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それはある夜の日の事だった。俺は晩御飯の材料を買いにスーパーに行ってレジを終え帰っていた時だった。帰り道にラブホテルがあったのでなんとなく見ていたんだ。ふと、目についたのが五十代半ばぐらいの男性と後ろ姿が”涼ちゃんに良く似た男性”が入口から入って行ったんだ。俺は一瞬目を丸くしたけどすぐに驚きは落ち着いた。だって、涼ちゃんはもう、「何処かに消えちゃったから。」
インターホンを押さずに開いているドアを開けて家に入る。廊下はゴミ袋だらけ。まるであの活躍していた俺達とは別人みたいに。
「元貴~何か分かった事ある?」
「ん~、無い。」
「無いのか~…。」
「てか、俺だけ情報探してたら時間かかるに決まってんじゃん、若井も探してよ。」
「えぇ~……まぁ、あるといったらあるんだけど…。」
「何だよ。」
それは昨日のラブホの入口で見た涼ちゃんに似ている人の事なんだけど…これで間違ってたら俺殺されるよな……。…まぁ、言わないよりかはましか。
「昨日の夜、スーパーに言って帰ってたんだよね。それで帰り道にラブホがあったから見てたらおじさんと涼ちゃんらしき人を見」
「はぁ?お前何で昨日教えてくれなかったんだよ。情報共有しろよ!」
「だって…。」
「ほら、ラブホ行くぞ!!車出せ!」
「は~い。」
俺は昨日見たラブホに車を走らせていた。助手席に座っていた元貴はスマホの検索アプリで新しい情報を掴もうとしていた。三十分ほどでラブホに着いた。俺と元貴は勿論シないけど、フロントに走って行った。
「いらっしゃいませ。お部屋はどれにしますか?」
「いや、俺達シに来たんじゃなくて昨日ここに来た人の履歴を見せて欲しいんです。」
「履歴ですか?申し訳ございません。履歴を見せる事は出来ません。」
「そこを何とか…。」
俺は必死に頼むが、やはり見せてくれない。元貴と俺が見つけた情報の中で一番最強な情報なのに…。すると元貴がポケットから初めから用意していたであろう札束を店員の前に差し出した。
「これだけあれば見せてくれますか?」
「え…。」
「それとももっと?1億?」
「け、結構です。どうぞご勝手に。」
そう言うと店員は走り出して行った。俺は驚いた顔を見せると元貴はふんと鼻笑いをして来た。こういう所が俺はイラつくんだ。
「あのさ、全然名前無いけど本当に来たの?」
「…たぶん。」
「たぶんってなんだよ!ちゃんとしろよ!」
「だって俺似た人って言」
「あぁぁ!!!!」
「おわっ、何だよ!!」
「ある、名前が…。」
「えっ?」
俺は恐る恐るパソコンの画面を見てみると…そこには「藤澤涼架」と名前があったのだ。このラブホは予約制で相当人気らしいんだ。この予約表には予約した人の名前しか書かれていないので涼ちゃんが予約したんだ。ていうか、こういうのに興味あるんだ。
「待って、今日の予約表にも涼ちゃんの名前ある!てか、もう部屋から出てくるよ!」
「やばっ、どうする。」
「出待ちしようぜ。」
俺は相槌をして外で待っていた。俺はとても緊張していた。いや、それは元貴もだろう。だって涼ちゃんと会うのは3年ぶりぐらいだ。涼ちゃんは今何をしているのか。あの日、何故消えてしまったのか。聞きたい事がいっぱいだ。すると、元貴から合図が出た。
「もうすぐ出てくる。準備しとけ。」
「分かった。すぐ捕まえる。」
さすがにただ下を向いて座っていたら涼ちゃんは優しいからすぐバレて逃げられてしまう。だから後ろを向いて、帽子を深めに被る。そして自動ドアの開く音がした。もうすぐだ。さん…に…いち…。
パシッ(腕を掴む)
「うわっ!?何ですか、離して下さい!!」
「何で、折角見つけたのに。」
「……若井…、?」
「久しぶり、涼ちゃん。」
「も、元貴…。……何するつもり。」
「んー、ちょっと静かになって貰うだけ。」
ペタッ(口にテープを貼る)
「んーっ、!!!」
「若井、出して。」
「うん、了解。」
「んーっ、んん!!」
「若井、テープ外していいよ。」
「分かった。」
そう返事して俺は優しくテープを外す。涼ちゃんは怯えてる様で怒ってるような感じ。誰でも出待ちされたらムカつくよね。俺は涼ちゃんの手を触ろうとした。そしたら…。
「触らないでっ!!ぁ…、…ご、ごめん…。」
「…いや、大丈夫…。」
「…なんで、場所分かったの…。」
「この前、あのラブホで似てる人見たから。」
「そ、そう…。」
「でも、ここまでこれたのは元貴のおかげだから。」
「そうだよ、ぜーんぶ俺がした。」
「俺もちょっとは手伝っ」
「さて、本題に戻ろう。涼ちゃん、なんで急に消えたの。教えて。正直に。」
「…だって、僕、」
『2人の事が大好きだから』
「「えっ?」」