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その前に助けに来てね

2 - ロミオとシンデレラ(歌詞付き)

♥

201

2024年04月10日

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はじめに

・この作品はcishpです

・実在する方のお名前をお借りした作品になります。ご本人様とは一切関係ございません。

・腐向け作品、nmmnとなっております。こちらが苦手な方、理解のない方は閲覧をご遠慮くださいますようお願い致します。

・素人の書くものですので口調等おかしなところがあるかと思いますが、目をつぶって頂けますと幸いです。

・思いつきで書いたものなので話のまとまりがありません。暖かい目で見ていただけると嬉しいです

・こちら曲パロです。(初)

・歌詞付きverなので聴きながら読むと意味がよくわかります


原曲

ロミオとシンデレラ/doriko様


sm6666016(ニコニコ)


https://youtu.be/9HrOqmiEsN8?si=aLbu-utzfwOAo6xo (YouTube)














・微学パロ



















周りの環境のせいで上手くいかない恋を悲劇だなんて言わないで。

(私の恋を悲劇のジュリエットにしないで)


いっその事俺を連れ出して。

(ここから連れ出して…)

(そんな気分よ)
















俺の両親は厳しかった。

時間があれば勉強を進められ休日に友人と遊ぶことも許されず家の中で過ごすことしか無かった。

そんな家庭であれば恋愛だなんて夢のまた夢、そう思っていた。

けれど君と出会ってしまったんだ。


あれは一目惚れだった。

2年の始業式の日に転校してきた君。

身長は高く、ふわりとしたくせっ毛。

眼鏡で目ははっきりとは見えないけれど大きな綺麗な瞳。

そして何よりあの優しい声に惚れてしまった。

けれど家庭のことを考えると友達になれたとしても会える時間は学校だけ。

そう思うとなかなか声をかけれずにいた。

だけど君が俺に声を掛けてくれたんだ。



「なぁ、俺ciって言うんやけど君は?」


「え、ぁshp」


「ほーんshpか!」


「ほなこれからよろしくな!」



そう明るく声を掛けられ少しキョドってしまったけれど会話を交わすことが出来た。

そこから俺らは趣味が似ていたり性格が似ていたりと波長が合い学校内では常に一緒にいるほどの関係になった。

でも俺の恋心は未だに健在している。

君とずっと一緒にいられるならば墓場まで持っていこうと思っていたのに君は



「俺shpのこと好きになったもうたんよ」

「いきなり男友達に言われても困るやんな笑」



なんて君に似合わない不安そうな表情で君は言う。

君からのその言葉が嬉しくてたまらなくて噛み締めていれば君はさらに不安になったのか



「今日一人で帰るわ」



とか言い出して慌てて返事をする。



「2人で帰ろうよ」

「放課後デートしようや」


「shp…まじ?」


「大マジ」



やったー!とうすら涙を浮かべながら勢いよく俺に抱き着いてくる君。

俺も一生実らない恋だと思っていたから少し涙目になる。

でも恋人になったということは今より寂しい思いをしないといけない。






いつも通りいい子に自分の部屋へ寝たことにするためにおやすみ、と両親に声を掛けたけれど両親が寝た後は俺の自由な時間。

(パパとママにおやすみなさい)

(せいぜいいい夢を見なさい)

(大人はもう寝る時間よ)


この時間で君に会いに行くのだ。

(咽返る魅惑のキャラメル)



「いらっしゃい」


「ん、お邪魔します」



嬉しそうな顔で俺を迎え入れる君。

この時間に恋人と二人きりとなったらすることはひとつしかない。

俺の家庭事情を君はよく知っているから急ぎ足で部屋へと連れていってくれる。

君にベッドへと運ばれ俺の上にかぶさった君の足に俺の足を絡める。

(恥じらいの素足を絡める)


今夜はお互いどこまでいくの

(今夜はどこまでいけるの?)



「激しくすると痛いから優しくしてな」

(噛みつかないで、優しくして)


「当たり前や」



親に甘やかされて育った俺はこういうことも君が初めてだから優しくして欲しかった。

(苦いものはまだ嫌いなの)

(ママが作るお菓子ばかり食べたせいね)


全てが初めてだったから俺は何も知らない。

(知りたいことがあるのならば)


だから、俺が知らないことは



「全部教えて」

(知りたいと思う 普通でしょ?)

(全部見せてよ)


「俺の事、全部見せたるから」

(あなたになら見せてあげる私の…)



そう俺が言った瞬間君は余裕が無さそうに俺の服に手をかけた。






王子様に出会って、最後は結ばれるシンデレラにずっと憧れを抱いていた。

こんな環境から抜け出したかった。

(ずっと恋しくてシンデレラ)


だから今夜も何も持たず制服を纏ったまま急いで君のもとへと向かう。

(制服だけで駆けてくわ)



「いらっしゃい」


「ci、ね、はやく」



そう言って君に抱きつく。

君と二人きりで会えるこの時間が止まって欲しかった。

(魔法よ時間を止めてよ)


そうじゃないと悪い人に邪魔されてしまうから。

(悪い人に邪魔されちゃうわ)


君とずっと一緒にいたい。

このジュリエットの立場から抜け出したい。

(逃げ出したいのジュリエット)


君と結ばれたいからジュリエットだなんて呼ばないで欲しい。

(でもその名前で呼ばないで)


俺らは結ばれるべきなの。

(そうよね 結ばれなくちゃね)


じゃないと楽しくないでしょう?

(そうじゃないと楽しくないわ)



「ねぇ俺と生きてくれる?」

(ねえ 私と生きてくれる?)






こんな窮屈な所から君に抜け出させて欲しかった。

普段甘やかされているばかりではなくて少しでも大人に見られたかった。

ちょっと背伸びしていい子から抜け出したかった。

(背伸びをした長いマスカラ)


家に帰ったら2人が望むいい子になるから今だけは背伸びさせて。

(いい子になるよきっと明日から)

(今だけ私を許して)


今夜も君に会いに行く。

でも今日は心に決めてきた日。

(黒いレースの境界線)


だから両親の邪魔なんて入らない。

(守る人は今日はいません)



「今日は邪魔なんて居ないから」


「、、そっか」



そうなったらどこまでいけるの。

(越えたらどこまでいけるの?)


痛いのは嫌、そういったのは俺だけど君を手放せないほど痛いくらい好きになってたのは俺の方だった。

(噛みつくほどに 痛いほどに)

(好きになってたのは私でしょ)


だけど俺のお父さんは俺らの関係をよく思わなかった。

君のことを嫌っていた。

(パパはでもねあなたのこと嫌いみたい)


恋愛もを禁止することも俺のためという両親。

両親が俺のためと言ってすることは全て俺を拘束するための首輪でしか無かった。

(私のためと差し出す手に)

(握ってるそれは首輪でしょ)


でも君に出会ってしまったから、君は俺に出会ってしまったから。

こんな窮屈なところから抜け出させてよ。

(連れ出してよ 私のロミオ)


親の目を気にして会うんじゃなくていっその事叱られるほど遠くへ連れて行ってよ。

それでお父さんにこの気持ちを気づかせてしまおうよ。

(叱られるほど遠くへ)



「なぁ、ずっと一緒に居りたいな」


「せやなぁ…」



もう行かなきゃいけない時間が来てしまった。

(鐘の音がなるシンデレラ)


わざと君の部屋に俺の持ち物を置いていく。

それは夜に会うための口実。

(ガラスの靴は置いていくわ)


君は渡そうと思えば学校で渡せるのにわざわざ家に呼んでくれる。

君も俺に会いたい、そう言ってくれているみたいで嬉しかった。

次に夜に会う口実ができたから、早くまた会いに来て。

(だからね 早く見つけて)


眠れないほど君が恋しくなってしまうから。

(悪い夢に焦らされちゃうわ)



「ci…」



そう君の名前を呟いて眠ることも出来ない瞼を下ろす。











きっと童話のシンデレラも嘘をついてガラスの靴を落としたのではなく置いていったんだ。

(きっとあの子もそうだった)

(落としたなんて嘘をついた)


だから俺も君の気を引くための嘘を沢山吐いている。

(そうよね 私も同じよ)



「それ俺も知っとる、!」

「それ俺も持っとるよ」

「俺もそれ好きやよ」



だってもっと君に気にして欲しい、愛して欲しい。

(だってもっと愛されたいわ)


俺はここにおるから

(ほら私はここにいるよ)



「俺の事愛してよ、、」






俺の心の中は何が欲しいとか何が知りたいとかそういう欲ばっかり。

(私の心そっと覗いてみませんか)


まだ満足していない、もっと欲しいの。

(欲しいものだけあふれかえっていませんか)


なのに、なかなか君の全てが手に入らない。

(まだ別腹よもっともっとぎゅっと詰め込んで)


それが辛くてたまらなくて、なら俺の中にある君の居場所を別のもので埋めてしまおうか、なんて思ってしまうほど。

でもそれじゃ君を手に入れることが出来なくなってしまうから意味が無い。

じゃあ君の全てを知ったと思えたとして、君の居場所を埋めてしまおうか。

(いっそあなたの居場所までも埋めてしまおうか)


でもそれで満足するほど単純な人間になりたくないからこれも意味が無い。

(でもそれじゃ意味ないの)



「連れ出してよ、ci…」



今日も眠れない瞼を下ろした。






大きな箱より小さな箱に幸せはあるらしい。

(大きな箱より小さな箱に幸せはあるらしい)


今の俺は欲張りだから君に嫌われてしまう。

(どうしよう このままじゃ私は)

(あなたに嫌われちゃうわ)


嫌だ。

君にだけは。

だけど君の全てが知りたい。

でも俺よりも欲張りな両親は今日も変わらない。

(でも私よりも欲張りなパパとママは今日も変わらず)


なら俺も今までみたいに嘘をついていてもいいのかななんて。

君に愛される為ならば嘘をつき続けたい。

(そうよね 素直でいいのね)

(落としたのは金の斧でした)


でも嘘を吐きすぎていい子じゃなくなったら俺は赤ずきんみたいにオオカミに襲われてしまうかな?

(嘘つきすぎたシンデレラ)

(オオカミに食べられたらしい)

(どうしよう このままじゃ私も)

(いつかは食べられちゃうわ)


そうしたら食べられる前に助けに来てね

(その前に助けに来てね)


ci、お父さん。

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