にょた百合(SCREAM)mnru
リクエストのにょた百合書かせて頂きました。
「マナ〜、助けて」
普段の低音な声を少し震わせ、マナに縋る。そうすれば、マナはどうしたん?とあたしの頭を撫でる。ほんと、マナの手気持ちい。
「さっきの、客に触られた」
これは事実。さっき、店を出てったおじさんに触られたのだ。体を。元々、あのおじさんは貢いでくれるので、良い客であった。だが、数週間前急に差し入れなどと言って、食べ物を貰ったことがある。今まで、接待した客でと貰ったことないのにと、怪しく思いマナに相談。相談した結果、黒服の人に渡しなと言われ、素直に渡せばそこには薬が入ってたと言う。詳しく言えば、媚薬である。それを知ったマナは、激怒し出禁にさせようとしたが、あたしがそれを止めた。あたしの売上は、あのおじさんが半分であり、出禁にされたら最下位になってしまうため。それをマナに話せば、次やられたら出禁という約束をした。それが今日だった。
「あいつ、出禁やな。もう。
大丈夫?ロウ、どこ触られたん?」
「太ももとか…首とか」
あたしがそう言えば、マナは大きな舌打ちをし黒服に何かを伝えに行った。別に、そこまで怒らなくてもと思いつつも、マナがあたしのためにと思う気持ちが反面ある。
「ロウ、もうあいつ来ないからなぁ!」
マナは笑顔であたしに言う。売上やばいと若干焦るが、それは胸の内に閉まっておこう。
「マナぁ」
「どうしたん?ロウ♡」
「上書きして?」
今は何だか、マナに触れたい。綺麗にされたい。そんな甘く濁った気持ちを吐き出す。
「ええよ、ただ家帰ってからな?
ここでもいいけど、うち怒られちゃうから」
とあたしの頭をわしゃわしゃと撫でる。まるで、大好きな愛犬に愛情表現するかのように。
「はーい♡ 」
家に帰る楽しみが今1つ増えた。
コメント
1件
あっ!好きっす、先輩っ!!