テラーノベル
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「……!」
目を覚ました。 辺りを見渡すと家具があり、誰かの家のようだった。
オレはここにくる前の記憶を思い出してみる。
確か、ソ連に襲われ気絶させられたっけ……
ということはここはソ連の家だろうか。
もしそうだとしたら嫌な予感がする。
「起きたか?」
いつかまにか目の前にソ連がいた。
「ここは……お前の家か……?」
「そうだけど」
どうやらオレの予想はあたっていたらしい。
ここから逃げたいがソ連がきっと許してくれないだろう。
「…………」
「そんな顔しないでくれよ 」
オレはソ連を睨みつける。
嫌いな奴の家に無理矢理いれられたらそんな顔になるだろう。
そういえば日帝はあの後どうなったんだろう。
浮気されたのにまだ日帝のことが好きな自分がいる。
なんであの時ソ連はあんなことをしたのだろうか
そもそも、この間の言動からみてソ連とイタ王はグルではないのか。
気になったので質問してみた。
「……なぁ……おまえとイタ王ってグルなのか?」
「その通り。イタ王と俺は協力した 」
「なんで……?」
「俺はお前の事が好きだ……。だけれどお前は日帝のことが好き」
「……は?」
ソ連がオレの事を好き……?意味が分からない。
オレはソ連に嫌われるような言動しかしてないのに……なぜ。
「イタ王は日帝のことが好き
だから互いに協力しようってことになったんだ」
「……いつから協力したんだ……」
「最初からだよ
日帝が監禁される前から 」
「…なら…なんで1回目の監禁の時は味方のような素振りをしたんだ……?」
「お前を油断させて信用させるためだ 」
「そのあとオレと日帝が付き合ったのは良かったのか……? 」
「お前を監禁できるのなら少しの間付き合うぐらい許せた」
「じゃあ……イタ王が死んでるように見せかけたのも全部お前が……やったのか?」
「その通り」
ショックだ。
日帝のことに関しては味方だと思っていたソ連の裏切りと、この状況に対して何も出来ないオレに。
いきなり、ソ連はオレにとある映像を見せてきた。 それは、日帝とイタ王がエッチしているところだった。
「これはイタ王と日帝の今の様子だ」
「あ”……ぁ…………」
ソ連の今の言葉でトドメを刺された。
完全にオレの心は折れた。
もう何も考えたくない。
そんな様子のオレにソ連はこんなことをいう。
「これを飲めば辛い記憶も全部無くなる
さぁ……どうする?」
ソ連の手には薬があった。
「オレは………………」
数ヶ月後…
オレはずっとこの部屋にいる。
外に出たことは1度もない。
なぜかというと外はとても危険な場所だからだ。
ソ連がそう言っていた。
オレはソ連の事が好きなのでそれをずっと信じている。
ソ連は記憶喪失になったオレを支えてくれた。
そんなソ連が好きだ。
これで「日帝はioのもの」は完結です。
10話しで終わるつもりが長くなってしまいました。 書いてて楽しかったです。
ここまで付き合ってくれた読書の皆様ありがとうございました!
コメント
7件
ごち、、そうさま…でしたッッ…!まさか~のナチ、そっちいくか~!!!ストーリー性が神すぎて見ててすごく鼻血が出てきました!!!日帝もクスリ飲んだのかしら…それとも飲んでいないのか…ナチ、よく精神崩壊しないでいれたね…偉い偉い(?)
ぴえん🥺もうメロンさんの作品が見れなくなるのか🥺
予想外の展開で面白かった!