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うわあ、第175話、めっちゃ熱かったです…!🔥 六駆くんと芽衣ちゃんの連携、特に芽衣ちゃんが2000人に増えるシーンは笑っちゃいました(笑)「バーカ!バーカ!」って、師匠譲りの煽り術が炸裂してて最高でした。幻竜ジェロードの黒炎をまさか六駆くんがコピーするとは思わなくて、そこからの雷鳥の同時使用で畳みかける流れ、鳥肌立ちました。莉子さんとクララ先輩の追撃も息ぴったりで、チーム戦の魅力が詰まってた回でした!次が気になりすぎます…!
時は再び現在へ。
「じゃあ、予定通りに。まずは僕と芽衣が先陣を。莉子とクララ先輩は山根さんのサーベイランスに合図するから、その後でスカレグラーナに入ってね」
戦闘の前と言うものはどうしても血が騒ぐ。
だが六駆の場合、少し真剣な戦いを控えると血が冷えていくらしい。
長年の戦いの記憶がそうさせるのか、彼の中の熱を持った血脈は急速に温度を下げていく。
「みみみみみっ! 莉子さん、クララ先輩。万が一の時は芽衣は立派に戦ったとおじ様に伝えて下さいです。あと、家に遊びに来る度にタンクトップになるの、すごく不快でしたと。それから、手に唾つけて髪型整えるのも最悪でしたと。あと、生まれ変わるなら2度とおじ様の姪には生まれたくないと。あと、それからです」
芽衣も覚悟が決まったようである。
木原監察官への言い遺す事は、原稿用紙にして15枚程度の文量になり、全てを諸君に伝えていたらせっかく冷えて来た六駆の血が元に戻ってしまう。
「大丈夫だよぉ、芽衣ちゃん! 六駆くんと一緒って事は、この世で一番安全な場所をゲットしたって事だもん! 安心して!!」
「そうだにゃー。六駆くん、なんだかんだで周りのケアしてくれるからねー。落ち着いて、ピンチの時は六駆くんの足にでもくっ付くといいぞなー」
パーティーの先輩女子たちが、「いざと言う時の六駆は頼りになる」とエールを送る。
確かに、彼女たちは幾度となく「いざと言う時」を六駆に救われていた。
『木原くん。最悪の場合、このサーベイランスでシールドを張るから。安心しなさい。それから、逆神くん。この先に巨大な煌気反応がある。煌気検知器で数値化できないレベルだが、問題はないか?』
すると六駆はニッコリと笑う。
「南雲さん。その機械で僕の煌気を数値化できますか?」
『すごい説得力! 本当に君が味方で良かった!! 今に限り君の事が大好きだ!!』
そろそろ刻限である。
異界の門の前でグズグズしていて敵に気取られるのが最悪のパターン。
奇襲を済ませた後の敵ほど攻めやすいタイミングもない。
六駆と芽衣がスカレグラーナへと一歩踏み出した。
◆◇◆◇◆◇◆◇
幻竜ジェロードは油断していた。
先ほどの黒炎で複数いた煌気の反応がなくなったためである。
彼はいささか自己評価が高かった。
自分よりも優れた生物はドラゴン以外にいないと思っていたし、そのドラゴンの中でも自分はピラミッドの頂点に君臨していると考えていた。
そんな思考の者は、最強の人間に足元をすくわれる。
「よっし! いこうか、芽衣! 『貸付煌気・二重』!!」
「みみみっ! こうなったらやってやるです!! 『幻想身・三重』!!!」
芽衣が2000人に増えた。
六駆の作戦はシンプルだった。
五木友人
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#現代ダンジョン
夜鐘
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#学園
大正
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#コメディ
ウサギ様
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まず、芽衣を陽動役にして敵の注意を引かせる。
そこに、重い一撃を喰らわせてのノックアウト狙い。
六駆の煌気は逆神流のスキルと相性が良い。
当然と言えば当然であり、逆神家の煌気が逆神流を扱うのに最も優れているのは道理であった。
つまり、六駆から煌気の過剰な貸し付けを受けている今の芽衣は、どこまでも無尽蔵に幻身体を増やせる。
分体ではないので攻撃は出来ないが、幻竜ジェロードからすればそんな事情を察する事ができようはずもない。
「グルゥアァ!? なんだこの小さいのは!? どこから出て来た!? うぬぅ、鬱陶しい!!」
「みみみみみみみみぃっ!! みみみみみみみみみっ!! バーカ! バーカ!!」
人をおちょくる術なら芽衣も心得ている。
お忘れだろうか、彼女の師匠を。
人をおちょくらせたら右に出る者なし。その名は逆神六駆。
ちなみに次点は山根健斗Aランク探索員。
「ナイス、芽衣! ふぅぅぅぅぅん! 吹き飛べぇ! 『滅・大竜砲』!!」
スカレグラーナ側に出てきて初めて敵と対面する六駆。
ドラゴンだと聞いていたが、まさかこれほどの巨大な古龍だったとは思わず、「しまったな。スキルのチョイスをミスったぞ」と彼は直感的に察していた。
「これは、ドラゴンのブレス!? 人がいかようにして我らドラゴンの真似事ができるのかは知らぬが、驕るでないわ!! カァァァァァッ!!」
ジェロードは黒炎を吐いた。
そのブレス攻撃は広範囲におよび、芽衣の幻身体が次々に霧散していく。
「みみみみみっ! 六駆師匠! 危険です! 一旦退くです!!」
「はははっ! 大丈夫、安心して! まさか古龍のブレスの撃ち合いができるなんて!! 僕にも無属性のスキルはあるんだよ! ふぅぅぅんっ!!」
六駆は気合を入れて、竜の口の構えを一層固くする。
今は『滅・大竜砲』を撃っているが、どうしてそのままの姿勢なのかが芽衣には分からない。
「うぬのブレス、真似事にしては見事! だが、所詮は火炎! 全てを無に帰す黒炎の前には意味などない! ぐははっ! カァァァァァッ!!!」
さらに勢いを増す黒炎。
六駆の煌気集中もようやく整う。
「自分の攻撃を専売特許みたいに言うから、年寄りってのは嫌われるんだよ! あなたに出来て、僕に出来ない訳がないでしょう? 『無・大竜砲』!!!」
六駆の放つ黒い『大竜砲』は、ジェロードの黒炎と押し合いを始める。
スキルはメンタル勝負が六駆の口癖。
後出しで同じ手を出されたジェロードの心中が穏やかなはずはなかった。
「ばっ!? バカなぁ!? こやつ、黒炎を!? あ、あり得ぬ! 人の身ごときが、我の黒炎の猿真似をするなどぉぉ! 身の程を弁えよ、小僧ぉぉぉ!!」
「あーあー。嫌だなぁ。そうやって自分が最強で他は雑魚とか思い上がってるタイプ。もう、噛ませ犬の典型だもん。見たところ、黒い炎吐くので精一杯みたいですね?」
六駆は竜の口を半分解除して、素早く左手をジェロードに向ける。
「悪いけど、炎の撃ち合いで怪獣戦争しに来たわけじゃないんだ! 一気に決めさせてもらう! 『三羽の紫電の雷鳥』!!」
猛る雷の鳥が三羽、幻竜の右半身を貫いた。
「グウゥウウゥゥウゥゥゥッ!? スキルの同時使用だとぉ!? これではまるで、帝竜や冥竜の言っておった、逆神のようではないかぁ!?」
驚き戸惑う幻竜ジェロ―ド。
だが、急に名前を呼ばれて六駆も驚いた。
「あれ? 僕、あなたと会ったことありますっけ? おかしいな。竜退治も何度かやったんだけど。あれー? 忘れてるだけかなぁ?」
「や、やはり、うぬの名は逆神かぁ!? グッ、グオォォォォッ!! ならば、なおのこと負けられぬ!! クァァァァァッ!!!」
さらに黒炎を吐き出す幻竜。
だが、六駆は慌てない。
「右腕が痛いでしょうに、そのガッツは認めましょう! ただね、僕は独りで来てる訳じゃないので! 莉子! クララ先輩!!」
六駆の合図で異界の門からやって来るのは、頼もしいパーティメンバー。
「クララ先輩! 右腕を切断系で集中攻撃です! やぁぁぁっ! 『大太刀風』!!」
「あいあいにゃー!! 『太陽の雉狩り』!! 連射だぁー!!」
相変わらず息ピッタリの莉子とクララ。
六駆の攻撃で既にボロボロだったジェロードの右腕に追撃を加える。
「グルァアァァァァッ!! ぐぅぅ、この腕はもう使えぬ!! グァアァァァッ!!」
自分で自分の右腕を斬り落とす幻竜。
六駆はその様子を見て思った。
「この思い切りの良さ。割と強敵だなぁ」と。
チーム莉子、スカレグラーナでの初陣は激戦の様相を見せ始めていた。