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ru片思い
ハピエン❌
その言葉が告げられた時、
喜びやおめでとう、という祝いの言葉よりも先に
絶望に突き付けられた様な気がした。
ru「っ…!!」
話の途中、それ以上聞きたくないという我儘な理由であの場から走り去った。
我武者羅に走り続ける。道を曲がって、走って、
走って、走って、走って、走って
でも、そんな傷が癒える訳が無いと分かっていた
最初にその言葉が告げられた時、
レウはただただ無言で話を聞いていた。
久しぶりにリアルで会って、色々なことを話して
ガキみたいに、息が出来ないくらいに笑いあって、
それさえ続ければよかった。
いつかは、そんな時が来るのだと分かっていた。 らっだぁの例もあったし、多少嫌な予感はしていた。
でも、やはり身構えていたとしても唐突に訪れたそれに、何も言えることは出来なかった。
皆がおめでとうだとか、どんな相手なのかなんて聞いていて。
cn「レウ?」
紫色の瞳に覗かれる。その瞬間、息が止まったかのように苦しくなって、逃げるように走り去った。
「結婚したんだよね。」
少し恥ずかしそうに話す彼の表情から目を離せれなかった。
本当に嬉しそうで幸せそうで。
あぁ、一緒になった人、幸せだろうなぁって
その笑顔をこっちに見せて欲しかった
そんな思考が頭に過ぎった瞬間、胸が痛んだ。
こっちを見てくれなかったコンタミに対しての痛みなのか、こんな馬鹿馬鹿しい考えを過ぎらせた自身に対しての痛みなのかは、分からなかった。
最低なのは重々分かっている。でも、嫌だった。
別れて欲しかった。
相手側が浮気だったり、最低な事さえすれば、 もしかしたら_______
嫌いだ。
自分が嫌いだ。
コンタミが嫌いだ。
結婚相手が嫌いだ。
嫌いだ。嫌いだ。嫌いだ。嫌いだ。嫌いだ。
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
大好きだ
目の腫れたまま、海に来ていた。
なんで海に来たのかは自身もよく分かっていない。
ただ、何となく来たくなった
波音が静かに耳元で響く。
自然と引き寄せられる様に海の方へ歩く。
靴を乱雑に脱いで、靴下も取って
冷たい感触が指先に当たる。
もう、冬だというのに何故だか心地がいい
このまま、このまま消え去ってしまえば
楽になれるのだろうか?
歩く。
歩く。
歩く。
歩く度に足が重くなっていくのを感じる。
それでも、足は止まらない。
止めたくない。
だから、このまま
波に攫われて、______
cn「レウ!!!」
腕を強く掴まれ、後ろに引き寄せられる。
そして聞き覚えのある、大好きな声が、波音を掻き消すように透き通って聞こえた。
後ろを勢いよく振り返る。
振り返った先で、あの紫色の目と目が合った。 でも、その瞳はあの場で見た優しい目では無く、 瞳の中には怒りや困惑が混じった複雑な感情が入り交じっていた。
ru「こんちゃ、___」
cn「自分が何してるか分かってるの?」
遮られる。
ふと、下を見ると腰近くにまで波が迫っていた。
あー、そりゃ怒られるなぁ。なんて他人事のように感じながら、もう一度、彼の方に顔を上げた。
ru「….なんで来たの?」
cn「…とりあえず、浜辺の方まで行こう」
短い無言の後、コンタミはそう言って後ろを向いた。
ゆっくりと歩く。
水の抵抗のせいか、この重い空気のせいか、… 重ったるい足で、浜辺の方を目指した。
ru「…..」
浜辺にゆっくりと尻餅をつける。
濡れて、砂が張り付くような感触は気持ち悪いが、 それを落とす気力はもう既になかった。
そんな自分とは違い、立ったまま
コンタミは濡れた服の袖をぎゅ、と絞りながら話を続けた。
cn「なんで、あんなことしたの」
同じ言葉。
でも、さっきとは打って変わって何処か悲しそうに聞こえた。
ru「….」
cn「悩みがあるなら、…聞くよ」
その、悩みの種がコンちゃんだよ。
なんて言える訳もなく、無言を貫いた。
cn「….ねぇ」
ru「コンちゃんには関係ないよ」
口を開くと、視界の端でパッと顔を上げたコンタミが見えた。
でも、それを直視したくはなかった為、そのまま海の方を見つめていた
ru「….そっちこそ、なんでここに居るって分かったの」
純粋に、気になっていた疑問をぶつけると、 特に悩む素振りもせずにその意地悪く言った質問に素直に答えてくれた。
cn「…あの後、物凄い勢いで外に出たから」
cn「何かあったんじゃないかって、後を追ったんだよ」
cn「途中、見失ったけれどここに来てるんじゃないかって勘でさ…」
ru「….はは」
本当に、コンちゃんはよく自分を見ているなぁ。
あぁ、好きだな。
そんな気持ちに押し潰されそうになって、乾いた笑いが出た。
自分の方がもっと先に好きになったのに。
なんで自分は男なんだ。
なんでこんなにずっと苦しい思いをしないといけないのだろう。
蹲るように、体を丸めた。
見られたくなかった。こんな醜い自分。
でも、それ以上に、嬉しかった。
気付いてくれて、ここまで追いかけてくれて____
もう、….一生を共にする相手が居るのに、
そんなことされたら、勘違いしちゃうよ。
ru「ねぇ、コンちゃん」
cn「…うん。どうしたの?」
優しい声色。
その声を聞く度に苦しくなる。
でも、そんな苦しさを押し込んで、立ち上がり、 コンタミを見つめた。
1番言いたくて、1番言いたくない言葉を絞り出して、
ru「結婚、おめでとう」
その言葉に「ありがとう」と、あの時に見せた優しい瞳をして、こちらに微笑んだ。
お久しぶりです
気が付いたらこんなに日が経ってました
そういえば、最近また人狼RPGが始まりましたね。ワクワクしてます😊