戦いは終わった
俺はまた大切なモノを失ってしまった
なんとなく、
ずっとこのまま競い合って、
出久を追っかけていくって、
なんか勝手に思ってた
ずっとこのまま俺の隣を走り続けるって
それが叶わないって分かった時
さらに余計な事実まで気付いてしまった…
本来なら男女に起こるような感情を抱いている
いや…
そんな可愛いモンじゃねぇ!!
もっとアイツから必要とされて、俺をみて欲しい
もっと俺を、俺だけの事を…クソがッ!
・・・
「かっちゃん、もうヒーロー活動できるようになったの!?」
「ったりめーだっ!いつまでも、ナメた動きしてッとオールマイトを追い越せねぇからなッ!」
「かっちゃんは凄いな…やっぱりカッコいいよ!」
「フッ、あぁ…じゃ、ちょっといってくるわ」
「ぁ…うん!いってらっしゃい!」
あの日から、
僕とかっちゃんの距離が遠くなってしまった
仲が悪くなった訳じゃない
ただ話しかけても、すぐに離れていってしまう
やっぱり先の戦いから、
負い目を感じているんじゃないだろうか
かっちゃんはあぁ見えて、心が繊細な人だ
かっちゃんが気にする事はないって、
この選択は僕が選んだ最高の道のりだって
ちゃんと伝えなきゃ
…でも何か引っかかる、
かっちゃんの優しくなった笑顔の中には
切なさと言うか、やるせなさを感じた
一体どうしたの、かっちゃん…






