涼ちゃん視点
r「ん、んぅ、…ぁ、朝かぁ」
すでに日が上り始め、カーテンの隙間から太陽の光が漏れ出る。
横ですやすやと眠っている若井の頭をさらりと撫でる。
ふふ、かわいい。
ねぇ、ぜんぶ。ぜんぶ知ってるよ。
酔ったふり、していたこと。
それに乗じて抱きついてきたこと。
ずいぶん積極的なものだから、少し驚いたけど。
あとね、飲み直そうっていいながら、自分はちょっとしか飲まなかったこと。
弱いもんね、お酒。
いいよ、”酔ったふりってやつ”僕もしてあげる。
好きにして、ぜんぶ。
べたべたになった身体を洗い流そうと、身体を起こす。
棚の上に置かれた昨日のローションが、ふと視界の端に入る。
あ、そうだ。
ローションに仕込んだの、気付いてないとでも思った?
あれ、1人でする時いいんだよね。
まさか若井も持ってるなんて
ほんと相性いいよね。
若井に触れられたところ全部が気持ちよくて、隙を見せた甲斐があったなぁ、と思う。
もう一度寝顔を見届けると、僕はお風呂に向かった。
コメント
1件
( ⑉´ᯅ`⑉ ) 涼ちゃん…策士だこと…₍₍ ◝( °ཀ゜)◟ ⁾⁾