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どれくらいの時間が立っただろう。
お母さんも清霞もお父さんも一向に来てくれない。
足音?
4人くらいかな…
こっちに来てる…。
僕には息を潜めることしかできなかった。
かちゃり。
「坊や、生きていたんだねッ…こちら田村。生存者発見」
「ぇ…?お、おじさん…お巡りさん…」
「どうしたんだい?」
「待って…」
ふらふらとした足取りで立ち上がり、ぬいぐるみを抱えたまま歩く。
「坊や、そっちじゃないよ、こっちだ。」
ひたむきに隠される。何故?
其れを無視して玄関へと歩く。
大人がたくさん。
ぱちぱち、かしゃかしゃ
音と光が沢山
外にはたくさんの知らない人
赤、赤…血…
「おかあ…さん?…おとうさん…?清霞…?…こんなの、嘘だッッッ」
違う、違うッ…こんなの、違う。
なんて言ってるの?
警察の声も、周囲の声も、何も聞こえない。
なんで、僕のことを指さして話すの。
なんで笑って、写真を取ってくるの
おかしい。
ちがう。
やだ。
【ならば、邪神になれば良い】
邪神…?
いいよ、なってやる。
お母さんたちを殺したやつを、僕が殺す。
「邪神力__朽ち果ての大地へ」
ここからは覚えてない。
気がついたときに視界に広がっていたのは
赤、赤、赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血
警察も、周囲にいた人も、みんな赤いぬいぐるみになっている。
「ヒッッ…ぅ、うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
あの頃の僕には刺激が強かった。
其れからはまた記憶がなくなっている
「新しい家族ができたわ。自己紹介できる?」
「……甫裡裕翔」
周囲からの声は変なの。気味が悪いばかり。
やめて、僕を見ないで。
もう、独りで居させて。
お母さん、清霞…お父さん…。
会いたい。
なんで、一緒に居れないの。
そんなのは幼いながらにわかってた。
此処に馴染むことができず、施設の中で独り、部屋の隅で丸まってることが多かった。
「私はエア!よろしくね裕翔くん!」
「…うん」
「変なの〜!暗い!おばけみたいだね!」
「……そっか」
なんで、そう言われるのかな。
「そっけない態度とかやばくね〜?せっかくエアが話しかけたのにさぁ」
「そうだよな!あいつ、ほんとに気に食わねぇ!」
「出てけ〜!」
「化物!」
「おばけ!」
毎日こんなことを言われ、仲間はずれ。
なんで、だろうなぁ。
「裕翔くん、先生と一緒に御飯食べよう!」
一人だけ一緒に居た先生が居た。
「…うん」
その人だけは、怖くなかった。
「ほら、あっちで一緒にお絵かきしよう!」
「…そっちじゃなくてあっち」
「へ?…あっ…(*ノω・*)テヘ」
一緒によく居てくれたから僕のお友達はぬいぐるみと先生だけだった。
でも、あるひ、こんなことを聞いてしまった。
「裕翔くん…誰とも馴染めないようだし…大量殺人でしょ…?…うちじゃ、無理ですよ…そろそろ他の施設に移行させません…?」
「あんな化物を引き取ってくれる施設なんていると思うか?」
「ですが…!他の子達の迷惑ですよ!」
「ぇ…?」
なんで、僕のことをみんな化物って言うの。
僕も子供なのにね。
先生は仲良くしてくれてるからいい人だと思ったのに他の施設に移行させようとするんだ…
「…ぁーぁ…希望を求めるだけ無駄だぁ」
僕にわかったのはこれだけ。
悔しい。
人を信じちゃだめなのにさ…ッ…
呼吸ってどうやるんだっけ。
ヒュッっと音がする。
でも、その状態のまま僕は歩いていった。
その後、僕は齢15で5年間過ごした施設を脱走し、1年路頭に迷っていた。
もう二度と誰も信じないと、もう誰にも心は許さないと思っていた。
「ねぇ、よかったら仲間にならない?」
あの日までは。
次回
桜の花弁が舞い散る頃に 参