少女レイ (二次創作)
注意書き
タイトルに書いてあるように、この作品は二次創作です。
二次創作が苦手な方は、ブラウザバックを推奨します。
また、キャラクターが死にます(無慈悲)。
ご了承ください。
プロローグ
夏になると思い出す。
楽しかったあの日々を。
苦しかったあの日々を。
あの頃は幸せだった気がする。
君への想いを心に抱えたまま生きていた。
故に、失ったときの苦しみが消えない。
もう君が死んだのは1年前だというのに、ずっと頭から離れない。
何度も、何度も繰り返される。
フラッシュバックする記憶の中で、何度も君の最期を思い出す。
君との繋がりは絶たれたというのに、記憶の中では繋がっている。
これ程幸せで、苦しいことはない。
1年前のあの日の空は綺麗だったなぁ。
僕はそう思いながら踏切の方へと近づく。
踏切の近くには、3,4人の人がいるが、僕のことを止める人間なんていない。
僕が今から死ぬことすら分からないだろう。
ああ。本能が狂い始める。
あいつらが彼女のことを「ハツカネズミ」なんて言っていたが、その通りだと思う。
この状態はまさしく、「追い詰められたハツカネズミ」だ。
自分の状況を自嘲しながら、少しずつ前へと進む。
ポケットの中に手を突っ込むと、2つのキーホルダーを取り出す。
遠い昔、といっても1年前くらいに君と旅行した時に買ったものだ。
可愛らしいサカバンバスピスが描かれたキーホルダーを、お揃いで買ったのだ。
懐かしい。
片方のキーホルダーは、綺麗な状態で保存されていて、もう片方のキーホルダーは、チェーンの部分が千切れてしまっている。
まるで、僕と君の関係のように。
2つのキーホルダーを強く握りしめると、またもう一歩前進する。
時計を見ると、電車が来るまであと少しだった。
もう近くに人は居なくなっていて、踏切の前には僕しかいない。
そして、その時は訪れる。
無慈悲で残虐な警告音が辺り一帯に鳴り響いたとき、
僕は力任せにバーを上げて踏切内に侵入した。
ねぇ。玲奈。僕のこと見てるかな?
君は友達。
なんで、なんで僕の手を掴んでくれなかったの?
分からない。分かりたくない。
でもごめんね。
僕の所為で、僕が醜い心を持った所為で、君は死んでしまったんだね。
君を救う。なんて思っていたけど、本当のところは、僕が救われたかったんだね。
ごめん。ごめんね。
赦して。でもやっぱり赦さないで。
いっそのこと、哀しいほど僕に取り憑いて。
電車の走行音が至近距離で聞こえた瞬間、身体に激痛が走った。
まるで電流が流されたかのような感覚だ。
吹き飛ばされた身体は、力なく地面に撃墜した。
即死するかと思っていたが、どうやらできなかったらしい。
それでも、僕の死は確実に近づいてきているようで、もう痛みも感じない。
悲劇のヒロインにすらなれなかった人間の、惨めでみっともない結末。
この結末を見て君は、笑っているだろうか。
それとも、怒っているだろうか。
どっちでもいい。
あちら側で沢山嗤ってくれ。
沢山叱ってくれ。
透明な君と、透き通った世界で愛し合えたら…。
続く。
あとがき
こんばんは~!
かど。と申します!
まず最初に、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
拙い文章で、たいして面白くなかったかもしれませんが、楽しんで頂けたのなら、嬉しい限りです。
さて、この小説では、僕が大好きな少女レイの二次創作を書かせていただきます!
少女レイの雰囲気を大切にできたらな。なんて思っています。
投稿ペースは非常に遅いですが、楽しんで頂けたら嬉しいです!
最後に、ここまで読んでくれた皆様と、この曲を作ったみきとP様に、最大限の感謝を。
かど。でした~。
コメント
8件
やべ、本名書いてた。 一人称が本名だから……( `ᾥ´ )
(*´ω`*)