stxxx
兄弟パロ
紫 社会人 桃 大学生
橙 高3 青 高3
黄 高2 赤 高2
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紫「赤くん」
「何があったか教えて欲しいな、」
あ~あ。
バレちゃった、笑
ずっと頑張って隠してきたのに。
なんでなの。
大丈夫だって言い聞かせて
きつくても辛くても苦しくても
頑張ったのに。
紫にい助けてっ、
最近は家にいる時も
学校に行く時も学校にいる時も
帰ってきてから寝るまで
ずっと体調が悪くて食欲もない。
今日もいつも通り悪夢をみて
怖くて朝早く目が覚めて
そこからも寝れなくて。
7時になったら紫にいがきて
「おはよ~!ご飯できてるから準備したらリビングおいで!」
ってみんなの部屋をまわってくれて。
俺は準備ができたらリビングに行く。
紫にいには心配も迷惑もかけたくなくて
どれだけ体調が悪くても
食欲がなくても「大丈夫だよ」って
紫にいに、俺自身に言い聞かせて
毎日必死に頑張ってた。
それなのに今日はいつも以上に食欲が無くて
食事が喉を通らなかった。
申しわけないし
乗りきれなかった自分が情けないけど
きっと吐いてしまう方が迷惑だろう。
赤「紫にい、」
「今日あさごはんいらな~い」
紫「え~!お腹すいちゃうよ?!」
赤「ん~大丈夫、!」
桃「りっさんどしたの」
「めずらしい、」
赤「いや別にど~もしないよ。」
「気分みたいな?笑」
紫「まぁそうゆうときもあるよね、笑」
「今日だけね!」
「誰も無理して食べろとは言わないけどさ!笑」
赤「せっかく準備してくれたのにごめん」
紫「気にしなくていいよ笑」
「体調悪いとかない?」
「ほんとに大丈夫?」
赤「それはほんとに大丈夫!」
「心配しすぎだよ、笑」
紫「それならいいけど…」
こんなにいい兄をもったのに
俺はなんで頼ることができないんだろう。
すらすらと嘘をついてしまう自分も嫌いだ。
紫「黄赤~!そろそろ時間じゃない?!」
黄「は~い!」
「赤行きましょ!」
赤「っうん、!」
紫「黄ちゃん、今日赤くんあさごはん食べてないから」
「ちょっと気にかけてあげて~!笑」
赤「大丈夫だってば!」
黄「赤の大丈夫は信頼ないんですって、笑」
青「わんわん誰かが言わないと頼らないじゃん!怒」
橙「そやで!無理は禁物やぞ!」
桃「そ~だそ~だ」
赤「も~みんなして言わないでよ、笑」
「ほんと大丈夫だから、笑」
「心配しないで!」
黄「大丈夫です!僕が見てます!」
桃「赤セコムがいるから大丈夫だな笑」
青「なんだよ赤セコムって笑笑」
紫「ほら!!遅刻するよ!」
黄「あっやば!いってきます!」
赤「いってきます、!」
ほんとにこんな俺が大っ嫌い。
今日はほんとにいつもよりおかしい。
歩くのがきついくらい胃が痛くて
歩く度に何かが出てきそうなくらい
吐き気がして苦しくて、
誰かの話し声、笑い声が頭に響く。
学校について黄ちゃんと別れ
自分のクラスにはいると
今まで以上に苦しくて辛くなる。
バレてないと思ってるのか。
バレてるよ。バレバレだよ。
「今日も来たのかよ笑」
「がちきもい笑」
そりゃくるよ。
じゃなきゃ単位もやばいし
なにより家族に迷惑をかけてしまう。
俺がなにしたんだよ。
ほんとになんなんだよ。
1時間目、2時間目3時間目と教室での授業。
体調もメンタルもギリギリで保って
耐えて3時間を乗り切った。
紫にいに頼まれてたから
毎時間の休み時間に黄ちゃんが俺のクラスに観にくる。
けど4時間目はお互い移動教室のため
会うことは難しかった。
授業まであと3分。
俺は移動できずにいた。
3時間、座っていたから痛みがやわらいでいたけど
移動しようと思って立ち上がったら
胃と頭が痛すぎて歩けなかった。
でも遅れたら逃げだと言われる。
俺は強いから、負けず嫌いだから。
逃げたなんて思われたら悔しい以外なんでもないから。
立ち上がって進もうと思って歩いたら
胃に激痛が走った。
赤「ッいった、」
俺はその痛みに耐えられずしゃがみこむ。
幸い、授業の開始時間も迫っていたため
周りには誰もいなかった。
泣きそうになりながら痛みと葛藤して
立とうと思ったとき、聞き覚えのある声が
俺の名前を呼んだ。
黄「っ赤!!!」
赤「ッ黄ちゃん、(涙目」
黄「大丈夫ですよ、(背撫」
「僕がいます、」
「どうしたんですか、ほんとに」
赤「っなんでもない、」
「ちょっとお腹痛かっただけっ、」
黄「うそつきっ、」
「僕とお家帰りましょ、!」
赤「だめっ!授業行くのっ、」
黄「赤、鏡みてください、」
「めちゃくちゃ顔色悪いですよ」
「さすがに僕が行かせません、(赤抱」
赤「んっねえっ!(涙目」
黄ちゃんに抱かれて保健室に行った。
俺も先生は何度も黄にいに「授業にもどれ」と
言ったけど黄ちゃんは意地でもその場を動かなかった。
「なんで?」と理由をきくと黄にいは
「僕が見てないと絶対に無理するから
紫にいも悲しみます。」ってさ。
俺はっ、俺はさなんでこんなに頑張ったのっ
ばっかみたいっ、
給食の時間。
あたりまえにご飯なんか食べれなかった。
4時間目からずっと黄ちゃんがつきっきりだったけど
流石に給食の時間は教室に帰った。
俺は給食が終わったら帰ることになった。
先生は紫にいを呼ぶって言ったけど
俺は止めた。紫にいには迷惑をかけたくない。
だから一人で帰るって言ってるのに先生は聞かない。
赤「せんせ~かえれるって、!」
先「だめだって!たおれるよ?!」
赤「おれあるける!」
先「だめ!お兄さん呼ぶよ!」
赤「ねだめぇ!」
ガラガラ
黄「赤~だいじょ~ぶ?」
赤「だいじょうb((」
先「だいじょばない!!」
「ひとりで帰るってきかないの!」
黄「言いわけないですよね?!」
赤「だいじょ~ぶだしっ、」
黄「あ!僕がついてきます!」
赤「こなくていいっ、」
先「も~そうして!」
黄「分かりました!荷物もってきます!」
赤「いやだっ、」
「ひとりでかえれるっ、!」
先「かえれない!」
赤「おれならいける、」
先「いけない!!」
黄「荷物持ってきましたよ~!」
そんなこんなで黄に連行されてしまった。
帰ったら紫にいいるだろうな。
迷惑かけちゃうな。って思ったら
申し訳なくて泣きそうだった。
黄「赤。」
赤「ビクッ なに、」
黄「泣いてもいいんですよ。」
「大丈夫です。迷惑なんかじゃないよ。」
赤「っ、ポロ」
黄「最近ずっと体調悪かったですよね。」
「助けてあげれなくてごめんね。」
赤「っなんで、ポロ」
黄「気づきますよ笑」
「みんな心配してます。」
「帰ったら一緒に病院いきましょ。」
赤「っだいじょ~ぶ、」
「ねたらなおるっ、グスッ」
黄「だめです。絶対連れて行きます。」
赤「でもっ、みんな忙しいっポロ」
黄「赤のためなら時間開けてくれますよ。」
「大丈夫です。」
「みんな赤のこと大好きなんですから笑」
赤「っポロポロ」
いつのまにか家についていた。
黄「ただいま帰りました~」
玄関には紫にいの靴があった。
今日お休みなのかな。リモートなのかな。
どっちにしても邪魔しちゃった。
紫「あれ⁈はやいね!」
「今日午前授業⁇」
黄「いえ、赤が体調悪くて…」
紫「あらま、」
「朝たべれなかったのやっぱり体調悪かったからか、」
「ごめんね~無理させちゃって、」
赤「っ紫にいわるくないっ、ポロ」
「俺がっ、俺のせいだからっポロ」
黄「誰のせいでもないですよ、」
紫「そうだねっ、赤くん病院いこっか、!」
黄「そうですね、!」
赤「ごめんなさいっポロ」
紫「泣かないで!笑あやまらないで!笑」
黄「赤悪くないから!笑」
赤「っ~ポロ」
結局病院に連れていかれ
医者からは『自律神経失調症』と診断され、
「原因となるストレスを解消しない限り完全には治らない。」
と言われた。薬は症状を軽くすることしかできないらしい。
車の中では俺が静かに泣いているだけで
兄ちゃんたちは喋らなかった。
家へ帰って俺と兄ちゃんは向き合って座った。
紫「赤くん」
「何があったか教えて欲しいな、」
あ~あ。
バレちゃった、笑
ずっと頑張って隠してきたのに。
なんでなの。
大丈夫だって言い聞かせて
きつくても辛くても苦しくても
頑張ったのに。
紫「お医者さんも言ってたみたいにさ」
「原因となるストレスってなにかあると思うんだ。」
「それは学校のことかもしれないし」
「家のことかもしれない。」
「もしくは赤くんですらわからないかもしれない。」
「でも俺赤くんが何に悩んでるのか分かんないし」
「赤くんにどんな症状があるかも分かんない。」
「だから教えてほしい。」
「無理にとは言わないけど話しやすいタイミングで教えて欲しい。」
赤「っポロポロ」
「っみんな帰ってきてからでもっ、いいですかっポロポロ」
「一回じぶんのきもちもっポロ、はなすことも、ポロ」
「整理してっポロ、自分の口からっ自分の言葉でっポロ」
「兄ちゃんたちに伝えたいっグスッ」
紫「わかったっ。ありがとう。」
そのあと俺は自分の部屋に戻った。
ずっとずっと涙が止まらなかったけど
なぜか泣いてることもばかばかしくなるくらい
冷静になって吐き気がした。
そんな吐き気を抑えるために
自分の腕に刃を当てた。
腕から血がでているのをみると
自分が生きてることでさえ馬鹿馬鹿しくなって
このままどこかへ消えることができたら
どれだけ楽なんだろうなって思った。
気づいたら寝ていた。
血だらけだった腕も手当されていて
兄ちゃんはみんな家にいた。
なぜか冷静で涙すらでてこない。
辛いのに苦しいのに。
リビングに行くとみんな静かに
テレビを見ていた。
青「っわんわん!」
橙「赤っ、」
桃「赤っ!」
みんなが俺の周りに座って
優しい目で俺を見てた。
赤「2年になって同くらのこと仲良くなった。」
「俺と男1人、女2人の4人グループだった。」
「けどそいつらが急に俺をはぶりだして」
「気づいたら俺は1人だった。」
「それだけならまだよかったけどそいつらが」
「俺のこと悪く言いだして変な噂を広め始めた。」
「部活でもはぶられて無視された。」
「そんなの小学校のときからずっと慣れてたけど」
「ずっとずっと1人だったけど」
「自分の心は大丈夫だって思ってても」
「体は言うこと聞かなくて食欲もなかったし体調も悪かった。」
「家ではこんなに大好きだって言ってくれて」
「心配してくれる兄ちゃんがいるのに」
「学校ではいないようなものと扱われて」
「陰では死ねだの消えろだの散々言われて」
「その格差みたいなものに俺はついていけなくて」
「辛くて苦しくて死にたかった。」
「でもふと悩んでることさえばかばかしくなって」
「自分が生きてることでさえ、」
「自分を守ろうとしてることでさえばかばかしくなって」
「そんな考えにさせたあいつらが憎くて」
「直接正面からなんではぶったのかとか聞きにいったけど」
「それがあいつらは気に食わなかったみたいで」
「暴力まで加担した。」
「それがずっと続いて今日死ぬほど胃が痛くて」
「しゃがみこんでたら黄にいが来て~って感じ。」
「迷惑かけてごめんね。」
俺は全て話した。
なんかもうどうすればいいのか
どうしたいのかわからなくなって
吹っ切れてなみだすらでてこなくて
そんな自分が気持ち悪くて仕方がない。
いまだ吐き気と戦いながら
静かなこの部屋に座っている。
黄「たま~に赤の変な噂がまわってきてたの。」
「でも赤のこと嫌いな一部の人が言ってるだけだって」
「聞く耳もたなかった。」
「助けられなくてごめんなさいっ、ポロ」
赤「黄にいは悪くないよ笑」
「元はと言えば俺が悪いんだし笑」
「泣かないで笑(黄撫」
青「わんわんも悪くないよ。」
「急にはぶってきたやつが悪い。」
「気づいてあげられなくてごめん。」
橙「実は俺も部の1年の雰囲気とか」
「たまに赤の悪口聞いてたんや。」
「でもあることないことやったから」
「ただの噂やと思って信じひんかった。」
「助けてあげれんくてごめんな。」
赤「だから、笑」
「誰も悪くないって、笑」
「小中からずっと言われてるけど」
「俺の性格が悪すぎるだけだから笑」
「ほんと気にしないで!自業自得ってやつさ!笑」
桃「赤の性格じゃないと思うぞ。」
赤「っえ?」
桃「いや、ある意味赤の性格のせいかもな。」
赤「ッ~ポロ」
黄「っちょっと桃くん、!!」
桃「だってそうだろ。」
「赤が優しすぎるから、繊細だから。」
「そのくせ、負けず嫌いで強がって1人で抱え込むから。」
「相手が赤の優しさに漬け込んで」
「相手の些細な言動、行動で赤が傷ついて、」
「それでも1人で悩んで抱えて」
「挙げ句の果てにいじめられても」
「負けたくないからか知らんけど強がって」
「1人で戦いに行くからここまで赤の心が壊れたんだろ。」
紫「かなり言い方は悪いけどそうゆうことだよね。」
「赤くん。勝ち負けじゃないと思うけど」
「今回も赤くんの勝ちだよ。」
「赤くんの敵はたくさんいるかもしれないけど」
「俺たちはそんな雑魚キャラに負ける仲間じゃないよ。」
「話してくれてありがとね。」
赤「っ、ポロポロ」
桃「やっぱつよがってんじゃねぇか、(背撫」
青「気持ち悪いんでしょ、わんわん。」
「吐いちゃいな。(袋渡」
赤「、ッおえっ、ごほっごほっ、おえっ、ポロ」
橙「俺らは最強で最高な赤の味方や。」
「もう無理しんといてな。」
黄「そうです、頼りないかもしれないけど」
「僕のことも頼ってください。」
赤「っポロポロ」
「みんなっ、ポロポロ」
「グスッ、ありがとうっ、」
全「っ~」
「どういたしましてっ!」
気づいたら俺はまた眠ってしまった。
___________________
それから俺は高校卒業まで
休み休みで学校に通った。
紫にいは今回のことを学校側に訴えたみたいだが
学校側は動くことなくこの件はなかったことに。
学校を休みがちになった俺は
更にいなかったもののように扱われた。
“自律神経失調症”は悪化するばかりで
なかなかに辛い1,2年間だった。
それでも俺はあの時みんなに
たっくさん泣いて吐き出せたこと
無駄だったなって思うことは1度もなかった。
学校側が動かなくても支えてくれなくても
兄ちゃんたちはみんな俺を支えてくれた。
あれからの1年間ひとりで悩むことも
苦しむこともなかった。
体調が悪い時は俺から言えなくても
誰かが気づいてみんなで看病してくれたし
切っちゃった時も大丈夫だよって
味方だよって言いながら手当してくれた。
学校では休み時間に毎時間黄ちゃんが
会いにきてくれて、俺が限界だった時は
一緒に授業抜け出してくれたり
保健室に連れて行ってくれたり
ひどい時には一緒の家に帰ってくれた。
そんなみんなの支えがあって
俺は今年卒業することができた。
ほんとに感謝しかない。
この先俺は紫にいが経営する会社で働くことになった。
進学も進められたが、“学校”というもの自体
いい思い出なんかなくて行きたいなんか思えなかった。
就職活動をするにも不安が強すぎて
体調を崩すことも多かった。
だからそれを見た紫にいが俺を会社で雇えるように
優しく丁寧に俺のペースに沿って教えてくれた。
そのおかげで内定を取ることができ
働けることになった。
俺みたいに人間関係うまくいかずに
悩んで苦しんで泣いて吐いて切って
なんて人たくさんいると思う。
抱えきれず助けを求めたって
兄ちゃんたちみたいに真摯に寄り添ってくれた人なんか
数少ないだろう。
なかには自ら命を絶つ人も
少なくはないだろう。
そんなどん底から救ってくれる人
どこかにきっといるのかもしれない。
その人を探すのか待つのか諦めるのか
それは自分の選択だ。
俺は自分がした選択は間違ってなかったんだって
胸を張って言える。
幸せかどうかなんてまだわからないけど
俺はがむしゃらに精一杯生きていく。
どうかみんなが幸せになれる選択ができますように。
________________
『卒業』
みなさんお久しぶりです‼️
今回は卒業作品として投稿させていただきます👍🏻
(の割に遅くなってしまい申し訳ございません😭)
卒業生の皆さん卒業おめでとうございます㊗️
中・高生の方はねこの3年間たくさん悩むことも
多かったと思うし、苦しかったこともあったと思うけど
それを乗り越えて今こうして“次”に進めること
胸を張ってください。
その“次”がどんな形であれ、
それが“幸”になるのか“不幸”になるのかは
あなた次第です。
どうかみんなが“幸”でありますように。
コメント
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初コメ失礼いたします( . .)" この作品私のすごく好みの作品です.ᐟ ブクマ・フォロー失礼します( . .)"