『実は今度、連休になりまして、もし良かったら、私の家に泊まりに来て、2人きりで、ゆっくり過ごしませんか?』
狐からの初めてのお泊まりのお誘い。
『折角の連休なのに……お邪魔してしまって、良いんですか?』
◯◯が、そう言うと、狐はクスクスと笑いながら言った。
『良いに決まってるじゃないですか……それに……私が、◯◯さんと一緒に居たいんです……』
『……狐さん……私も一緒に居たいです……』
『……良かった……じゃあ、お泊まり決定ですね!』
こうして、狐の家での初めてのお泊まりが決定した。
お泊まりの前日……。
『……ど、どうしよう……ドキドキし過ぎて、寝れない……』
◯◯は、なかなか寝れずにいた……。
そのまま、お泊まり当日になった。
2人は、いつも通りデートをして、狐の家へと帰る。
家に着くと、狐が玄関のドアを開けて、招き入れてくれた。
『……お邪魔します!』
『いらっしゃいませ……』
何度か来た事がある狐の部屋だったが、今日はまた違って見える……。
『良ければ、先にお風呂入ってください、私は後で大丈夫なので……』
狐に、そう言われた◯◯は言葉に甘える事にした。
『……ふわぁぁ……どうしよう……折角のお泊まりなのに、昨日寝れなかったせいで、眠い……』
眠気を覚そうと、頬をペチペチと叩く。
『狐さん、お風呂ありがとうございました!』
『ゆっくり出来ましたか?……では、私も入って来ますね。』
狐は、そう言って、お風呂へと向かった。
狐を見送り、ソファーに座る◯◯。
必死に眠気と戦う。
『……うぅ……頑張って起きてないと……』
しばらくして、お風呂から出た狐がリビングへと、やって来た。
必死に眠気と戦う◯◯を見つける。
『……◯◯さん、今日はもう、寝ましょうか?』
『!!狐さん……で、でも……折角のお泊まりなのに……』
落ち込んだ様に、そう言う◯◯。
狐は、隣に座ると、優しく言った。
『……まだ、明日も一緒に居れますから……』
だが、そう言う狐の部屋着の袖を掴む◯◯。
『……まだ……寝たくないです……狐さんと……過ごしたいです……』
上目遣いで、狐にそう言う◯◯。
狐の心がドクンと音を立てる。
『……何で、そんな可愛い事を言うんですか……我慢出来なくなるじゃないですか……』
◯◯の頬に手を添える狐。
すると、◯◯が手を重ねる。
『……我慢……しなくても、大丈夫です……』
『!?……でも……◯◯さんの心の準備は……』
まだ、した事のない2人。
狐は、◯◯の気持ちが決まるまで、ずっと待っていた。
『……大丈夫です……ですから……私の初めてを貰ってくれますか?』
『……◯◯さん……はい……もちろんです……』
寝室……。
『……身体、大丈夫ですか?……痛かったり、怖かったり……しませんか?』
◯◯に優しく話しかける狐。
『んん……大丈夫……です……』
『……大丈夫……俺を見ていて下さい……◯◯さんを傷付ける事だけは……しませんから……俺に貴女を愛させて下さい……愛しています……』
そう言って、狐は◯◯に何度もキスをした。
『……狐さん……私……幸せです……』
『……俺もです……』
全て終わり、狐の腕の中で幸せそうに眠る◯◯を見つめる狐。
愛おしそうに髪を撫でる。
『……何度、言っても言い足りない……◯◯さん……愛してるよ……』
そう言って、◯◯の髪にそっと、キスをした……。
コメント
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最高です!あヤバい誰かー墓用意してー!
もう最高でした😭👏✨なぜこんなにも天才な文がかけるのでしょうか?もう神として崇めたいですm(_ _)m