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尊い…っっっっ 尊すぎるがっっっ!!!?
荷物を取りに行く途中に、エーデュースに出会った。
『おはよ〜』
「おはようございます!!」
「はざーす」
『デュースは元気だね それに対してうちの部員は…』
ちらりとエースの方を見ると、エースは鼻歌混じりでそっぽを向いた。
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「てかズク先って彼女いるんすか?」
『後輩に第二ボタンあげたことはあるよ』
「なにそれ~ 故郷のやつ?」
『そんなかんじ たぶん調べたら出てくるよ』
そう言うと、デュースが調べ始める。
「えっ!! エース、見ろ!!」
「っえぇ!? ズク先すげぇじゃん! 見直したわ!!」
『エースは俺のなんなんだよ』
なは、と笑うとエーデュースが詳細を知りたがった。
『じゃあ、荷物運ぶの手伝ってくれたら教えてあげるよ』
「「喜んで手伝わせていただきます!!」」
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話しながら目的を果たしていると、鐘の音がなった。授業の時間だ。
「っやべ、鳴っちゃった」
『あー、いいよ ズク先生の手伝いで遅れましたーって言いなね』
「いいんですか!?」
鳴ったなら仕方ないな、と思っているととてつもなく喜んでいた。俺にはよくわからないけど彼らにとっては青春なんだろう。
『いいよいいよ』
「ズク先最高すぎ さすがウチの顧問」
「ありがとうございます!!」
『ま、後輩は男だったんだけどね〜』
「はぁ~〜〜〜〜!? ズク先そんな話しといてそれはないわ!!」
『勝手に勘違いしてるのが悪いでしょ』
「そっ…れはそうですけど!!」
なんだか彼らと一緒にいると懐かしく思えてくる。一緒に過ごした仲間のような。
『あは なんか君ら見てると友達思い出すな』
「性別は?」
『男友達だよ』
「なーんだ」
学習したのか、性別をきいてくるようになった。小賢しい。
『ほらほら、そんなことよりさっさと授業いきな~』
「ちぇ」
『なに、サボろうとしたの 先生の前で?』
「僕は違います!! 」
懐かしくて、面白い。
これが青春なんだとしたら俺は思いっきり青春を謳歌したんだな、と自然と笑みがこぼれた。