っ♡」
「…んふふ、ありがと。たくさんしたげるね」
「ん、♡」
「ん♡…じゃあ…動く、ね」
ーーー
星導に気を許して数分後、小柳の意識はすぐに快楽の渦へ落とされる。最初の1回は良かった。甘々で、何回もキスをしてくれて、たまに耳を撫でられて心を溶かされて。ゆっくりとお腹が暖まる感覚に浸って。
…そこで終わると思いきや星導のソレが萎えることは無く。
後背位で力の入らない腰だけ持ち上げられて。
「…ん”ぅっ、♡ぁ”ッ、う”、も”ぉっ、や”、めっ…っお”、ぐ…ぅ♡ん”~~~~~♡っは、っは、むりっ…も”ぉっ、きもち、よすぎて…っむ”、りぃ…っ!!♡♡」
「っ、は、、♡ん”っ♡気持ちぃね?♡」
「しっぽ、、っお”♡や”、だぁっ…!♡こ”しも”…とんと、っ、しな、いで…!!♡♡♡」
「んー?♡かーわいぃ…っ♡ん”っ、はっ…♡ごめっ…い、くっ♡…中っ、出す、よっ…!っ~♡♡♡」
「ん”っ、♡ん”ぅっ…♡あ”っ、あ”ぁ~~~~~っ、♡♡♡♡♡…っあ”、っついの、でて、、るぅ…っ♡♡♡」
種付けプレスで両手も繋がれ逃げられない状態で。
「や”ぁッ…ながっ、♡だめっ……っ!も”ぉっ、む”りっ♡や”っ♡あ”ッ♡あ”ぁッ♡ほし、るべっ…や”めっ…!♡、きもちぃっ、の、も”ぉ、やぁ”♡」
「ん”っ、っは…♡も1回、出すよ♡…小柳くん、っは、っ~~~~~♡」
「ん”、っぐ…っは、あ”ぁっ、~~~っ♡♡♡♡♡♡」
「まだっ、出てる…っ♡ん”っ、…っ腰、逃がさないで、はぁ…っ♡」
とうとう寝バックで、全体重をかけて押し付けられて。
「っ、♡はぁ、これ…締まり良すぎ…♡♡♡」
「っ~~?♡♡あ”っ♡っう”♡…っほし、ぅべっ…!♡♡♡」
「…はぁい、っ、どうしたの、?♡」
「くびっ、かん、、でっ♡♡」
「首?っ、♡小柳くん、ここ、噛んでいいの、?♡」
「う”んっ♡…っ、かん、っで!♡♡あ”っ♡ぉれのこと…っ好き、って、ん”ぅっ♡いって…!!!♡」
「…っ~~~♡っん、好き、好きだよ、♡、小柳くん、大好き♡ぁむ、♡ん、♡」
ガリッ
「ん”っ♡あ”ぁ~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
「ん”ぅっ、っは♡で、るっ、~~~~~っ♡♡、っはぁ、♡っは、♡」
「…ほし、ぅべ、♡」
「…ん、♡俺が全部やるから、大丈夫だよ。お疲れ様、おやすみなさい小柳くん」
ーーー
拠点に戻って恐らく1時間だかその辺り経った頃。
「ん、いなみー、星導出てきたかも」
「んー?まじ?」
「…んや、こやなぎも、居るかも」
カゲツの見当も見事に大当たり。布団に巻かれた小柳を抱えて上裸のまま1階に降り立つ星導。お風呂場へ向かうためにここを通るのは仕方の無い事だが、あまりにも事後丸出しは気まずいったらありゃしない訳で。
「あ、お疲れ様です」
「…うわ、また好き勝手やった訳?」
「え、いや!今回は同意有り、ですからね、!」
「…終わったなら一言言えや、気まずいやろ」
「ごめんごめん、お風呂って入っても大丈夫?」
「準備してあるから早く行ってきなよ」
「ありがとうございます〜」
ーーー
リビングに会する4人。この光景、1か月前に見たものと全く同じ。強いて違うことを言うならば、小柳の姿が少し狼寄りで、星導は上機嫌。
星導が甲斐甲斐しく世話を焼き、上の寝床へと小柳を送り帰って来てから暫く経った後、気まずそうに扉を覗く姿を現した耳と尻尾付きの白狼の姿はまるで萎れた子犬だった。とは言っても気配も何もかもは一流で、音も何も無く現れたその子犬にカゲツが気が付かなければそのまま上へ戻ってしまっていたのかもしれない。今でさえ申し訳なさそうなその顔は健在で。
「お、こやなぎ、もう大丈夫なん?」
「…ぁ、はよ」
「え?ロウ起きた?おはよー」
「…ん、迷惑掛けた、すまん」
「良いよ、任務終わったあとだったし別に。もう大丈夫なの?その…耳と尻尾、出たまんまだけど」
「…あぁ、これはその内治る。…っおい、星導さわんな」
「あは、ばれた?小柳くんおはよ」
突然の刺激に振り返れば、そこには大きめのブラシを持った星導が佇んでいる。
「あ?何してんのお前」
「毛繕い、しようかと思って」
「え、小柳!僕にも触らせて」
「え?あぁ…別に良いけ、」
「駄目だよ、俺の特権なのに!」
「…いつからそうなったんだよ」
「ねぇこや、俺も触っていい?」
「…ん」
「あぁっ!?」
素直に頭を差し出す小柳に何やら星導が騒ぐが、伊波と叢雲がそれぞれ頭と尻尾を撫で、感嘆の声を漏らす。
「「わぁ」」
「ふさふさや、綺麗やな」
「すご、こんな感じなんだ」
「…んぅ、うん。」
「そういや小柳くん、髪色と毛色、同じなんだね?白狼だから白なのかと思ってた」
それぞれがリビングのソファやら椅子やらに座り、4つのコップを持った星導が机の上に並べる。ソファに身体を沈み込ませた小柳のその姿を見るに、また節々に痛みや重みは残っているのだろう。
「あぁー、大体白っぽくは、ある。…最近姿変えねぇから、確証はねぇけど」
「え、ねぇこや、今変身できたりしないの?」
「ん?今?…オトモが力足りんから無理やね、なぁ?」
んにゃ
「わっ、オトモちゃんだ!可愛い〜!うちのメカと遊んでたの?」
「お、わたくもくんも戻ってきた。よく寝れたみたいやなぁ」
小柳が名を出した途端に現れた白猫と、それぞれのオトモたち。伊波と叢雲にも礼をするように1度顎を引き、頷くような仕草をする。そのままプカプカと小柳の前に行き、何やら会話を始める。
「ん、はよ。もう起きて大丈夫なのか」
んみ、にゃ、
「…んぁ?良いよ、無理しなくて」
フシッ…みゃぁっ、にゃ
「…えぇ、そりゃ勿論用意するけど。それはまた今度、な」
にゃあ
「…分かった、その時は頼む。…ん」
どこか穏やかな会話の流れに3人が首を傾げて見守っていると、目を閉じ顔を近づけたオトモに合わせて小柳もそっと瞼を下ろし、鼻先を合わせる。何となくその周囲の空気が柔らかくぼやけ、暫くして2匹共々目を開ける。その猫はいつも通りの姿に戻った小柳を確認し、それに答えるようにくるりとその場で1周したオトモの顎下を小柳が撫で、それを満足気に受けた様子で、他のオトモも連れて寝床へと戻っていった。
「…なに今の」
「ん?普通に健康チェックみたいなやつ。今度協力してくれるってよ、白狼に戻るの」
「「「え」」」
「ま、その時は裏山の泉にでも行くか」
「あの小柳くん無しじゃ行っちゃダメって言ってたあそこ?」
「そう、よく覚えてんな」
「え、俺らが行っても大丈夫なの?」
「オトモが許せば大丈夫だから、あそこ」
「え、小柳のオトモってそんな力あるん?」
「…っはは、どうだろうな?」
ーーー
「てか、今回のは発情期でいいの?」
「ん?あぁ、そうやね…」
「この前言ってた戦闘後のやつとは違うんやろ?」
「まぁ、症状としては似てるけど、厳密には違う」
「ちなみに今回の俺らの対応で大丈夫だったの?」
「…あー、まぁ。ほっといてくれても良かったんだけど…いつもならもうちょい続くからこれで良かった、のかも」
「あ、星導、ちなみにだけどちゃんと薬…」
「あ”、え、…っあ、はい、勿論」
「「…?」」
黙って大人しく聞いていた星導に伊波が目線を向けると、明らかに動揺した姿。末っ子2人がそれに気づかない訳もなく、怪訝そうな表情で見つめる。最近よく見るな、この風景。
「違う、説明させて、!小柳くんの体質的に、結果的に大丈夫、だったんだけど。…違、ごめん、だって、小柳くんが乗っかるから!耐えきれなくてっ!!」
「はぁ?それ小柳のおかげで大丈夫だっただけじゃんか!」
「でも僕言うたよな、流されるなって、なぁたこ?」
「うん、だから…ごめんなさい!!」
「ん、どゆこと、?星導は何で怒られてんの、?」
「あの、小柳くんに説明して貰った、赤ちゃん、の話…。俺が今回は理性を保つべき案件ではあったから、その、事を始める前に2人から注意はされてたんだけど…前回の二の舞にならないようにって」
「…あぁ、ね?ライ、カゲツ。それなら別に、大丈夫だぞ。」
「…結果どう、ってのはまぁそうかもしれないけど!俺らとしてはその、星導の意識の持ち方の話、ね」
「狼が許すのも分かってるけど…僕らも前回の見てるから、一応、気を張ってるんよ」
「あー、ありがとな。それは確かにそう、か…じゃあ星導が悪い、謝っとけ」
「小柳くんがえろいのが…痛っ、ごめんて!…っえ、カゲツ今もしかしてそのクナイの刃先で刺した?」
「くない?なんの話や」
「…えぇ!?」
星導を小突いたカゲツの手にあるそのクナイ、確かちょっと痺れるやつだってことは残りは監修した小柳しか知らぬこと。可哀想なたこを他所目に、まだ気になることがありそうな伊波へと目を向ける。
「どした」
「…その、大丈夫、って言うのは、俺らも聞いてもいいの?」
「…あぁ」
「無理して言わんでええけど、言えることなら聞いときたいわ」
小柳を除いて確認が出来ていない『白狼』の存在、小柳自身が証明し続けたその実力も合わせたその希少価値。ドクターからは言わずとも禁句と口を固くしてきたその生態。と言っても正直ここまで見せてここまで心を許してきた彼らに隠す義理も逆に無い。
「それは、まぁお前らなら…」
「…その、俺ら白狼、って言う種族は、そもそも番は生涯一人。今俺しか居ないのもその原因が1つだけど、それに適応する為に男女共々子を成せるように変異する、っていうか…。実はそもそもの性別も怪しいとこなんだよな、俺らって。」
「…要するに、その生涯の番が出来るまでは、身体もそれ相応に変化しない、子を成せる状態に無い、って事。満月の時は、それに近しくなるから多分その時そう説明しただけで…実際はそう関係ない。だから、今回も前回も…今後番以外の誰にそうされようが、正直意味は無いって話。」
「へぇ…」
「なるほどな…」
「ん、簡潔に言えば、そういうこと」
「星導はそれ聞いてたの?」
「聞いてたって言うか、途中、1回小柳くんが落ち着いた段階で教えてもらった、ってだけ」
「じゃあ本当に大丈夫なんだ?」
「ま、そういうこと」
妙に重大事案のように納得する面々に少しだけ気恥しい雰囲気。自身の調子を確かめるように手をぐっぱ、させていると、その手に綺麗に手入れされた白い手が重なる。
「ほしるべ?」
「ちなみに小柳くん、その番の判定って言うのは?」
「それは、色々、あるけど」
「うん」
「…やっぱ分かりやすいのは首に、」
「あぁ首…え”!?」
「えっ?な、なに、」
「く、くび…?」
「そう、首。…、?」
「ち、ちなみに、首に、なにを」
「…噛んだり、首輪貰ったり、?」
「ヒュッ…」
途端に喉から細い音を鳴らして顔面蒼白。その上がった口角はピクつき、本日何度目かの確信犯の表情。
「…ぁ?星導?」
「…おい星導おまえ、もしかして、!…小柳!首見せて!」
「ぅわっ、!?…っん」
「「…」」
「え、待って、どうなって…」
「…おいたこお前っ、めっちゃ歯型残ってんやけど、!?これおまえっ、おまえっ、!」
「星導おまえまた、!」
「…っえ、え、待って、ほ、星導おまえ…」
「…はい、」
「俺の首、噛んだの?」
「…っ、はい!」
「「おまえぇっ!!!」」
「…ごめんなさぁい!!!でも!!だって!!!」
星導に伸し掛る2人を他所に、まだ触り心地で分かるその痕を手でなぞる。少し歪な円型、数個の凹凸、確認すればするほどずくりと重くなる、熱を持つ胎内。首元から顔まで迫り上がる熱。暴れ回る3人が気づくことは出来ない、見ればひと目でわかる程真っ赤に染まる表情。
…そんな、まさか、
「俺、星導と…?」
※※※まだ付き合ってない※※※
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