苦しむ子にハッピーエンドを

真っ先に思った。誰だ、と

「誰？」

そう言うと、知らない？と言って自己紹介をし始めた

「うちは重音テトっ早速だけど、現実逃避したくない？」

ﾅﾆｦｲｯﾃﾝﾀﾞｺﾉﾋﾄﾊ

「どうして…」

「だって病んでるでしょ？だからそんな初音ミクにおすすめの逃避行！やがて甘美な罠に釣られた人が救われるんだよ？」

ｶｶﾜｯﾁｬｲｹﾅｲﾋﾄﾄｶｶﾜｯﾃｼﾏｯﾀ…

「どういうこと？」

おかしい、聞きたくないのに、逃げたいのに…!

「この世界は正気の沙汰ではやっていけないよ？だったらあえて素知らぬ顔で身を任せるのが最適！…でしょ？」

この人…テトはこの世界のなんなんだ？

「じゃあ言葉で飾った花束も、心を奪えば本物になる？」テトは言った

「うん、全てが染まっていくような事象に招待するね目、つぶって…？」

「あ…えうん」

さらば！