テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
金欠チャン
690
#イケメン
蒼乃 月
637
【放課後・旧校舎】
美桜
「……本当にここに来るの?」
蒼空
「うん。3年前のことを知るために」
誰も使っていない旧校舎。
古い時計の音だけが響いている。
美桜
「なんか……怖いね」
蒼空
「大丈夫。俺がいるから」
そう言って蒼空は美桜の前を歩く。
すると――
ガタン。
美桜
「今、音した……?」
蒼空
「……誰かいる」
2人が音のした教室を開けると――
そこには古いノートが置いてあった。
美桜
「これ……何?」
蒼空がノートを開く。
そこには、3年前の日付と名前が書かれていた。
『白石 凛』
美桜
「この名前……」
蒼空
「消えたって言われてる生徒……」
ページをめくると、最後のページに文字があった。
『私は、本当の犯人を知っている』
美桜
「犯人……?」
その時。
???
「それ以上見ない方がいいよ」
美桜
「え!?」
振り向くと、昨日の転校生が立っていた。
蒼空
「どうしてここにいるんだよ」
???
「私は凛さんのことを知ってるから」
美桜
「知ってるって……誰なの?」
少女は少し黙ったあと答えた。
???
「私は……凛さんの妹」
蒼空
「……妹?」
少女
「姉は、この学校で誰かに嘘をつかれて、消えた」
美桜
「そんな……」
少女
「そして、その事件に関わっている人が今もこの学校にいる」
蒼空
「誰なんだよ」
少女はゆっくり指をさした。
――蒼空の持っているノートへ。
少女
「そのノートの最後のページに、名前が書いてある」
蒼空が震える手でページを開く。
そこに書かれていた名前は――
『桐谷 蒼空』
美桜
「……蒼空くん?」
蒼空
「違う……俺は知らない」
少女
「でも、この名前が証拠」
蒼空は黙り込む。
美桜
「私は……蒼空くんを信じる」
蒼空
「美桜……」
美桜
「だって、蒼空くんがそんなことする人じゃないって分かるから」
その瞬間、旧校舎の電気が突然消えた。
???
「信じるなんて簡単だよ」
暗闇の中から声が聞こえる。
???
「でも、本当の裏切り者は――」
「すぐ近くにいる」
【第6話 終】
コメント
1件
うわ、急転直下ですね……! ノートに「桐谷 蒼空」って名前が書いてあった瞬間、ぞっとしました。でも美桜ちゃんが「蒼空くんを信じる」って言ったのがすごく良かった。暗闇の声も「近くにいる」って……続きが気になりすぎます!