テラーノベル
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続きです.
コメントいいねありがとうございました.
ではどうぞ.
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終わりを告げた、静かな夜。
俺は彼に、最後の言葉を零した。
〔…これで、最後だから…
あと1回だけでいいから…〕
紫苑は何も言わずに
部屋の明かりを落とした。
闇が降りて
お互いの顔が見えなくなる。
何を思っているのか、
もう口にすることはなかった。
しばらくの間、沈黙が落ちた。
その後で、
紫苑の手が、ゆっくりと伸びてきた。
夜は、静かに流れていった。
言葉はなかった。
確かめ合うような声も、
気持ちを繋ぎ止めるような言葉も。
ただ、触れて、
重なって、
朝が来ただけだった。
目を覚ました時、
隣はもう冷えていた。
シーツには、
昨夜の温度だけが残っていて、
彼の姿はどこにもなかった。
俺は部屋の扉を見つめたまま、
しばらく動けなかった。
胸の奥に残ったのは、
満たされた感覚じゃない。
――これで終わったんだ、という
静かな実感だけだった。
しばらく扉を見ているうちに、
目の奥が、じんわりと熱を持った。
それが涙だと気づいたのは、
頬を濡らしてからだ。
短くてごめんなさい.
長くかけるよう頑張ります.
ご覧頂き誠にありがとうございました.
次の更新でお会いしましょう.
コメント
4件
続きが楽しみです!
1コメげっと!! 文才ありすぎて感情移入しちゃった☆ めっちゃ待ってたから続き見れて嬉しい! 姉さんこれからもがんばってね( ˶ㆆ ㆆ˶)و