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あれから、数ヶ月。
リオンの様子がおかしくなった。
ドット以外の男子と話すようになったり、女子と恋バナをする様子が多く見られた。
そんなある日、人目につかない場所でリオンとルンがいた。
二人で何を話しているのだろう。とドットは思った。
また、ほんの一瞬こんなことを思った。
「リオンはオレのことが好きなんだろうか。」
ほんの少し、一秒もないくらいの瞬間だけ思っていた。
バタッ
誰かが倒れるような音がした。
びっくりしてドットはその場から立ち去り、家へ帰った。
次の日
「ドットくん。」
小さな声で手招きをしながら、ドットを呼んだ。
もちろん、呼んだのはリオンだった。
人の少ない場所に来て、耳元でリオンは言った。
「もう、私に近づかないで」
そう言うとルンが姿を現した。
そして、気づいてしまった。
リオンがオレのことを好きなんじゃなく、オレがリオンのことが好きなんだ。
また、リオンはすごく可愛くて、ルンはものすごくイケメンだった。
今までは気づかなかった。
今までは人に好意を持つことがなかった。
今までは人の顔とか気にしなかった。
けど、今気づいてしまった。
今好意を持ってしまった。
今人の顔を気にしてしまった。
そう思っていると、リオンとルンはざまあみろといっているような顔でこちらを見て、キスをしていた。
胸がものすごく痛かった。苦しかった。
そして、
すごく言葉に表せないくらいの怒りと悲しみを覚えた。
【※言うの遅れましたがドット視点のお話です】