テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
若井 side
俺はあのまま自宅に帰って晩御飯やお風呂を済ませた
『 元貴 … 大丈夫かな 。 』
俺は自分から元貴と離れたのに結局俺の脳内を埋めるのは元貴の最後のあの悲しい顔だ 。
元貴の悲しい顔が俺にはどうしても気になって仕方がなかった。
でも、どうしても、。どうしても元貴の内側に入るのが怖くて身動きが取れなくなる。
元貴の今の現状を知ってしまったら俺は受け入れられるだろうか 。
いや 、、 高確率で受け入れられない 。 受け入れられるわけが無い 。
俺が独り黙々と元貴のことを考えていると携帯が振動した 。
『 ぅわ … !! びっ 、、 くりした 。 』
あまりにも集中してしまっていたから突然静かな部屋になった音に過剰反応してしまった 。
そんな自分に少し恥ずかしさを覚えながらも携帯を手に取った
『 … 誰だろ 。 』
見るとそれは知らない番号からの電話だったため少し怪しみながらも電話に出ることにした 。
『 … もしも ⎯⎯ 』
言い終わる前に電話の主に遮られた
〈 あ っ !! 若井君 ?? 〉
出てみるとそれは誰よりも元貴を近くで見てきた看護師さんからの電話だった
あまりにも看護師さんが焦っていたから少し不安になった俺は看護師さんに「 どうしました ?? 」と聞いた 。
〈 今からこっちに来てくれるかしら … 元貴君が ⎯⎯ 、、 〉
そこからはあまり覚えていない無我夢中に元貴のいる病院まで走った 。
看護師さんの話によると元貴の容態が急変したそうで … 元貴が集中治療室に移動したと聞かされた 。
俺は走っている中でも元貴の事をたくさん考えた
元貴との今までの思い出。
元貴の笑顔 、 悲しい顔 、 寂しそうな顔 、 照れてる顔 … 元貴の仕草 。
元貴の変化 … 気づいてた 。 でも 、見ないふりをしてた 。 認めたくなかった 。
認めなくても時間は進んでいくのにね … 本当バカだな俺 。
ああ 。 元貴が死んじゃったらどうしよう … 、、